古文 枕詞 「たらちねの/垂乳根の」の和歌集 万葉集と古今、拾遺、新古今から29首! 「たらちねの」の歌簡単な説明 「たらちねの」は母、親にかかる枕詞。 「垂乳根の」と書く。垂乳根は母、両親のこと。父も言う。 「垂乳女(たらちめ)」を母、「垂乳男(たらちを)」を父とするようになった。解説「たらちねの」は、特に「母」に関する表現でよく使われる枕詞です。この枕詞は「母」の前につけて使うことで、母親への愛情や... 2024.11.11 古文
古文 枕詞 「いそのかみ」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、詞花、新古今から33首! 「いそのかみ」の歌簡単な説明 「いそのかみ」は布留、古る、降るにかかる枕詞。「石上」と書く。 石上は奈良(大和)にある地名で、布留も奈良にある地名。 奈良に由来するが万葉集に限らない。解説「いそのかみ」(石上)は、「古る」「振る」「布留」などにかかる枕詞です。「石上」は奈良県にある石上神宮やその周辺の地名を指し、古代か... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「おほともの(大伴の)」の和歌集 万葉集から16首! 「おほともの」の歌簡単な説明 「おほともの」は「見つ」などの枕詞。「大伴の」と書く。 大阪の御津という地から、「見つ」にかかる。「おほともの」の歌集ごとの数と割合万葉古今後撰拾遺後拾金葉詞花千載新古15000000010.300000000.1※上は歌の数、下は割合(パーセント)です※カウントは枕詞、そのままの意味の両... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「たまづさの/玉梓の」の和歌集 万葉集と新古今和歌集から18首! 「たまづさの」の歌簡単な説明 「たまづさの」は使ひ、妹にかかる枕詞。 「玉梓の」と書く。玉梓とは手紙のこと。また、手紙を運ぶ使者のこと。 使者は梓の杖を持ったことから、「玉梓の」で使ひ、妹にかかる。妹は姉妹の妹に限らず、妻や恋人も含まれる。解説「たまづさの」(玉梓の)は、「使い」「手紙」「言(こと)」などにかかる枕詞で... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「つゆしもの/露霜の」の和歌集 万葉集、詞花和歌集、新古今和歌集から15首! 「つゆしもの」の歌簡単な説明 「つゆしもの(つゆじもの)」は消(け)、置く、秋にかかる枕詞。 中世以降はつゆじもとも。 「露霜の」と書く。霜よりも露の意が強く、単に露としての意味も持つ。 そのため、消えやすさから、消、葉に置かれる様から置くなどのかかる。解説「つゆしもの」(露霜の)は、「置く」「消ゆ」「白し」などにかか... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「みづとりの/水鳥の」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、金葉、千載、新古今から16首! 「みづとりの」の歌簡単な説明 「みづとりの(みつとりの)」は浮き、立つ、鴨、賀茂(かも)、青葉にかかる枕詞。 「水鳥の」と書く。賀茂は鴨から。鴨の羽の色から青葉に。 賀茂は「ちはやぶる」が枕詞となることもある。 「立つ」は飛び立つことから。解説「みづとりの」(水鳥の)は、「浮く」「羽」「泣く」などにかかる枕詞です。「水... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「やまがはの/山川の」の和歌集 万葉集、古今、拾遺、金葉、詞花、新古今などから33首! 「やまがはの」の歌簡単な説明 「やまがはの(やまかはの)」はあさ、音、たぎつ、はやしなどにかかる枕詞。 「山川の」、「山河の」と書かれる。 「たぎつ」「はやし」は山川の流れの激しさに由来する。解説「山川」とは、山から流れ出る川を指し、自然の力強さや清らかさを象徴します。川の流れが持つダイナミックな情景や自然の美しさを詠... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「ちはやぶる」和歌集 百人一首、万葉集、古今、後撰、拾遺、新古今などから54首! ちはやぶるの歌在原業平ありわらのなりひらちはやぶる神代かみよもきかず竜田川たつたがわ唐紅からくれないに水みずくくるとは簡単な説明 「ちはやぶる」は神の枕詞です。「千早振る」と書きます。「ち」は神の力。「はや」はその力が強大であることを意味しているとされます。 「神」のほかに、「賀茂」、「宇治」、「神無月」、「あさまのた... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「あかねさす」和歌集 万葉集、金葉、詞花、新古今から15首! あかねさすの歌簡単な説明 「あかねさす」は日、昼、照、紫、君の枕詞です。「茜さす」とも書きます。 あかね色に美しく輝くという意から用いられる。 「あかねさす」としては古今から後拾遺、千載では採用されていない。「あかね」としても拾遺2、新古今1の使用のみ。解説「あかねさす」(茜さす)は、「日」「昼」「紫」などにかかる枕詞... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「あさつゆの」和歌集 万葉集、古今、後撰、詞花、新古今から14首! あさつゆのの歌簡単な説明 「あさつゆの」は消、消え、命、わが身、おくの枕詞です。 「朝露の」と書きます。 万葉集では、朝露はきえやすくはかないことから、消え、命、わがみなどにかかる。 古今以降(中古以降)においては朝露は草木におかれることから、おくにもかかる枕詞として用いられる。解説「あさつゆの」(朝露の)は、「命」「... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「あづさゆみ/梓弓」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から52首! 「あづさゆみ」の歌簡単な説明 「あづさゆみ(あつさゆみ)」は引く、張る、射る、本、末、寄る、たつ、や、音などにかかる枕詞。「梓弓」と書く。 弓を射る時の音から音の枕詞となっていると考えられる。 「梓弓」そのものとして詠まれることもあり(万葉集前半など)、必ずしも枕詞としての用いられているわけではない。解説「あづさゆみ」... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「あまざかる」の和歌集 百人一首、万葉集、古今、後撰、拾遺、新古今などから24首! 「あまざかる」の歌簡単な説明 「あまざかる」は鄙(ひな)の枕詞です。「天離る」と書きます。鄙とは都を離れた土地、田舎のこと。 天から離れているということから鄙にかかる枕詞となっている。 万葉集で使用される。古今以降(中古以降)においては新古今の1首のみ。解説「あまざかる」(天離る)は、「鄙(ひな)」「日」「向かふ」など... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「いはばしる(いははしる)」の和歌集 万葉集、古今、千載、新古今から11首! 「いはばしる」の歌簡単な説明 「いはばしる」は近江、垂水(たるみ)、滝、にかかる枕詞。 「石走る」、又は、「岩走る」と書く。 枕詞として用いないときは、「水がいわの上を激しく流れる」ことを意味し、千載と新古今ではそのように用いられている。解説「いはばしる」(いははしる)は、「垂水(たるみ)」「滝」「近江」などにかかる枕... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「うつせみの」の和歌集 万葉集、古今、後撰、後拾遺、新古今から43首! 「うつせみの」の歌簡単な説明 「うつせみの」は「世、人、身、むなし、わびし」などの枕詞。「空蝉の」と書く。蝉の抜け殻のこと。 名詞としての「うつせみ」は「この世の人」、「この世」などの意味も持ち、古くは「うつそみ」とされた。解説「うつせみの」(空蝉の)は、「世」「命」「人」などにかかる枕詞です。「空蝉」はセミの抜け殻を... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「からころも」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から69首! 「からころも」の歌簡単な説明 「からころも」は着る、裁つ、はる、袖、裾、紐などにかかる枕詞。「唐衣」、「韓衣」と書く。 唐衣とは袖が広く裾の長い唐風の服をいう。衣をつくるために布を裁つことから、枕詞となっている。解説「からころも」(唐衣)は、「着る」「袖」「裁つ」などにかかる枕詞です。「唐衣」は、中国から伝わった美しい... 2024.10.09 古文
古文 枕詞 「くさまくら」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から77首! 「くさまくら」の歌簡単な説明 「くさまくら」は旅、度、結ふ、夕、結ぶ、露などにかかる枕詞。「草枕」と書く。 草で枕を結び作って、野宿することを草枕という。旅そのものを草枕ともいう。解説「くさまくら」は、主に「旅」や「仮の宿」にかかる枕詞で、旅先での一時的な宿泊や草むらに寝転ぶ様子を象徴します。「くさまくら」は、草を枕に... 2024.10.09 古文