「Largest Contentful Paint (LCP)」を解決!
ウェブサイトの表示速度は、ユーザーの満足度や検索エンジンの評価に大きな影響を与えます。特に、Largest Contentful Paint (LCP)は、ページの読み込み速度を評価するための主要な指標の1つです。LCPが遅いと、ユーザーがページの読み込みを待つ時間が長くなり、サイトから離れる原因になります。この記事では、PageSpeedInsightsでのLCPのスコア改善方法について、初心者にもわかりやすく解説します。
LCPとは何か?
Largest Contentful Paint (LCP)は、ユーザーがページの主要なコンテンツが表示されるまでにかかる時間を測定する指標です。具体的には、画面の大部分を占める画像やテキストブロックが完全に表示されるまでの時間を示します。
PageSpeedInsightsでは、LCPの目標値が以下のように設定されています:
- 良好:2.5秒以内
- 要改善:2.5秒〜4秒
- 遅い:4秒以上
この目標値に基づき、LCPのスコアが決定され、ウェブサイトのパフォーマンスを評価する基準となります。
LCPが遅くなる原因
LCPが遅くなる原因にはいくつかの要因があります。以下に、主要な原因を挙げ、それぞれの解決策を詳しく説明します。
サーバー応答時間が長い
サーバーからの応答が遅れると、ページ全体の読み込みが遅くなり、LCPが悪化します。特に、初期のHTMLドキュメントが生成されるまでの時間(Time to First Byte (TTFB))が長いと、LCPにも悪影響を与えます。
JavaScriptの実行が多すぎる
大量のJavaScriptコードが実行されると、ブラウザがレンダリングをブロックし、ページ表示が遅れます。特に、同期的に実行されるスクリプトや、重い計算処理を含むスクリプトは、LCPに直接影響します。
クライアント側レンダリングが多い
ReactやVue.jsなどのフレームワークを用いたクライアント側でのレンダリングは、リソースのダウンロードやJavaScriptの実行が多くなるため、LCPの遅延を引き起こすことがあります。
大きな画像や動画ファイル
大きな画像や動画の読み込みは、LCPの遅延につながります。これらのメディアファイルのサイズが大きすぎると、ページ表示に時間がかかります。
LCPを改善するための具体的な解決策
以下に、LCPのスコアを改善するための具体的な解決策を紹介します。それぞれの方法を組み合わせることで、効果的にページの読み込み速度を向上させることができます。
サーバーの応答時間を短縮する
サーバーの応答時間が長い場合、最初に表示されるコンテンツの読み込みが遅れ、LCPが悪化します。以下の方法で、サーバーの応答時間を短縮しましょう。
- キャッシュの活用:サーバー側でキャッシュを設定し、頻繁に更新されないデータはキャッシュに保存することで、応答時間を短縮します。
- コンテンツデリバリネットワーク(CDN)の使用:CDNを利用することで、ユーザーの近くにあるサーバーからコンテンツを提供し、読み込み時間を短縮します。
- サーバー契約プランの見直し:より高速なサーバーや、共有サーバーから専用サーバーへの変更など、契約プランを見直すことも有効です。
- 最新のサーバーソフトウェアを使用する:サーバーソフトウェア(例:PHP、データベース)の最新バージョンに更新することで、処理速度が向上します。
- HTTP/2やHTTP/3の利用:これらの新しいプロトコルは、複数のリクエストを並列に処理することで読み込みを高速化します。
JavaScriptの最適化
JavaScriptの最適化は、LCPのスコアを向上させるために重要なポイントです。
- 不要なJavaScriptの削除:使用していないスクリプトを削除することで、ブラウザの負荷を軽減します。
- 非同期または遅延読み込み:JavaScriptを非同期(
async属性)や遅延(defer属性)で読み込むことで、レンダリングを妨げないようにします。 - JavaScriptの圧縮:コードの圧縮ツールを使用して、ファイルサイズを小さくします。
画像と動画の最適化
画像や動画の最適化は、LCPの改善に大きく寄与します。
- 適切なサイズでの提供:必要以上に大きな画像を使用しないように、表示サイズに合わせた画像を提供します。
- 画像フォーマットの見直し:WebPなどの新しい画像フォーマットを使用することで、ファイルサイズを削減します。
- 画像の圧縮ツールを使用:TinyPNGやImageOptimなどのツールを使用して画像を圧縮します。
- 遅延読み込み(Lazy Loading):スクロールして表示される画像や動画を遅延して読み込むことで、初期読み込み時間を短縮します。
クライアント側レンダリングの見直し
クライアント側でのレンダリングを減らし、サーバーサイドレンダリング(SSR)やプリレンダリングを利用することで、初期ロード時間を短縮できます。
- サーバーサイドレンダリング(SSR)の導入:ページをサーバー側でレンダリングし、完全なHTMLを生成してからクライアントに送信します。
- プリレンダリングの活用:静的なHTMLファイルをあらかじめ生成しておき、読み込み時に直接提供します。
用語の解説
理解が難しいかもしれない用語を解説します。
サーバーサイドレンダリング(SSR)
サーバーサイドレンダリングとは、サーバーでページをレンダリングしてHTMLを生成し、ブラウザに送信する技術です。これにより、JavaScriptの実行を待たずにページが表示され、LCPが改善されます。
プリレンダリング
プリレンダリングは、事前にページを静的HTMLとして生成する技術です。サーバーでHTMLを事前に用意することで、読み込みが早くなります。
コンテンツデリバリネットワーク(CDN)
CDNは、地理的に分散したサーバー群を利用し、ユーザーの近くにあるサーバーからコンテンツを提供する仕組みです。これにより、遅延が減少し、読み込みが高速化されます。
HTTP/2およびHTTP/3
HTTP/2は、複数のリクエストを同時に処理できるプロトコルで、読み込み速度を向上させます。HTTP/3はさらに新しいプロトコルで、UDPベースの通信によって接続を迅速化します。
最も取り組みやすい解決策
最も取り組みやすい解決策は、画像の最適化とサーバープランの変更です。画像ファイルのサイズを減らし、表示される直前に読み込むことで、初期の読み込み速度を大幅に改善できます。これにより、手軽にLCPのスコアを向上させることが可能です。
他の対策と併用することで、さらに効果を高めることができます。ウェブサイトのパフォーマンスを定期的にチェックし、最適化を継続的に行うことが重要です。
以下のページにて画像をwebP化することができます。圧縮前と比較をしながら圧縮率を指定することができます。
