目次
TEXTJOIN関数について
TEXTJOINの概要
複数の文字列を一つの文字列に連結するExcel関数/文字操作 | ||
=TEXTJOIN( 区切記号 , 空白セルの無視 , 文字列 ,, ) 概要 区切記号によって、文字列を結合する、空白セルを無視するときはTRUEを指定 対応バージョン:365 2021 |
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TEXTJOINはどのような時に使用するか
- 複数のセルをカンマ区切りで結合したい
- セルをスペース区切で結合したい
TEXTJOINの使い方
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | A | B | |||
2 | D | A,B,,D
=TEXTJOIN( "," , FALSE , B1:C2 ) TRUEであれば、A,B,Dとなる ""とすれば、ABDとなる |
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TEXTJOINが使えない!
- TEXTJOINの使用条件はExcelが365、2021以降であることです。2019では使用できません。
TEXTJOINの代替は?
- 代替としては、CONCATENATEでその都度区切りを足してゆく方法と、別途区切りを追加した文字列のセルを用意する方法です。
A | B | C | D | |
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1 | AAA | AAA, | ||
2 | BBB | BBB, |
AAA,BBB =CONCATENATE(B1,B2) Excel2019であれば、CONCAT(B1:B2)と範囲指定することもできる。 |
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B1は、=CONCATENATE(A1,",") とします。マウスドラッグでB列の他のセルにも適用します |
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TEXTJOINで日付を空白で結合する方法
- 日付をTEXTJOINで結合すると、その年月日のシリアル値が単純に結合された文字となる。例えば、44978である2023/2/21と2023/2/22をTEXTJOINすると、4497844979となって表示される。ちなみに、単純にこの2つの年月日を+すると89957が表示され、年月日表示は2146/4/15である。(シリアル値の起点である1900年から2023年までの123年がさらに加えられて2146年となっている)
- 日付を結合して表示させたいときは、一度TEXTによって文字列化した後に結合する。つまり、TEXT( 年月日のセル ,"yyyy/mm/dd")とした後に結合する(TEXT関数の第2引数は、ダブルクォーテーションで囲むこと)
- 日付のセルはあくまでシリアル値という数値にすぎない(Excelが数値を日付形式で表示しているだけ)
- 以下は日付を空白区切りで結合する方法
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 2023/2/21 | 2023/2/21 | ||
2 | 2023/2/22 | 2023/2/22 |
2023/2/21 2023/2/22 =TEXTJOIN(" ",TRUE, B1:B2 ) =( B1 & " " & B2 ) とすることもできる |
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3 |
B1は、=TEXT(A1,"yyyy/mm/dd")として文字列化している ※B列は文字列であるから左寄せになっている |
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TEXTJOINで文字列を改行で結合する方法
- 改行文字を挿入するには、関数内の改行したい位置にCHAR(10)を区切記号に指定します
- あらかじめ、表示対象となるセル(下記ならC1)について、[ホーム]→[配置]から[折り返して全体を表示する]をオンにしておくこと
- 以下は日付を改行区切りで結合する方法
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 山形県 | 米沢市 |
山形県 米沢市 =TEXTJOIN(CHAR(10),TRUE, A1 , B1 ) =( A1 & CHAR(10) & B1 ) とすることもできる |
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3 | ||||
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TEXTJOINで範囲結合する順序
- CONCATENATEでは文字列を範囲結合することはできません。
- 左上から列、行の順で結合されます。
