MID関数で文字列の取り出し! 右から取り出す方法や応用テクニックも解説

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MID関数とMIDB関数について

MIDとMIDBの概要

指定位置から文字列を取り出すExcel関数/文字操作

=MID( 文字列 , 開始位置 , 文字数 )

=MIDB( 文字列 , 開始位置 , 文字数 )

概要 開始位置から指定した文字数分、文字列を取り出す

  • 指定した文字以降の文字を取り出すには、指定した文字の位置をSEARCHで取得し、開始位置に指定する
  • スペース以降の文字を取り出すには、=MID( 文字列 ,SEARCH(“ ” , 文字列 )+1,100) とする(+1をすることで” ”をカットする)
  • 文字数は大きい数字を指定しておくとよい(LENを用いてもよい)
  • 文字数に100を指定た状態で、取り出す文字が3文字であっても対象の文字のみ表示される
  • 末尾から取り出す関数はRIGHTである。
  • 特定の文字から後ろを取り出すにはMID関数を用いる
  • KANAGAWAについて、MID(“KANAGAWA”,3,100)とすることでNAGAWAを取り出す
  • 半角カナでガダバパなどは、濁点を1文字として扱うため、ダはMIDであっても2文字とカウントされる
    ダ(半角) だ(全角)
    MID MIDB MID MIDB
    2 2 1 2
  • 文字の取り出し関連の関数
    FIND 指定した位置以降にある、指定した文字が左から何文字目か

    SEARCH

    指定した文字が左から何文字目か
    LEN 文字列の文字数
    LEFT 指定した文字数の文字を先頭から取り出す
    RIGHT 指定した文字数の文字を末尾から取り出す
    MID 指定した位置以降の文字を取り出す
  • A B C D E

    AB

    LEFT(“ABCDE”,2)

     

    3

    FIND(“C”,”ABCDE”,1)

    SEARCH(“C”,”ABCDE”)

    DE

    RIGHT(“ABCDE”,2)

    MID(“ABCDE”,3,100)

    LEN(“ABCDE”)

MIDはどのような時に使用するか

  • 苗字と名前の間にスペースがある文字列について名前を取り出したい

MIDの使い方

  A B C D E
1 3 1
2 神奈川県

=MID( C2 , D1 , E1 )

※D1において、3を指定し、1文字分である川を表示

 
3    
4
5
6
7 和歌山県 3 2
8 山県

=MID( C7 , D7 , E7 )

※D7において、3を指定し山、E7で2を指定して2文字分である山県を取り出す

 
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MIDBで山県を表示するには、全角1文字が2文字分であるため

=MID(C7,5,4)とする

   
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MIDでFINDを使って取得する方法

  • FINDで文字の位置を取得して、その文字以降の文字列を取得します
A B C D
1 特定の文字G以降を削除

以降を削除

=MID( B1 , FIND(“G” , B1 )+1 , 1000)

Gの次の文字以降を表示する。MIDの中身は、MID(B1,6+1,1000)となっている

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MIDで右から取得するには

  • MIDは右から取得する関数ではなく、指定した位置以降を取得します。例えば右から2文字を取得したいということであればRIGHTを用います。
A B C D
1 右から取得できるか

るか

=RIGHT( B1 , 2 )

右から2文字の「るか」が表示される

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MIDで最後まで取得するには

  • MIDの第二引数に1000などの大きな数を入れればよいですが、より確実な方法はLENを指定する方法です。
A B C D
1 長文であっても問題ない

問題ない

=MID( B1 , 8 , LEN(B1))

LEN(B1)とすることでセル内の文字数11が指定される。

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MIDで日付を取得するには

  • 日を取得したいとしても、日付はシリアル値ですから、通常の方法では、シリアル値の下2桁が表示されるのみです。そこで日付をTEXTによって整形します
  • [ホーム]→[数値]→プルダウンメニューから[その他の表示形式]→[表示形式]→[ユーザー定義]→m/dを選択、とするとシリアル値は維持したまま月日のみが表示される。
A B C D
1 2023/4/10

4/10

=TEXT( B1 , “d/m” )

文字形式を変更して表示

=MONTH(B1)&”/”&DAY(B1)

としてもよい。

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MIDで複数セルについて取得できるか

  • MIDは範囲指定をすることができないため、一旦文字列を結合して処理します
A B C D
1 A1セルと B1セルの処理

の処理

=MID(CONCATENATE( A1 , B1 ) , 10 , 1000 )

