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第9章 財務諸表を作ってみよう – 表で見る「利益の出る仕組み」
これまでの学習で「損益計算書」と「貸借対照表」の基本構造を学びました。
ここでは、それらを一緒に見ることで「会社がどのように利益を生み出しているのか」を理解していきましょう。
利益の基本構造を整理しよう
会社の目的は、簡単にいえば「収益を得て、費用を差し引いたあとに利益を残す」ことです。
つまり、次の式で表すことができます。
利益 = 収益 − 費用
この利益が積み重なって、最終的には「純資産(資本金+利益)」として貸借対照表の右側に反映されます。
損益計算書と貸借対照表の関係
損益計算書と貸借対照表は、年度ごとの利益の動きをつなぐ関係にあります。
以下の表を見てみましょう。
| 内容 | 分類 | 金額(円) |
|---|---|---|
| 売上高 | 収益 | 500,000 |
| 仕入・経費など | 費用 | 400,000 |
| 利益(収益−費用) | 当期純利益 | 100,000 |
| 期首の資本金 | 純資産 | 300,000 |
| 期末の純資産(資本金+利益) | 純資産合計 | 400,000 |
このように、利益は最終的に「貸借対照表の純資産」を増やす要素として反映されます。
損益計算書は“1年の成績表”、貸借対照表は“その時点での財産表”ともいえます。
利益が出ると何が変わるのか
利益が出るということは、「会社に残る資産が増える」ということです。
例えば、100万円の利益が出た場合、次のような形で貸借対照表に反映されます。
| 勘定科目 | 分類 | 増減 |
|---|---|---|
| 現金 | 資産 | +100,000 |
| 繰越利益剰余金 | 純資産 | +100,000 |
つまり、利益は「現金が増え、同時に純資産(会社の力)」も増えるということになります。
ミニ練習:利益が増えるとどこが増える?
次のうち、利益が増えたときに増える項目を考えてみましょう。
| 項目 | 答え |
|---|---|
| 現金 |
解答を見る増える(利益を得た分、現金や預金が増えるため) |
| 仕入 |
解答を見る増えない(費用のため、利益とは逆の側) |
| 繰越利益剰余金 |
解答を見る増える(利益が最終的に純資産に加算されるため) |
まとめ
- 利益は「収益−費用」で求められる。
- 利益が出ると、最終的に「純資産」が増える。
- 損益計算書は1年間の成果を、貸借対照表はその結果を表す。
- 簿記のゴールは、この2つを正しく結びつけて理解すること。
ここまでで、会社の利益構造が視覚的に理解できたと思います。