短歌

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日本の古典

枕詞 「とりがなく/鶏が鳴く」の和歌集 万葉集から9首!

「とりがなく」の歌 「とりがなく(とりかなく)」は東(あずま)にかかる枕詞。 「鶏が鳴く」と書く。 朝を告げる鶏の鳴き声。そして、東から日が昇る。このことから、東にかかる枕詞となったと考えられる。 「とりがなく」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 9 0 0 0 0 0 0 0 ...
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枕詞 「つゆしもの/露霜の」の和歌集 万葉集、詞花和歌集、新古今和歌集から15首!

「つゆしもの」の歌 「つゆしもの(つゆじもの)」は消(け)、置く、秋にかかる枕詞。 中世以降はつゆじもとも。 「露霜の」と書く。霜よりも露の意が強く、単に露としての意味も持つ。 そのため、消えやすさから、消、葉に置かれる様から置くなどのかかる。 「つゆしもの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞...
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枕詞 「つがのきの/栂の木の」の和歌集 万葉集から4首!

「つがのきの」の歌 「つがのきの」はつぎつぎにかかる枕詞。 「栂の木の」と書く。栂とはマツ科の樹木。 つがのきの→つぎつぎ、と類似の連想によって、かかる枕詞。 万葉集のみで、八代集では植物としての栂も詠われない。 「つがのきの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 4 0 0 0 ...
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日本の古典

枕詞 「たらちねの/垂乳根の」の和歌集 万葉集と古今、拾遺、新古今から29首!

「たらちねの」の歌 「たらちねの」は母、親にかかる枕詞。 「垂乳根の」と書く。垂乳根は母、両親のこと。父も言う。 「垂乳女(たらちめ)」を母、「垂乳男(たらちを)」を父とするようになった。 「たまもかる」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 24 1 0 2 0 0 0 0 2 0...
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枕詞 「たまもかる/玉藻刈る」の和歌集 万葉集と後撰、拾遺、後拾遺、千載、新古今から20首!

「たまもかる」の歌 「たまもかる」は沖、敏馬(みぬめ)、辛荷(からに)などにかかる枕詞。 「玉藻刈る」と書く。玉藻は美しい藻のこと。敏馬(みぬめ)は神戸市灘区岩屋あたりの地名。 玉藻のようにという意味で「玉藻なす」でうかぶ、寄るなどにかかる枕詞もある。 「たまもかる」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 ...
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枕詞 「たまぼこの/たまほこの」の和歌集 万葉集と古今、拾遺、新古今から47首!

「たまぼこの」の歌 「たまぼこの/たまほこの」は道、里、枕などにかかる枕詞。 「玉鉾の」と書く。鉾とは武器の一種で槍に近い。玉鉾で道という意味。 里への邪霊の侵入を防ぐために道に鉾を立てたことに由来するとされる。 「たまぼこの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 37 1 0 3...
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枕詞 「たまのをの/玉の緒の」の和歌集 万葉集と古今、後撰、拾遺、新古今から26首!

「たまのをの」の歌 「たまのをの」は長し、短し、継ぐ、乱る、命などにかかる枕詞。 「玉の緒の」と書く。玉の緒とは、玉(宝石)を貫くひものこと。 長し、短し、など、玉の緒に関連した言葉にかかっている。 短い事の例えとして用いられることもあり、その意味から命にもかかる。 「たまのをの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰...
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枕詞 「たまだすき/玉襷」の和歌集 万葉集と古今和歌集から16首!

「たまだすき」の歌 「たまだすき/たまたすき」は「うね、かけ」などにかかる枕詞。 玉襷と書く。襷とは、袖を束ねるために肩にかける紐のこと。 たすきを、項(うなじ)にかけることから、「うなじ」→「うね」、「かける」→「かけ」にかかる。 「たまだすき」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新...
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枕詞 「たまくしげ/玉櫛笥」の和歌集 万葉集と古今、後撰、拾遺、金葉、新古今などから33首!

「たまくしげ」の歌 「たまくしげ」はふた、身、みもろ、あく、覆ふ、奥に思ふなどにかかる枕詞。 玉櫛笥と書く。櫛を入れる箱のこと。玉は美しさを表現している。「玉(宝石)のように美しい」といった意味。 くしげに関係のある言葉にかかる。 箱の「ふた」から、2の「ふた」となるなど、枕詞として連想される範囲は広い。 「たまくしげ...
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枕詞 「たまづさの/玉梓の」の和歌集 万葉集と新古今和歌集から18首!

「たまづさの」の歌 「たまづさの」は使ひ、妹にかかる枕詞。 「玉梓の」と書く。玉梓とは手紙のこと。また、手紙を運ぶ使者のこと。 使者は梓の杖を持ったことから、「玉梓の」で使ひ、妹にかかる。妹は姉妹の妹に限らず、妻や恋人も含まれる。 「たまづさの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古...
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枕詞 「そらみつ/そらにみつ」の和歌集 万葉集と拾遺から28首!

「そらみつ/そらにみつ」の歌 「そらみつ」「そらにみつ」は大和にかかる枕詞。 万葉集で用いられる。(拾遺集は枕詞としての使用ではない) 古事記では「蘇良美都大和」と書かれている。 天に満つ山から、山→大和、となったと考えられている。 「そらみつ/そらにみつ」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花...
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枕詞 「ちはやぶる」和歌集 百人一首、万葉集、古今、後撰、拾遺、新古今などから54首!

ちはやぶるの歌 在原業平ありわらのなりひら ちはやぶる 神代かみよもきかず 竜田川たつたがわ 唐紅からくれないに 水みずくくるとは 「ちはやぶる」は神の枕詞です。「千早振る」と書きます。「ち」は神の力。「はや」はその力が強大であることを意味しているとされます。万葉集199においては本来の意味で用いられている。 以下の勅...
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枕詞 「あしびきの/あしひきの」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から194首!

「あしびきの/あしひきの」の歌 「あしびきの」は年山、峰、尾の上(をのへ)、岩、木などにかかる枕詞。「足引きの」と書くが、葦引き、あし曳などとと書くことも。 万葉集では「あしびきの」と読まれ、後に「あしひきの」と読まれるようになった。 枕詞としてよく詠まれ、数も多く、万葉112、八代82を数える。 「あしびきの/あしひ...
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枕詞 「しろたへの」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、新古今から82首!

「しろたへの」の歌 「しろたへの」は衣、袖、袂(たもと)、領巾、紐、帯、白、雪、波、浜、木綿、富士などにかかる枕詞。「白妙の」、「白栲の」と書く。 白妙・白栲とは、楮(こうぞ)というクワ科の樹木であり、樹皮から繊維、布が作られ、和紙の原料にもなる。 その白さから、「しろたへ」で白い色をも意味し、雪や雲、波などにもかかる...
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枕詞 「しきしまの」の和歌集 万葉集から7首!

「しきしまの」の歌 「しきしまの」は大和にかかる枕詞。「磯城島の」、「敷島の」と書く。 敷島とは大和の国の地目で奈良の桜井市周辺。 「しきしまの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0.2 0 0 0 0 0 0 0 0 ※上は歌の数、下は割合...
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枕詞 「くれたけの」の和歌集 古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から16首!

「くれたけの」の歌 「くれたけの」は節(ふし)、夜、むなしにかかる枕詞。「呉竹の」と書く。 呉竹は竹の一種。竹の節から、「ふし」となり、伏見、うきふしにもかかる。 節と節の間を節(よ)ともいうことから、夜、世にもかかる。 「くさまくら」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 0 3 ...