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | A |
1,A,2,B,3,C =TEXTJOIN( "," , TRUE , A1:B3 ) |
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2 | 2 | B | ||
3 | 3 | C | ||
4 |
TEXTJOINについてまとめの一言
- ExcelのTEXTJOIN関数は、区切り文字を指定して複数のセルや範囲を結合するための便利な関数です。特に、コンマやスペースなどの区切りを指定しながら、空白セルを無視するオプションがあるため、効率的にデータを結合できます。ただし、区切り文字や範囲の指定を間違えると、意図しない結果が表示されることがあるため、設定には注意が必要です。
- TEXTJOIN関数は、従来のCONCATENATE関数や新しいCONCAT関数の強化版として、より柔軟にデータを結合できます。複数のデータを1つの文字列としてまとめる際に、データの効率的な処理を可能にする便利な関数です。
TEXTJOINに関する参考解説記事
Excelの関数を検索する
分類 | 関数 | 説明 |
---|---|---|
日付 | DATE | 年月日から日付を求める |
日付 | DATEDIF | 開始日から終了日までの期間を求める |
日付 | DAY | 日付から日を抽出する |
日付 | EDATE | 指定月後の月日を求める |
日付 | EOMONTH | 指定月後の月末を求める |
日付 | EOMONTH+1 | 指定月後の月初めを求める |
日付 | HOUR | 時刻から時間を取り出す |
日付 | MINUTE | 時刻から分を取り出す |
日付 | MONTH | 日付から付きを抽出する |
日付 | NETWORKDAYS | 営業日数を求める(土日休日型) |
日付 | NETWORKDAYS.INTL | 営業日数を求める(定休日と休業日指定型) |
日付 | NOW | 今日の日付と時刻を求める |
日付 | SECOND | 時刻から秒を取り出す |
日付 | TIME | 時間を指定して時刻データを作成する |
日付 | TODAY | 今日の日付を求める |
日付 | WEEKNUM | 1月1日から何週目かを求める |
日付 | WEEKDAY | 年月日から曜日番号を求める |
日付 | WORKDAY | 営業日について指定した日数後の年月日を求める |
日付 | WORKDAY.INTL | 営業日について指定した日数後の年月日を求める(定休日と休業日指定型) |
日付 | YEAR | 日付から年を抽出する |
文字操作 | & | 文字列を結合する |
文字操作 | ASC | 全角文字を半角文字に置き換える |
文字操作 | CHAR/CLEAN | 改行を削除する |
文字操作 | CONCAT | 文字を範囲指定で結合する |
文字操作 | CONCATENATE | 文字列を結合する |
文字操作 | COLUMN | 列番号を取得する |
文字操作 | DELTA | 数値が等しいかを判定する |
文字操作 | EXACT | 文字列が等しいかを判定する |
文字操作 | FIND(B) | セル内の指定した文字の位置を求める |
文字操作 | ISODD | 指定した数値が奇数か偶数かを判定する |
文字操作 | JIS | 半角文字を全角文字に置き換える |
文字操作 | LEFT(B) | 指定した文字数分の文字を先頭から取り出す |
文字操作 | LEN(B) | 文字数をカウントする |
文字操作 | LOWER | 文字列を小文字にする |
文字操作 | MID(B) | 指定した文字以降の文字を取り出す |
文字操作 | NUMBERSTRING | 漢数字に変換する |
文字操作 | PHONETIC | フリガナを取り出す |
文字操作 | PROPER | 文字列の先頭を大文字にする |
文字操作 | REPLACE(B) | 指定した位置にある文字を置き換える |
文字操作 | REPT | 指定回数分の文字列を表示 |
文字操作 | RIGHT(B) | 指定した文字数分の文字を末尾から取り出す |
文字操作 | ROW | 行番号を取得する |
文字操作 | SUBSTITUTE | 指定した文字列を置き換える |
文字操作 | SEARCH(B) | セル内の指定した文字の位置を求める |
文字操作 | TEXT | 日付などの数値(シリアル値)を文字形式に変換、抽出する |
文字操作 | TEXTJOIN | 文字列を結合する |
文字操作 | TRIM | 余分な空白を削除する |
文字操作 | UPPER | 文字列を大文字にする |
文字操作 | VALUE | 文字列を数値(シリアル値など)に変換する |
論理 | 論理式 | TRUEとFALSE |
論理 | AND | すべての条件を満たす論理式 |
論理 | IF | 論理式の結果によって表示を切り替える |
論理 | IFS | 複数の論理式の結果によって表示を切り替える |
