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第13章 例題で解く第1問対策:発送費・仕入時の送料の処理
ここでは、商品販売・仕入における送料(運賃)の取り扱いを解説します。 特に、売上時の発送費と仕入時の送料の違いを正しく理解しておくことが、簿記3級では重要です。
例題1:販売における発送費(当社負担)
(問題)
商品200,000円を販売し、代金は掛けとした。当社負担の発送運賃3,000円を現金で支払った。仕訳を示しなさい。
(考え方)
発送費は販売活動に関する費用です。 売上とは別に「発送費」勘定で処理します。
(仕訳)
| 売掛金 発送費 |
200,000 3,000 |
売上 現金 |
200,000 3,000 |
ポイント: 発送費は販売費および一般管理費の一部であり、費用として処理します。顧客が送料を負担する場合は、売掛金と売り上げが203,000になり、発送費と現金はそのまま3,000です。
例題2:仕入時の送料(仕入掛けに含める場合)
(問題)
商品を100,000円で仕入れ、当社負担の運賃2,000円を現金で支払った。仕訳を示しなさい。
(考え方)
仕入に関する運賃は仕入原価の一部です。 したがって、「発送費」ではなく仕入勘定に含めて処理します。
(仕訳)
| 仕入 | 102,000 | 現金 買掛金 |
2,000 100,000 |
ポイント: 仕入時の運賃は「仕入原価」に含まれます。 そのため、「発送費」ではなく仕入に合算します。発送費は商品の「発送」です。 この点を、売上時の発送費(販売費)と混同しないよう注意しましょう。
発送費と仕入時の送料の違い
| 区分 | 対象 | 科目 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 販売時 | 顧客に商品を送る | 発送費(販売費) | 営業費用。売上に直接関係しない。 |
| 仕入時(合算) | 仕入商品の輸送 | 仕入 | 仕入原価の一部として処理。 |
| 仕入時(別記) | 仕入伝票に送料を分けて記載 | 支払運賃 | 販売費および一般管理費に分類。 |
例題まとめ(第1問での出題パターン)
- ① 売上時の発送費(当社負担)
→ 売掛金・発送費/売上・現金 - ② 仕入時の送料を仕入に含める
→ 仕入/現金・買掛金 - ③ 仕入時の送料を別科目にする
→ 仕入・支払運賃/現金・買掛金
注意点・試験でのポイント
- 売上時の発送費と仕入時の送料を混同しない
→ 売上時は販売費(発送費)、仕入時は原価(仕入)または費用(支払運賃)。 - 「仕入掛け」とある場合は送料を含める可能性が高い
→ 請求書の記載に応じて判断。 - 仕入の送料は企業によって扱いが異なるが、試験では「仕入に含める」が基本
→ 仕入原価を構成する一部と理解しておく。 - 発送費=販売活動費、送料(仕入時)=仕入原価
→ 会計区分が異なるため、必ず区別。
このように、「送料をどちらが負担するか」「どの取引に関連するか」によって、 使用する勘定科目は大きく変わります。 簿記3級の試験では、「発送費(販売費)」と「仕入時の送料(原価)」の区別が頻出です。