AVERAGEIF関数で条件を満たす平均値を求める #DIV/0エラーの対処方法についても解説

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AVERAGEIF関数について

AVERAGEIFの概要

条件に合う数値の平均値を求めるExcel関数/統計

=AVERAGEIF( 検索条件範囲 , 条件 , 平均対象 )

概要 条件に会う数値の平均値を求める

  • 複数の条件を指定したい場合はAVERAGEIFSを用いる。
  • AVERAGEIFSとの記載順の違い
    AVERAGEIF 検索条件範囲 条件 平均対象
    平均を求めたい範囲
    AVERAGEIFS 平均対象 検索条件範囲 条件 検索条件範囲~
    平均を求めたい範囲
  • AVERAGEIF(平均対象,検索条件範囲,条件)と書くことはできない。平均対象が先頭の関数はAVERAGEIFS(平均対象,検索条件範囲,条件)。
  • 複数条件の平均値計算では、それぞれの重みが異なるため単純に結果を加算、減算することはできない。

AVERAGEIFはどのような時に使用するか

  • 多数の商品の中から、特定の商品の平均価格を求めたい

AVERAGEIFの使い方

  A B C D E
1          
2 10 100    
3 10 110 105

=AVERAGEIF( B2:B4  , 10 , C2:C4 )

※(100+110)/2

 
4 4 200    
5

=AVERAGEIF( C2:C4  , “>100” , B2:B4 )

とすると、100を超える数値となり、110と200が対象となるため、平均値の 7 が出力される。

D2を>100とし、=AVERAGEIF( C2:C4  , D2 , B2:B4 ) としてもよい

   
6  
7    
8    
9
10

AVERAGEIFとAVERAGEIFSの違い

  • AVERAGEIFは条件一つ、AVERAGEIFSは複数の条件を設定できる。ただし、これは「かつ」であるANDの条件です。AVERAGEIFSは一つの条件でも構わないことから、AVERAGEIFSに統一するとよいかもしれません。
  • 同じ列について、「または」であるORのつもりでAVERAGEIFS(対象,B列,10,B列,30)というように複数条件とすることはできません。#DIV/0エラーとなります。「かつ」、つまりANDであるから、存在せず、0個だからです。
  • 同一列について複数条件をORで設定するには、各々を求めた上で、その平均を取ります。(AVERAGEIF1*個数1+AVERAGEIF1*個数2)/(個数1+個数2)です。以下の式は例です。
  • (AVERAGEIF(B1:B7,10,C1:C7)*COUNTIF(B1:B7,10)+AVERAGEIF(B1:B7,30,C1:C7)*COUNTIF(B1:B7,30))/(COUNTIF(B1:B7,10)+COUNTIF(B1:B7,30))
  • 各々の数の平均を取り、COUNTIFでその個数を計算して重みを計算します。COUNTIFがなければ正しい数値になりません。

AVERAGEIFと離れたセルの平均値

  • 上記の説明と同じように、ORで考えることになります。単純に合計して計算をしても個数が異なるため正しい答えにならないため注意してください。
  • 別シートや別の場所で平均値をとるための範囲セルを設けてAVERAGEIF計算をするようにしたほうがよいです。

AVERAGEIFで0以外や特定の文字以外とするには

  • 以外は<>と不等式を挟んで用います。0以外であれば、”<>0″です。
  • 以下について、神奈川以外の項目についての平均を取ります。
  A B C D E
1 東京 1
2 神奈川 2 3.8

=AVERAGEIF( B1:B6 , “<>神奈川” , C1:C6)

B列に15は0個(なし)のため、”なし”と表示される

 
3 埼玉 3    
4 千葉 4
5 栃木 5
6 群馬 6

AVERAGEIFと#DIV/0エラー

  • 検索条件範囲に該当がない場合、#DIV/0 エラーとなります。これは該当個数が0、つまり0除算をしているためです。
  • 平均対象についても、該当するセルの全てが空白や文字などの場合も同様に#DIV/0となります。
  • 以下は該当する項目がなく、#DIV/0となりますが、該当なしの場合は「なし」と表示する例です。
  A B C D E
1 10 1
2 10 2 なし

=IF(COUNTIF(B1:B6,15)=0,“なし”,AVERAGEIF(B1:B6,10,C1:C6))

B列に15は0個(なし)のため、”なし”と表示される

 
3 20 3    
4 20 4
5 30 5
6 30 6

AVERAGEIFで以上、以下の条件

  • 以上であり、かつ、以下である、という2つの条件になります。以上以下の条件を1つの論理式で書くことはできないため、AVERAGEIFSを用います。
  • 以下はB列が10以上、20以下の場合です。以下の場合であれば30以外としてAVERAGEIF(B1:B7,”<>30″,C1:C7)でもよい。
  A B C D E
1 10 1
2 10 2 2.5

=AVERAGEIFS( C1:C7 , B1:B7 ,“>=10” ,B1:B7,”<=20″)

