SUMIFS関数で複数条件を満たすセルの合計値を求める 以上やOR条件についても解説

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SUMIFS関数について

SUMIFSの概要

複数の条件を満たすセルの合計値Excel関数/数学

=SUMIFS( 合計対象範囲 , 条件1範囲 , 条件1 , 条件2範囲 , 条件2 , ….) 

概要 複数の条件を満たす合計対象範囲の数値の合計を求める

  • 合計対象範囲 には実際に合計する数値の範囲を指定します
  • 条件範囲 は、検索条件に一致するかの判定対象の範囲です
  • 条件 に数値や文字列、不等号を使った比較条件( >10 など)などを指定します
  • 条件2、条件3と追加します。条件はすべて、「かつ(AND)」です。
  • SUMIFは合計対象範囲が末尾であるが、SUMIFSは先頭になることに注意
  • 条件1に該当する行であり、かつ、条件2に該当する行である、合計対象範囲の値の合計値ということ

SUMIFSはどのような時に使用するか

  • 2つの条件を満たす項目の値について合計したい
  • A、かつ、Bを満たす値についての合計値

SUMIFSの使い方

  A B C D E
1          
2 10 神奈川 100  10 神奈川 
3 20 東京 500 240

=SUMIFS( C2:C6 , A2:A6 , D2 , B2:B6 , E2 )

※ここではA2~A6において10であり、かつ、B2~B6において神奈川である、という2つの条件を満たすC2~C6の値の合計(つまり、100(C2)+140(C4))を表示しています。

 
4 10 神奈川 140    
5 10 東京 130    
6 20 埼玉 120    
7      
8          
9
10
  • 直接、SUMIFSに神奈川と記述する場合は、=SUMIFS(C2:C6,A2:A6,10,”神奈川”)としますが、上記の書き方を強く推奨します。

SUMIFSでORと、不等号を使った以外の条件

  • 直接、ORで指定することはできない。そこで、<>を使ってSUMIFを分割する。
  • 下のように置いて、Aが10、又はBが神奈川であるCの合計値を求めたいのであれば、Aが10を満たす合計値 + Aが10以外であり、かつ、Bが神奈川である合計値を求めればよい。Aが10以外とは、”<>10″と記述する。
    A=10 B=”神奈川”
    A=10を満たすCの合計

    Aが10以外であり、かつBが神奈川の合計

    140+130 100
    合計370
    ※Aが10以外の条件がなければ140が加算され、重複してしまう
  • 他にもSUM(C2:C6)-SUMIFS(C2:C6,A2:A6,”<>10″,B2:B6,”<>神奈川”)という書き方もある。これは合計値からOR条件を満たさない、つまり、10ではなく、かつ、神奈川でもない数(東京の500(C3)と埼玉の120(C6))を減ずるという方法である。990-500-120=370。ベン図(wikipedia)を紙に書くとわかりやすいかもしれません。

    全体の合計値

    SUM(C2:C6)

    990

    Aが10以外

    A2:A6,”<>10″

     

    620

     

    =

    370

    かつ

    Bが神奈川以外

    B2:B6,”<>神奈川”

Aが10、又はBが神奈川であるCの合計値

  A B C D E
1          
2 30 神奈川 100  10 神奈川 
3 20 東京 500 370

=SUMIF( A2:A6 , D2 , C2:C6 ) + SUMIFS( C2:C6, A2:A6 , “<>10” , B2:B6 , E2)

※270 + 100 =370 となっている

=SUM(C2:C6)-SUMIFS(C2:C6,A2:A6,”<>10″,B2:B6,”<>神奈川”)

 
4 10 神奈川 140    
5 10 東京 130    
6 20 埼玉 120    
7      
8          
9
10

SUMIFSで以上は可能か

  • 条件に式を記載すればよく、以下のようにする。20以上であり、神奈川であるCの合計値
  A B C D E
1          
2 30 神奈川 100 >= 20 神奈川 
3 20 東京 500 220

SUMIFS( C2:C6, A2:A6 , D2 , B2:B6 , E2)

※100+120 → 220 となっている

 
4 10 神奈川 140    
5 10 東京 130    
6 20 神奈川 120    
7      
8          

SUMIFSに関する参考解説

Excelの関数を検索する

分類関数説明
日付DATE年月日から日付を求める
日付DATEDIF開始日から終了日までの期間を求める
日付DAY日付から日を抽出する
日付EDATE指定月後の月日を求める
日付EOMONTH指定月後の月末を求める
日付EOMONTH+1指定月後の月初めを求める
日付HOUR時刻から時間を取り出す
日付MINUTE時刻から分を取り出す
日付MONTH日付から付きを抽出する
日付NETWORKDAYS営業日数を求める(土日休日型)
日付NETWORKDAYS.INTL営業日数を求める(定休日と休業日指定型)
日付NOW今日の日付と時刻を求める
日付SECOND時刻から秒を取り出す
日付TIME時間を指定して時刻データを作成する
日付TODAY今日の日付を求める
日付WEEKNUM1月1日から何週目かを求める
日付WEEKDAY年月日から曜日番号を求める
日付WORKDAY営業日について指定した日数後の年月日を求める
日付WORKDAY.INTL営業日について指定した日数後の年月日を求める(定休日と休業日指定型)
日付YEAR日付から年を抽出する
文字操作&文字列を結合する
文字操作ASC全角文字を半角文字に置き換える
文字操作CHAR/CLEAN改行を削除する
文字操作CONCAT文字を範囲指定で結合する
文字操作CONCATENATE文字列を結合する
文字操作COLUMN列番号を取得する
文字操作DELTA数値が等しいかを判定する
文字操作EXACT文字列が等しいかを判定する
文字操作FIND(B)セル内の指定した文字の位置を求める
文字操作ISODD指定した数値が奇数か偶数かを判定する
文字操作JIS半角文字を全角文字に置き換える
文字操作LEFT(B)指定した文字数分の文字を先頭から取り出す
文字操作LEN(B)文字数をカウントする
文字操作LOWER文字列を小文字にする
文字操作MID(B)指定した文字以降の文字を取り出す
文字操作NUMBERSTRING漢数字に変換する
文字操作PHONETICフリガナを取り出す
文字操作PROPER文字列の先頭を大文字にする
文字操作REPLACE(B)指定した位置にある文字を置き換える
文字操作REPT指定回数分の文字列を表示
文字操作RIGHT(B)指定した文字数分の文字を末尾から取り出す
文字操作ROW行番号を取得する
文字操作SUBSTITUTE指定した文字列を置き換える
文字操作SEARCH(B)セル内の指定した文字の位置を求める
文字操作TEXT日付などの数値(シリアル値)を文字形式に変換、抽出する
文字操作TEXTJOIN文字列を結合する
文字操作TRIM余分な空白を削除する
文字操作UPPER文字列を大文字にする
文字操作VALUE文字列を数値(シリアル値など)に変換する
論理論理式TRUEとFALSE
論理ANDすべての条件を満たす論理式
論理IF論理式の結果によって表示を切り替える
論理IFS複数の論理式の結果によって表示を切り替える
論理ORいずれかの条件を満たす論理式
論理SWITCH論理式の結果によって表示を切り替える
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数学CEILING基準値の単位で切り上げる
数学FLOOR基準値の単位で切り下げる
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数学ISEVEN偶数柿数かを判定する
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数学MROUND基準値の単位で四捨五入する
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数学RAND乱数を発生させる
数学ROUND指定した桁で四捨五入する
数学ROUNDDOWN指定した桁で切り捨てる
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検索INDEX指定した行位置に対応する列データを取り出す
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