論理 | OR | いずれかの条件を満たす論理式 |
論理 | SWITCH | 論理式の結果によって表示を切り替える |
数学 | AGGREGATE | 指定した19の集計方法で集計値を求める |
数学 | CEILING | 基準値の単位で切り上げる |
数学 | FLOOR | 基準値の単位で切り下げる |
数学 | INT | 小数点以下を切り捨てる |
数学 | ISEVEN | 偶数柿数かを判定する |
数学 | MOD | 割り算の余りを求める |
数学 | MROUND | 基準値の単位で四捨五入する |
数学 | POWER | べき乗を求める |
数学 | PRODUCT | 掛け算を求める |
数学 | QUOTIENT | 割り算の商を求める |
数学 | RAND | 乱数を発生させる |
数学 | ROUND | 指定した桁で四捨五入する |
数学 | ROUNDDOWN | 指定した桁で切り捨てる |
数学 | ROUNDUP | 指定した桁で切り上げる |
数学 | SUBTOTAL | 指定した11の集計方法で集計値を求める |
数学 | SUM | 数値の合計を求める |
数学 | SUMIF | 特定の条件を満たすセルの合計値を求める |
数学 | SUMIFS | 複数の条件を満たすセルの合計値を求める |
数学 | SUMPRODUCT | 条件付きセルの乗算数の合計を求める |
数学 | SUMPRODUCT | セルの乗算数の合計を求める |
数学 | TRUNC | 指定した桁数を切り捨てる |
数学 | TRUNC | 小数点以下を切り捨てる |
検索 | CHOOSE | インデックス数値に対応する値を表示する |
検索 | FILTER | 条件に一致する行のデータを求める |
検索 | INDEX | 範囲内の指定したデータを取り出す |
検索 | INDEX | 指定した行位置に対応する列データを取り出す |
検索 | INDEX | 指定した列位置に対応する行データを取り出す |
検索 | LOOKUP | 検索値に一致するデータを検索する |
検索 | MATCH | 値に一致する行位置を求める |
検索 | MATCH | 値に一致する列位置を求める |
検索 | UNIQUE | 重複するデータをまとめる |
検索 | VLOOKUP | 検索値に一致するデータを検索する |
検索 | VLOOKUP | 検索値に対応するデータ(範囲型)を求める |
統計 | AVERAGE | 平均値を求める |
統計 | AVERAGEA | 平均値を求める |
統計 | AVERAGEIF | 条件に合う数値の平均値を求める |
統計 | AVERAGEIFS | 複数の条件に合う数値の平均値を求める |
統計 | COUNT | 指定したデータの個数を求める |
統計 | COUNTA | 指定したデータの個数を求める |
統計 | COUNTBLANK | 空白セルの個数を求める |
統計 | COUNTIF | 条件に合うデータ数を求める |
統計 | COUNTIFS | 複数の条件に合うデータ数を求める |
統計 | FREQUENCY | データの度数を求める |
統計 | LARGE | 大きいほうからの順位の数値を求める |
統計 | MAX | データの最大値を求める |
統計 | MAXA | データの最大値を求める |
統計 | MAXIFS | 複数条件を満たす最大値を求める |
統計 | MEDIAN | 中央値を求める |
統計 | MIN | データの最大値を求める |
統計 | MINA | データの最大値を求める |
統計 | MINIFS | 複数条件を満たす最小値を求める |
統計 | MODE.MULT | データの最頻値を求める(こちらを推奨) |
統計 | MODE.SNGL | データの最頻値を求める(MODE.MULT推奨) |
統計 | PERCENTILE.EXC | 百分位数(パーセント)を求める |
統計 | PERCENTILE.INC | 百分位数(パーセント)を求める |
統計 | PERCENTRANK.EXC | データの位置を百分率で求める |
統計 | PERCENTRANK.INC | データの位置を百分率で求める |
統計 | QUARTILE.EXC | 四分位数を求める |
統計 | QUARTILE.INC | 四分位数を求める |
統計 | RANK.EQ | データの順位を求める |
統計 | SMALL | 小さいほうからの順位の数値を求める |
統計 | STDEV.P | 標準偏差(母集団型)を求める |
統計 | STDEV.S | 標準偏差(標本型)を求める |
統計 | STDEVA | 標準偏差(標本型で論理等含む)を求める |
統計 | STDEVPA | 標準偏差(母集団型で論理等含む)を求める |
統計 | VAR.P | データの分散(標本分散)を求める |
統計 | VAR.S | データの分散(不偏分散)を求める |
統計 | VARA | データの分散(不偏分散)を求める |
統計 | VARPA | データの分散(標本分散)を求める |