現金過不足ってなに? | 現金・預金の記録 | やさしい簿記3級講座

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第4章 現金・預金の記録 – 現金過不足ってなに?

毎日現金出納帳をつけていても、いざ金庫の中身を確認すると「帳簿の残高」と「実際の現金額」が合わないことがあります。
この差額を現金過不足(げんきんかぶそく)といいます。
簿記3級でもよく出るテーマなので、仕組みと処理方法をしっかり理解しておきましょう。

  • 帳簿上の現金が多い…貸方に現金過不足
  • 帳簿上の現金が少ない…借方に現金過不足

現金過不足とは

現金過不足とは、帳簿上の現金残高と実際の現金残高が一致しないときに生じる差額を指します。
原因はさまざまですが、レジでの受け渡しミスや記帳漏れ、数え間違いなどが代表的です。

状況 現金実際額 帳簿残高 発生する差額
現金が多い 120,000円 100,000円 20,000円の現金過剰
現金が少ない 95,000円 100,000円 5,000円の現金不足

このような場合、一時的に現金過不足勘定という科目を使って差額を記録します。

現金過不足の仕訳方法

帳簿と実際の現金が一致しないとき、まずは次のように仕訳します。

① 現金が多い場合(過剰)

借方 金額 貸方 金額
現金 20,000 現金過不足 20,000

現金が増えている(実際に多い)ので、資産の増加として借方に「現金」。
その原因がわからないため、貸方に「現金過不足」を使います。

② 現金が少ない場合(不足)

借方 金額 貸方 金額
現金過不足 5,000 現金 5,000

現金が減っている(実際に少ない)ため、貸方に「現金」。
その差額は原因不明なので、一時的に「現金過不足」勘定に入れます。
現金不足と書くわけではなく、現金過不足を左右どちらに書くかで過剰か不足かを表します。

後日、原因がわかった場合

現金過不足はあくまで一時的な科目です。後日、原因が判明したら以下のように修正します。

原因 処理方法
売上の記入漏れ 売上に振り替える 現金過不足 → 売上
仕入代金の記入ミス 仕入に振り替える 仕入 → 現金過不足
雑損・雑益として処理 原因不明のまま決算を迎えた場合 雑損(費用)または雑益(収益)

簿記3級では、原因が不明のまま期末を迎えたときに雑損または雑益として処理するケースが出題されます。

例題で確認

4月10日、金庫の現金を数えたところ、帳簿残高より1,000円多かった。

借方 金額 貸方 金額
現金 1,000 現金過不足 1,000

その後、原因が「売上の記帳漏れ」と判明した。

借方 金額 貸方 金額
現金過不足 1,000 売上 1,000

このように、最初は原因不明のため「現金過不足」を使い、後から本来の勘定科目に振り替える形で処理します。

まとめ

現金過不足は、「帳簿と実際の現金残高が合わないときに使う一時的な科目」です。
原因がわかったら正しい科目に振り替え、原因が不明のまま決算を迎えたら「雑損」または「雑益」で処理します。
試験では、現金過不足の仕訳 → 原因判明 → 振替仕訳の流れを押さえておくことが重要です。