chatGPTについて現状わかっている範囲についてまとめる。
chatGPTはあくまで確率によってもっともそれらしい答えを導いて、100%の自信をもって答えているにすぎません。そのことは必ず念頭において使用しましょう。
現状の評価
メリット
- スピードの速さ
- 検索の手間が省ける
デメリット
- 有料の最新型であれば解答精度は格段に上昇している。
- どうしても、当たり障りのない最大公約数的な解答になってしまう。
- 解答の表記方法が毎回異なる。例えば、フーリエ変換について解説をしてほしいと指示をすると、確かに毎回、間違いなく解説するのであるが、解説の方法、表記は毎回異なるということである。学習者にとってはこれは大きな不利となる。学習者が何度見返しても同じ表記で学習できることが何よりも重要で、そうしなければ人間の記憶は定着しないからです。
医師国家試験に合格!?
これは何も「すごいこと」ではありません。google検索をしながら試験を受けることと変わりはありません。
問題は、間違えた問題を100%の自信をもって答えていることです。
通常、国家試験等を人間が受験する場合、間違えるときは、自信をもって間違えることはまずありません。「どっちだったけ?」「うぅん、違う気がする。」「わからないから、適当に…。」という感触を持ちながら回答します。
ここに決定的な差があります。実務においては専門家であっても、わからない、自信がないことについてはしっかり調べます。
AIにはそれがありません。
何に使うか
では現状何に使うことができるでしょうか。
プログラミング、単純な定型的あいさつ文、要約、数学などの単純計算を挙げます。
いずれも、工学的アプローチの効く分野です。「とりあえず作ってみて、ダメなら修正する」ということが有効な分野です。
プログラミング
- 細かな部分でバグがあり、修正が必要なことが多い(ただし、これはしっかり指示を出すことで解決されることが多くなっている。)。
- 2、3種類作らせないと正しいプログラムができないことがある。
単純な定型的あいさつ文
- これはとても便利ですが、没個性的になります。
要約
- これも細かい文章ではなかなかうまくいかない。
- おおまかな要約で利用できる。
数学などの単純計算
- 非常に便利です。ただし、chatGPTよりも便利なツールはあります。