結合した文字列の10文字目である「の」以降を表示

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MIDとMIDBに関する参考解説

Excelの関数を検索する

分類関数説明
日付DATE年月日から日付を求める
日付DATEDIF開始日から終了日までの期間を求める
日付DAY日付から日を抽出する
日付EDATE指定月後の月日を求める
日付EOMONTH指定月後の月末を求める
日付EOMONTH+1指定月後の月初めを求める
日付HOUR時刻から時間を取り出す
日付MINUTE時刻から分を取り出す
日付MONTH日付から付きを抽出する
日付NETWORKDAYS営業日数を求める(土日休日型)
日付NETWORKDAYS.INTL営業日数を求める(定休日と休業日指定型)
日付NOW今日の日付と時刻を求める
日付SECOND時刻から秒を取り出す
日付TIME時間を指定して時刻データを作成する
日付TODAY今日の日付を求める
日付WEEKNUM1月1日から何週目かを求める
日付WEEKDAY年月日から曜日番号を求める
日付WORKDAY営業日について指定した日数後の年月日を求める
日付WORKDAY.INTL営業日について指定した日数後の年月日を求める(定休日と休業日指定型)
日付YEAR日付から年を抽出する
文字操作&文字列を結合する
文字操作ASC全角文字を半角文字に置き換える
文字操作CHAR/CLEAN改行を削除する
文字操作CONCAT文字を範囲指定で結合する
文字操作CONCATENATE文字列を結合する
文字操作COLUMN列番号を取得する
文字操作DELTA数値が等しいかを判定する
文字操作EXACT文字列が等しいかを判定する
文字操作FIND(B)セル内の指定した文字の位置を求める
文字操作ISODD指定した数値が奇数か偶数かを判定する
文字操作JIS半角文字を全角文字に置き換える
文字操作LEFT(B)指定した文字数分の文字を先頭から取り出す
文字操作LEN(B)文字数をカウントする
文字操作LOWER文字列を小文字にする
文字操作MID(B)指定した文字以降の文字を取り出す
文字操作NUMBERSTRING漢数字に変換する
文字操作PHONETICフリガナを取り出す
文字操作PROPER文字列の先頭を大文字にする
文字操作REPLACE(B)指定した位置にある文字を置き換える
文字操作REPT指定回数分の文字列を表示
文字操作RIGHT(B)指定した文字数分の文字を末尾から取り出す
文字操作ROW行番号を取得する
文字操作SUBSTITUTE指定した文字列を置き換える
文字操作SEARCH(B)セル内の指定した文字の位置を求める
文字操作TEXT日付などの数値(シリアル値)を文字形式に変換、抽出する
文字操作TEXTJOIN文字列を結合する
文字操作TRIM余分な空白を削除する
文字操作UPPER文字列を大文字にする
文字操作VALUE文字列を数値(シリアル値など)に変換する
論理論理式TRUEとFALSE
論理ANDすべての条件を満たす論理式
論理IF論理式の結果によって表示を切り替える
論理IFS複数の論理式の結果によって表示を切り替える
論理ORいずれかの条件を満たす論理式
論理SWITCH論理式の結果によって表示を切り替える
数学AGGREGATE指定した19の集計方法で集計値を求める
数学CEILING基準値の単位で切り上げる
数学FLOOR基準値の単位で切り下げる
数学INT小数点以下を切り捨てる
数学ISEVEN偶数柿数かを判定する
数学MOD割り算の余りを求める
数学MROUND基準値の単位で四捨五入する
数学POWERべき乗を求める
数学PRODUCT掛け算を求める
数学QUOTIENT割り算の商を求める
数学RAND乱数を発生させる
数学ROUND指定した桁で四捨五入する
数学ROUNDDOWN指定した桁で切り捨てる
数学ROUNDUP指定した桁で切り上げる
数学SUBTOTAL指定した11の集計方法で集計値を求める
数学SUM数値の合計を求める
数学SUMIF特定の条件を満たすセルの合計値を求める
数学SUMIFS複数の条件を満たすセルの合計値を求める
数学SUMPRODUCT条件付きセルの乗算数の合計を求める
数学SUMPRODUCTセルの乗算数の合計を求める
数学TRUNC指定した桁数を切り捨てる
数学TRUNC小数点以下を切り捨てる
検索CHOOSEインデックス数値に対応する値を表示する
検索FILTER条件に一致する行のデータを求める
検索INDEX範囲内の指定したデータを取り出す
検索INDEX指定した行位置に対応する列データを取り出す
検索INDEX指定した列位置に対応する行データを取り出す
検索LOOKUP検索値に一致するデータを検索する
検索MATCH値に一致する行位置を求める
検索MATCH値に一致する列位置を求める
検索UNIQUE重複するデータをまとめる
検索VLOOKUP検索値に一致するデータを検索する
検索VLOOKUP検索値に対応するデータ(範囲型)を求める
統計AVERAGE平均値を求める
統計AVERAGEA平均値を求める
統計AVERAGEIF条件に合う数値の平均値を求める
統計AVERAGEIFS複数の条件に合う数値の平均値を求める
統計COUNT指定したデータの個数を求める
統計COUNTA指定したデータの個数を求める
統計COUNTBLANK空白セルの個数を求める
統計COUNTIF条件に合うデータ数を求める
統計COUNTIFS複数の条件に合うデータ数を求める
統計FREQUENCYデータの度数を求める
統計LARGE大きいほうからの順位の数値を求める
統計MAXデータの最大値を求める
統計MAXAデータの最大値を求める
統計MAXIFS複数条件を満たす最大値を求める
統計MEDIAN中央値を求める
統計MINデータの最大値を求める
統計MINAデータの最大値を求める
統計MINIFS複数条件を満たす最小値を求める
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統計MODE.SNGLデータの最頻値を求める(MODE.MULT推奨)
統計PERCENTILE.EXC百分位数(パーセント)を求める
統計PERCENTILE.INC百分位数(パーセント)を求める
統計PERCENTRANK.EXCデータの位置を百分率で求める
統計PERCENTRANK.INCデータの位置を百分率で求める
統計QUARTILE.EXC四分位数を求める
統計QUARTILE.INC四分位数を求める
統計RANK.EQデータの順位を求める
統計SMALL小さいほうからの順位の数値を求める
統計STDEV.P標準偏差(母集団型)を求める
統計STDEV.S標準偏差(標本型)を求める
統計STDEVA標準偏差(標本型で論理等含む)を求める
統計STDEVPA標準偏差(母集団型で論理等含む)を求める
統計VAR.Pデータの分散(標本分散)を求める
統計VAR.Sデータの分散(不偏分散)を求める
統計VARAデータの分散(不偏分散)を求める
統計VARPAデータの分散(標本分散)を求める