1,2,3,4の平均2.5となる

 
3 20 3    
4 20 4
5 30 5
6 30 6
7 30 7

AVERAGEIFに関する参考解説

Excelの関数を検索する

分類関数説明
日付DATE年月日から日付を求める
日付DATEDIF開始日から終了日までの期間を求める
日付DAY日付から日を抽出する
日付EDATE指定月後の月日を求める
日付EOMONTH指定月後の月末を求める
日付EOMONTH+1指定月後の月初めを求める
日付HOUR時刻から時間を取り出す
日付MINUTE時刻から分を取り出す
日付MONTH日付から付きを抽出する
日付NETWORKDAYS営業日数を求める(土日休日型)
日付NETWORKDAYS.INTL営業日数を求める(定休日と休業日指定型)
日付NOW今日の日付と時刻を求める
日付SECOND時刻から秒を取り出す
日付TIME時間を指定して時刻データを作成する
日付TODAY今日の日付を求める
日付WEEKNUM1月1日から何週目かを求める
日付WEEKDAY年月日から曜日番号を求める
日付WORKDAY営業日について指定した日数後の年月日を求める
日付WORKDAY.INTL営業日について指定した日数後の年月日を求める(定休日と休業日指定型)
日付YEAR日付から年を抽出する
文字操作&文字列を結合する
文字操作ASC全角文字を半角文字に置き換える
文字操作CHAR/CLEAN改行を削除する
文字操作CONCAT文字を範囲指定で結合する
文字操作CONCATENATE文字列を結合する
文字操作COLUMN列番号を取得する
文字操作DELTA数値が等しいかを判定する
文字操作EXACT文字列が等しいかを判定する
文字操作FIND(B)セル内の指定した文字の位置を求める
文字操作ISODD指定した数値が奇数か偶数かを判定する
文字操作JIS半角文字を全角文字に置き換える
文字操作LEFT(B)指定した文字数分の文字を先頭から取り出す
文字操作LEN(B)文字数をカウントする
文字操作LOWER文字列を小文字にする
文字操作MID(B)指定した文字以降の文字を取り出す
文字操作NUMBERSTRING漢数字に変換する
文字操作PHONETICフリガナを取り出す
文字操作PROPER文字列の先頭を大文字にする
文字操作REPLACE(B)指定した位置にある文字を置き換える
文字操作REPT指定回数分の文字列を表示
文字操作RIGHT(B)指定した文字数分の文字を末尾から取り出す
文字操作ROW行番号を取得する
文字操作SUBSTITUTE指定した文字列を置き換える
文字操作SEARCH(B)セル内の指定した文字の位置を求める
文字操作TEXT日付などの数値(シリアル値)を文字形式に変換、抽出する
文字操作TEXTJOIN文字列を結合する
文字操作TRIM余分な空白を削除する
文字操作UPPER文字列を大文字にする
文字操作VALUE文字列を数値(シリアル値など)に変換する
論理論理式TRUEとFALSE
論理ANDすべての条件を満たす論理式
論理IF論理式の結果によって表示を切り替える
論理IFS複数の論理式の結果によって表示を切り替える
論理ORいずれかの条件を満たす論理式
論理SWITCH論理式の結果によって表示を切り替える
数学AGGREGATE指定した19の集計方法で集計値を求める
数学CEILING基準値の単位で切り上げる
数学FLOOR基準値の単位で切り下げる
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数学RAND乱数を発生させる
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検索INDEX範囲内の指定したデータを取り出す
検索INDEX指定した行位置に対応する列データを取り出す
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検索LOOKUP検索値に一致するデータを検索する
検索MATCH値に一致する行位置を求める
検索MATCH値に一致する列位置を求める
検索UNIQUE重複するデータをまとめる
検索VLOOKUP検索値に一致するデータを検索する
検索VLOOKUP検索値に対応するデータ(範囲型)を求める
統計AVERAGE平均値を求める
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統計AVERAGEIF条件に合う数値の平均値を求める
統計AVERAGEIFS複数の条件に合う数値の平均値を求める
統計COUNT指定したデータの個数を求める
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統計COUNTIF条件に合うデータ数を求める
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統計FREQUENCYデータの度数を求める
統計LARGE大きいほうからの順位の数値を求める
統計MAXデータの最大値を求める
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統計MAXIFS複数条件を満たす最大値を求める
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統計QUARTILE.EXC四分位数を求める
統計QUARTILE.INC四分位数を求める
統計RANK.EQデータの順位を求める
統計SMALL小さいほうからの順位の数値を求める
統計STDEV.P標準偏差(母集団型)を求める
統計STDEV.S標準偏差(標本型)を求める
統計STDEVA標準偏差(標本型で論理等含む)を求める
統計STDEVPA標準偏差(母集団型で論理等含む)を求める
統計VAR.Pデータの分散(標本分散)を求める
統計VAR.Sデータの分散(不偏分散)を求める
統計VARAデータの分散(不偏分散)を求める
統計VARPAデータの分散(標本分散)を求める