仲介手数料は資産に含めるか支払手数料か? | 似ているけど違うシリーズ | やさしい簿記3級講座

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第12章 似ているけど違うシリーズ – 仲介手数料を「資産」に含める場合と「支払手数料」にする場合の違いは?

同じ「仲介手数料」でも、資産の取得に直接かかった手数料資産の取得原価に含め、日常の取引や短期契約に伴う手数料支払手数料(費用)にします。

判断の軸は、効果が長期に及ぶか(資産の価値を形成するか)です。

判断基準(まずここを見る)

  • 資産の取得に直接必要(土地・建物・機械、株式などの取得時):取得原価に含める(資産計上)
  • 短期の契約や日常の営業取引(店舗賃貸の仲介など):支払手数料(費用)

資産取得に伴う仲介手数料(資産に含める)

土地・建物・機械装置などの取得時の仲介手数料は、資産の取得原価に含めます(将来にわたり効果)。

例:土地を 5,000,000 円で購入、仲介手数料 150,000 円を現金で支払った

借方科目 金額 貸方科目 金額
土地 5,150,000 現金 5,150,000

※一行でまとめる場合は「土地 5,150,000 / 現金 5,150,000」としても可(教材の方針に合わせて表記)。

有価証券の取得に伴う手数料(資産に含める)

株式・社債などの取得時の手数料も、取得原価に含めます(売買手数料は取得付随費用)。

例:投資有価証券 1,000,000 円を買い付け、売買手数料 10,000 円を現金で支払った

借方科目 金額 貸方科目 金額
投資有価証券 1,010,000 現金 1,010,000

店舗賃貸の仲介手数料(費用:支払手数料)

賃貸借契約の仲介手数料は、通常その期の営業費用として処理します(更新の都度・短期的な効果)。

例:店舗賃貸の仲介手数料 100,000 円を現金で支払った

借方科目 金額 貸方科目 金額
支払家賃 50,000 現金 150,000
支払手数料 100,000

判断に迷ったときのチェックリスト

  • その支出がなければ資産は取得できなかったか? → はい:資産に含める
  • 支出の効果は来期以降も続くか? → はい:資産に含める(取得原価)
  • 日常の営業活動に伴う都度の手数料か? → はい:支払手数料(費用)

まとめ

  • 資産取得に直接必要な仲介手数料取得原価に含める(土地・建物・機械・有価証券など)。
  • 営業上の短期契約や日常取引の仲介手数料は支払手数料(費用)
  • キーワードは「将来にわたる効果」「資産価値の形成」