FP 生命保険の保険料 厳選過去問とまとめ ファイナンシャルプランナー2級と3級

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ここに書かれている事のみで十分です。また、マーカーが引いてある箇所は必ず暗記してください。ここでの視点は保険会社です。わかりにくいと感じるときは「保険会社の利益」という視点で考えてみてください。例えば実際設計した当初より死者が少なければ保険会社の利益になるということ、これが死差益になります。
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生命保険の保険料

保険料内訳
純保険料(死亡保険料・生存保険料(予定死亡率と予定利率によって決定))
付加保険料(予定事業費率(必要費)によって決定)

三利源(費差益、死差益、利差益)

死差益

予定死亡率(統計に基づく死亡率)に基づく保険金等支払予定額と実際の保険金・給付金等支払額との差額

実際の死亡が少ないと発生する利益
利差益

予定利率(見込み利回り)に基づく予定運用収益と実際の運用収益の差額

実際の収益が多い場合に発生する利益
ここでいう利回りとは預かった保険料を生命保険会社等が運用する利回りのことで、高く設定すれば保険料は少なくて済む(ただし、運用リスクは大きくなる)。逆に低くするという事は保険料が高くなる(ただし、運用リスクは低くなる)
費差益

予定事業費率(保険会社の必要費)に基づく事業費支出予定額と実際の事業費支出との差額

実際の必要費が少ない場合に発生する利益

厳選過去問&予想問題

以下は関連する正誤問題です。問題文をタップ(クリック)すると解答解説が表示されます。

生命保険の保険料の計算において、一般に、予定利率を低く見積もるほど、保険料が低くなる。
(誤)予定利率を低く見積もるほど、保険料は高くなる。予定利率とは、あらかじめ保険会社が見込む運用利回りのこと。[生命保険の三利源]
生命保険の三利源のうち、実際の事業費が予定事業費率によって見込まれた事業費を下回った場合に生じる利益を利差益という。
(誤)利差益とは予定利率(保険会社があらかじめ見込んでいる運用利回り)で見込まれた運用収益よりも実際の運用収益が多い場合に発生する利益をいう。本問は費差益に関する説明。[生命保険の三利源]
生命保険の保険料は、「大数の法則」や収支相等の原則に基づき、主として3つの予定基礎率を用いて算出されている。
(正)設問の通り正しい。3つの予定基礎率とは予定死亡率、あらかじめ見込んだ運用利回りである予定利率、必要な経費に関する予定事業費率をいう。[生命保険の三利源]
生命保険の保険料のうち、将来の保険金等を支払うための財源となる純保険料は、予定死亡率および予定事業費率に基づいて計算される。
(誤)純保険料は予定死亡率および予定利率に基づいて計算される。付加保険料(保険会社が事業を維持するための費用)が予定事業費率に基づいて計算される。[生命保険の三利源]
生命保険の保険料のうち、将来の死亡保険金を支払うための財源となる純保険料は、予定死亡率および「予定事業費率」に基づいて計算されている。
(誤)純保険料は予定死亡率および予定利率に基づいて計算される。付加保険料(保険会社が事業を維持するための費用)が予定事業費率に基づいて計算される。[生命保険の三利源]
生命保険契約に基づき、契約者が保険会社に払い込む保険料は、「死亡保険料」と付加保険料で構成されている。
(誤)純保険料と付加保険料で構成される。純保険料に、死亡保険料、生存保険料が含まれる。[純保険料と付加保険料]
生命保険の契約者が保険会社に払い込む保険料は、主として保険金等を支払うための財源となる「純保険料」と、保険会社が保険契約を維持・管理していくための必要経費に充当される「付加保険料」とに大別できる。
(正)設問の通り正しい。[純保険料と付加保険料]

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