第2問対策:補助簿の問題(取引資料と補助簿選択)
第2問では、1か月間の複数取引を読み取り、各取引がどの補助簿に記録されるかを判断する問題が出題されます。 ここでは、代表的な補助簿(10種類)を対象とした出題形式に仕上げています。
資料(問題)
X7年4月中の取引は次のとおりである。それぞれの取引について、記録すべき補助簿に〇をつけなさい。
- 4月2日 A商店より商品50,000円を掛けで仕入れた。
- 4月5日 B商店へ商品70,000円を掛けで販売した。
- 4月8日 C商店に販売した商品のうち、5,000円分が返品された。
- 4月10日 A商店へ掛代金50,000円を現金で支払った。
- 4月12日 C商店へ支払手形を振り出して買掛金60,000円を支払った。
- 4月15日 B商店より売掛金30,000円が当座預金に振り込まれた。
- 4月20日 D商店へ販売した商品の代金として、受取手形80,000円を受け取った。
補助簿選択表
| 月日 | 現金 出納帳 |
当座預金 出納帳 |
受取手形 記入帳 |
支払手形 記入帳 |
得意先 元帳 |
仕入先 元帳 |
仕入帳 | 売上帳 | 商品 有高帳 |
該当なし |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 4/2 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
| 4/5 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
| 4/8 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||
| 4/10 | 〇 | 〇 | ||||||||
| 4/12 | 〇 | 〇 | ||||||||
| 4/15 | 〇 | 〇 | ||||||||
| 4/20 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
- 商品有高帳…仕入帳、売上帳と連動する
- 得意先元帳…売掛に関する取引があったとき
- 仕入先元帳…買掛に関する取引があったとき
解説(なぜその帳簿に入るのか)
- 仕入帳:商品仕入の記録。返品は仕入帳には入らない。
- 売上帳:商品販売の記録。返品の場合も売上取引の逆であるため記録される。
- 商品有高帳:すべての商品の受入・払出・返品を記録。返品は必ず〇。
- 得意先元帳:売掛金や売掛金に関する返品・入金など相手先別の管理。
- 仕入先元帳:買掛金の管理。買掛金に関する返品時は仕入先元帳から減額。
- 現金出納帳:現金の支払・受取。
- 当座預金出納帳:振込や小切手を伴う取引。
- 受取手形記入帳:手形を受け取ったら必ず記録。(現金化についての記帳不要)
- 支払手形記入帳:手形を振り出したら必ず記録。
最初から現金取引等の場合は、得意先・仕入先元帳には記帳されない。
例題まとめ(第2問での出題パターン)
- 仕訳を書く必要はない。
- 商品が動いたら「売上帳・仕入帳・商品有高帳」が3点セット。
- 返品は「売上帳・商品有高帳・得意先元帳(または仕入先元帳)」へ。
- 掛取引なら必ず得意先元帳または仕入先元帳。
- 手形を受け取れば受取手形記入帳、振り出せば支払手形記入帳。
- 該当なしはほとんど登場しないが、選択肢としては重要。
注意点・試験でのポイント
- 返品は「売上帳・商品有高帳・元帳」に入ることを忘れがち。
- 手形取引は必ず専用補助簿へ。
- 商品取引以外(備品購入など)は「該当なし」の可能性。
- 各補助簿の役割を覚えておくことで、仕訳なしでも正確に〇をつけられる。