取引から決算書までの流れ総復習 | 試験によく出るポイントと総まとめ | やさしい簿記3級講座

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第11章 試験によく出るポイントと総まとめ – 取引から決算書までの流れ総復習

ここまで学んできた仕訳・転記・試算表・決算整理などを、ひとつの流れとして整理してみましょう。
簿記の目的は、日々の取引を正確に記録し、最終的に「会社の成績表(損益計算書)」と「会社の財産表(貸借対照表)」を作ることにあります。

取引から決算書までの全体の流れ

① 取引の発生

主な作業: 日常の経済活動(例:商品を売る、仕入れる、家賃を払う)
ポイント: すべての取引は「資産・負債・収益・費用・資本」のいずれかに影響します。

② 仕訳

主な作業: 取引を借方・貸方に分けて記録する。
ポイント: 勘定科目の増減を判断し、左右に正しく記入します。
例:備品を現金で買った → 借方:備品 / 貸方:現金。

③ 総勘定元帳への転記

主な作業: 各勘定科目ごとに、仕訳帳から金額を転記します。
ポイント: 同じ科目をまとめることで、残高を把握できます。

④ 試算表の作成

主な作業: 各勘定科目の残高をまとめ、借方・貸方の合計を確認します。
ポイント: 借方合計=貸方合計 であれば、転記ミスがないことを確認できます。

⑤ 決算整理

主な作業: 期末時点での調整を行います(例:減価償却、前受金、未払費用など)。
ポイント: 「期間損益」を正しく表すために必要な処理です。

⑥ 損益計算書の作成

主な作業: 収益と費用を集計して当期純利益を求めます。
ポイント: 売上-費用=利益。1年間のもうけを示します。

⑦ 貸借対照表の作成

主な作業: 資産・負債・純資産をまとめて財政状態を表します。
ポイント: 資産=負債+純資産 が成り立てば完成です。

具体例:商品の販売から決算書まで

例として、以下のような取引を考えてみます。

  • 商品を現金で 100,000円 仕入れた
  • その商品を現金で 150,000円 売った
  • 決算時に在庫が残っていない

この場合の仕訳と結果は以下のようになります。

段階 借方 貸方 内容
勘定科目 金額 勘定科目 金額
仕入時 仕入 100,000 現金 100,000 商品の購入を記録
販売時 現金 150,000 売上 150,000 商品の販売を記録
損益計算書 仕入 100,000 売上 150,000 収益-費用=利益 50,000
貸借対照表 現金 150,000 期末の資産に反映

ワンポイントまとめ

  • 借方・貸方は単なる左右ではなく、「増減の性質」を表す。
  • 収益・費用は期末でリセットされる(損益計算書用)。
  • 資産・負債・資本は翌期に繰り越される(貸借対照表用)。

理解チェック

取引 借方 貸方
商品を掛けで販売した(100,000円) 売掛金 売上
家賃を現金で支払った(30,000円) 支払家賃 現金
備品を掛けで購入した(50,000円) 備品 買掛金

これらの取引を積み重ねていくと、最終的に「損益計算書」と「貸借対照表」に集約されます。
簿記とは、「会社の1年間の活動を数字で語る記録」といえるのです。

次回はいよいよ最終回、「簿記3級○×チェック100」で総仕上げを行います。