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第6章 経費とその他の取引 – 給料・家賃・光熱費の仕訳
会社を運営するうえで欠かせないのが「経費」です。
経費とは、売上を得るために必要な支出のことを指し、代表的なものに「給料」「家賃」「光熱費」などがあります。
これらの取引も、仕訳を通して正しく記録していきましょう。
経費とはなにか
経費は、会社の資産を使って発生する「費用」のことです。
費用が増えると借方(左)に、現金などの資産が減ると貸方(右)に記入します。
つまり、会社のお金を何に使ったのかを明らかにするのが経費の仕訳です。
代表的な経費の種類
経費にはさまざまな種類がありますが、簿記3級では特に以下の3つを押さえましょう。
- 給料手当:従業員へ支払う報酬
- 支払家賃:事務所などの使用料
- 水道光熱費:水道・電気・ガスなどの料金
例1:給料を支払ったとき
従業員に給料を現金で支払った場合、会社の資産である現金が減り、費用が発生します。
| 取引内容 | 借方(左) | 貸方(右) | ||
|---|---|---|---|---|
| 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 | |
| 従業員に給料100,000円を現金で支払った | 給料手当 | 100,000 | 現金 | 100,000 |
このように、「給料手当」は費用として借方に記入します。
支払方法が現金であるため、貸方は「現金」となります。
例2:家賃を支払ったとき
事務所などの賃料を現金で支払った場合も、同様に費用が発生します。
| 取引内容 | 借方(左) | 貸方(右) | ||
|---|---|---|---|---|
| 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 | |
| 事務所の家賃50,000円を現金で支払った | 支払家賃 | 50,000 | 現金 | 50,000 |
この場合も、費用が増えたため「支払家賃」は借方に記入します。
支払手段が現金であるため、貸方は「現金」となります。
例3:光熱費を支払ったとき
電気代や水道代などを支払ったときも、費用が発生します。
| 取引内容 | 借方(左) | 貸方(右) | ||
|---|---|---|---|---|
| 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 | |
| 電気代10,000円を現金で支払った | 水道光熱費 | 10,000 | 現金 | 10,000 |
このように、費用が増える取引では必ず「借方」に記入する点を覚えましょう。
例4:銀行口座から支払ったとき
経費を現金ではなく、銀行口座から振り込むこともあります。
この場合は「現金」ではなく「普通預金」や「当座預金」を使って記帳します。
| 取引内容 | 借方(左) | 貸方(右) | ||
|---|---|---|---|---|
| 勘定科目 | 金額 | 勘定科目 | 金額 | |
| 家賃50,000円を普通預金から振り込んだ | 支払家賃 | 50,000 | 普通預金 | 50,000 |
預金で支払った場合も、費用が増えるため借方は同じ「支払家賃」。
支払手段が現金か預金かで、貸方の勘定科目が変わるだけです。
まとめ
- 経費は「会社のお金の使いみち」を示す費用である。
- 費用が増えると借方、現金や預金などの資産が減ると貸方に書く。
- 簿記3級では、給料手当・支払家賃・水道光熱費などが頻出。
- 支払手段によって、貸方が「現金」か「預金」かに変わる点を押さえよう。
経費の仕訳はシンプルですが、試験でも頻繁に出題されます。
特に、支払方法の違いによって仕訳が変わる点に注意しましょう。