第7章 帳簿と転記を学ぼう – 繰越記入と次期繰越の仕組み
会計期間の末日(例えば3月31日)には、各勘定科目の残高を次の期に引き継ぐ必要があります。これを「繰越記入」と呼び、次の期首(4月1日)で再び記入するものを「次期繰越」といいます。総勘定元帳の締めと開始の流れを理解することで、帳簿全体のつながりが見えるようになります。
仕訳帳の例
前期繰越があり、売上があり、雑損が発生した場合の仕訳帳は次のようになります。
| 日付 | 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 4/1 | 前期繰越 | 50,000 | 現金 | 50,000 |
| 5/10 | 現金 | 120,000 | 売上 | 120,000 |
| 9/25 | 雑損 | 5,000 | 現金 | 5,000 |
現金勘定の総勘定元帳
次に、上記の仕訳をもとに「現金勘定」の総勘定元帳を作成します。3月31日に「次期繰越」として締め、翌期4月1日に「前期繰越」として開始する流れを確認します。
| 日付 | 摘要 | 借方 | 貸方 | 残高 |
|---|---|---|---|---|
| 4/1 | 前期繰越 | 50,000 | 50,000 | |
| 5/10 | 売上 | 120,000 | 170,000 | |
| 9/25 | 雑損 | 5,000 | 165,000 | |
| 3/31 | 次期繰越 | 165,000 | 0 |
翌期(4月1日)の記入
翌期(4月1日)には、前期末に記入した「次期繰越」を反対側に記入し、「前期繰越」としてスタートします。
| 日付 | 摘要 | 借方 | 貸方 | 残高 |
|---|---|---|---|---|
| 4/1 | 前期繰越 | 165,000 | 165,000 |
まとめ
- 期末(3月31日)には「次期繰越」を記入し、帳簿を締め切る。
- 翌期(4月1日)にはその残高を「前期繰越」として再記入する。
- 繰越記入によって、帳簿の連続性を保ち、毎期の記録が独立して管理できる。
- 総勘定元帳の締めと開始の動きは、会計期間のつながりを理解する上で非常に重要。