貸借対照表の作り方 | 財務諸表を作ってみよう | やさしい簿記3級講座

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第9章 財務諸表を作ってみよう – 貸借対照表の作り方

損益計算書が「1年間の成績表(もうけ)」を表すのに対して、貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)は「決算日時点での財産の状態」を表す表です。
英語では Balance Sheet(バランスシート) と呼ばれ、会社の資産・負債・純資産のバランスを確認するために使われます。

貸借対照表とは

貸借対照表は、会社の「持っているもの」「借りているもの」「自分の資本」をまとめた表です。
つまり、資産=負債+純資産 の関係で成り立っています。

区分 意味
資産 会社が持っている財産 現金・預金・売掛金・建物など
負債 他人から借りているお金や義務 買掛金・借入金など
純資産 会社自身の持ち主の資本 資本金・繰越利益など

貸借対照表の基本構造

貸借対照表は、左側に「資産」、右側に「負債と純資産」を配置して作られます。
この2つの合計金額が一致する(バランスする)ことから、「バランスシート」と呼ばれます。

資産の部(借方) 負債・純資産の部(貸方)
現金 100,000 買掛金 30,000
売掛金 50,000 借入金 40,000
備品 60,000 資本金 140,000
資産合計 210,000 負債・純資産合計 210,000

このように、「資産」と「負債+純資産」の合計は必ず一致します。
この一致が、仕訳のルール(借方=貸方)に基づいた結果なのです。

貸借対照表の読み方

貸借対照表を見れば、会社の財務の健全性を把握することができます。

  • 資産が多い会社 → たくさんの財産を持っている(安定)
  • 負債が多い会社 → 借金に依存している(リスク)
  • 純資産が大きい会社 → 自己資本が充実している(強い経営基盤)

特に「自己資本比率(=純資産 ÷ 総資産)」は、会社の安定性を示す重要な指標です。

損益計算書との関係

損益計算書と貸借対照表は密接に関係しています。
損益計算書で求めた「当期純利益」は、貸借対照表の「純資産(繰越利益)」に加算されます。

つまり、1年間のもうけが、会社の財産として積み上がるという仕組みです。

ミニ練習:どちらに入る?

次の項目が「資産」「負債」「純資産」のどれに分類されるか考えてみましょう。

項目 分類(資産・負債・純資産)
現金
解答を見る

資産

買掛金
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負債

資本金
解答を見る

純資産

建物
解答を見る

資産

借入金
解答を見る

負債

まとめ

  • 貸借対照表は、決算日時点の財産の状態を表す。
  • 構造は「資産=負債+純資産」で、両者の金額は必ず一致する。
  • 損益計算書の利益は、貸借対照表の純資産に反映される。
  • 簿記3級では、主要な科目の分類と基本構造を理解しておくことが大切。

次回は、損益計算書と貸借対照表を組み合わせて、会社の利益がどのように生まれるのかを表でわかりやすく整理していきましょう。