FP2級、FP3級対策のまとめ、生命保険料の払い込みについてです。ここに書かれている事項を理解・暗記し、厳選過去問予想問題を繰り返し解くだけで十分です。また、マーカーが引いてある箇所は必ず暗記してください。特に払済保険、延長保険は必ず出題されるといってよいほど出題されますので過去問を繰り返して完全に理解しておいてください。
生命保険の保険料払い込み
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- 払い込まれずに失効した場合
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復活には失効前の保険料率が適用され、まとめて支払わなければならない
- 保険契約責任開始日
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申し込み、告知、第1回保険料払込が全て完了した日
- 自動振替貸付制度
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保険料未払の場合に、解約返戻金を限度として保険料を建て替える
- 払済保険
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払込を中止して解約返戻金を保険料とし、保険期間を変わらないものとする(保険金額は減額)
- 延長保険
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払込を中止して解約返戻金を保険料とし、保険期間を短縮する(保険金額は変わらない)
保険料の払い込みを中止し、解約返戻金を保険料とする。
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払済保険 |
保険期間は変わらず、保険金額が少なくなる
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延長保険 |
保険期間を短くして、保険金額が変わらない |
額が少ない払い済み、期間が短い延長保険と覚える。特に「保険期間が短くなる」でありながら「延長」としており、感覚的なところとは反対になっているため注意。
厳選過去問&予想問題
以下は関連する正誤問題です。問題文をタップ(クリック)すると解答解説が表示されます。
生命保険の継続した保険料の払込みには一定の猶予期間があり、月払いの場合には保険料払込期月の翌月初日から翌々月末日までとなっている。
(誤)保険料払い込み猶予既月は翌月初日から翌月末日まで。つまり、翌月末日までに支払わなければならない。[生命保険の保険料猶予期間]
保険料が払い込まれずに失効した生命保険契約について、失効してから一定期間内に所定の手続を経て保険会社の承諾を得ることにより当該契約を復活する場合、復活後の保険料は「失効前」の保険料率が適用され、失効期間中の保険料については「まとめて支払わなければならない」。
(正)設問の通り正しい。従来の保険料のままであるものの、健康状態によっては復活できないこともある。[生命保険の復活]
失効した生命保険契約を復活させる場合、延滞した保険料をまとめて払い込まなければならないが、その際の保険料には復活時の保険料率が適用される。
(誤)保険料の復活とは、保険料・利息を一括して払うことで、失効前と同条件の保険契約を継続できることをいう。復活時の保険料率が適用されるわけではない。ただし、復活において健康状態の告知が必要となるため、場合によっては復活されないこともある。[生命保険の復活]
払済保険は、現在契約している生命保険の以後の保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金相当額をもとに、元の契約の保険期間を変えずに、元の主契約と同じ種類の保険(または養老保険等)に切り替えるものをいう。
(正)設問の通り正しい。満期前に解約し、その返戻金をも残りの満期までの期間の保険料にあてる。返戻金のみで残りの期間支払うため、保険料の支払いが不要になる反面、保険金額は少なくなる。[払済保険]
払済保険は、現在契約している生命保険の以後の保険料の払込みを中止し、その時点での既払込保険料をもとに、元の契約の保険期間を変えずに、元の主契約と同じ種類の保険(または養老保険等)に変更するものである。
(誤)払済保険とは、現在契約している生命保険の以後の保険料の払い込みを中止し、「その時点での解約返戻金をもとに」、保険期間を変えずに、保険を変更する方法をいう。保健期間が変わっていないのであるから、当然のことながら、保険金額は少なくなる。保険金額を変えないためには、延長保険を選択する。この場合は保険期間が短縮される。[払済保険]
払済保険とは、保険料の払込みを中止して、その時点での解約返戻金をもとに、保険金額を変えないで、一時払いの定期保険に切り換えることである。
(誤)払済保険とは、現在契約している生命保険の以後の保険料の払い込みを中止し、その時点での解約返戻金をもとに、「保険期間を変えずに」、保険を変更する方法をいう。保健期間が変わっていないのであるから、当然のことながら、保険金額は少なくなる。保険金額を変えないためには、延長保険を選択する。この場合は保険期間が短縮される。[払済保険]
契約転換制度を利用して、現在加入している生命保険契約を新たな契約に転換する場合、転換後の保険料には、転換前契約時の保険料率が引き続き適用される。
(誤)転換後の保険料は転換時の年齢、保険料率によって計算される。引き続き適用されるわけではない。転換は同一保険会社内での話であり乗換とは異なる[契約転換制度]
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