拾遺和歌集

スポンサーリンク
古文

枕詞 「たらちねの/垂乳根の」の和歌集 万葉集と古今、拾遺、新古今から29首!

「たらちねの」の歌簡単な説明 「たらちねの」は母、親にかかる枕詞。 「垂乳根の」と書く。垂乳根は母、両親のこと。父も言う。 「垂乳女(たらちめ)」を母、「垂乳男(たらちを)」を父とするようになった。解説「たらちねの」は、特に「母」に関する表現でよく使われる枕詞です。この枕詞は「母」の前につけて使うことで、母親への愛情や...
古文

枕詞 「あまとぶや」の和歌集 万葉集、拾遺から8首!

「あまとぶや」の歌簡単な説明 「あまとぶや」は雁(かり)、鳥、軽(かる)、領巾(ひれ)の枕詞。「天飛ぶや」と書く。 空を飛ぶことから雁の枕詞となっている。 軽は軽いということではなく、奈良橿原にある地名で雁に音が似ているため枕詞がかかるとされている。 拾遺に一首ありますが、柿本人麻呂であることから万葉集の時代の枕詞と考...
古文

枕詞 「いそのかみ」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、詞花、新古今から33首!

「いそのかみ」の歌簡単な説明 「いそのかみ」は布留、古る、降るにかかる枕詞。「石上」と書く。 石上は奈良(大和)にある地名で、布留も奈良にある地名。 奈良に由来するが万葉集に限らない。解説「いそのかみ」(石上)は、「古る」「振る」「布留」などにかかる枕詞です。「石上」は奈良県にある石上神宮やその周辺の地名を指し、古代か...
スポンサーリンク
古文

枕詞 「たまもかる/玉藻刈る」の和歌集 万葉集と後撰、拾遺、後拾遺、千載、新古今から20首!

「たまもかる」の歌簡単な説明 「たまもかる」は沖、敏馬(みぬめ)、辛荷(からに)などにかかる枕詞。 「玉藻刈る」と書く。玉藻は美しい藻のこと。敏馬(みぬめ)は神戸市灘区岩屋あたりの地名。 玉藻のようにという意味で「玉藻なす」でうかぶ、寄るなどにかかる枕詞もある。解説「たまもかる」(玉藻刈る)は、「沖」「草」「島」などに...
古文

枕詞 「にほどりの/鳰鳥の」の和歌集 万葉集、古今和歌集、後撰、拾遺和歌集から13首!

「にほどりの」の歌簡単な説明 「にほどりの(にほとりの)」は葛飾、なづさふ、並ぶ、息長(おきなが)などにかかる枕詞。 「鳰鳥の」と書く。鳰鳥はカイツブリという名の鳥。滋賀県の県鳥。鳰でもよい。「鳰の海」とは琵琶湖のこと。 水上に巣をつくる鳥で、水中を潜って魚を捕る姿から、潜く(かづく)と同音の葛飾(かづしか)、水に浮い...
古文

枕詞 「みづとりの/水鳥の」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、金葉、千載、新古今から16首!

「みづとりの」の歌簡単な説明 「みづとりの(みつとりの)」は浮き、立つ、鴨、賀茂(かも)、青葉にかかる枕詞。 「水鳥の」と書く。賀茂は鴨から。鴨の羽の色から青葉に。 賀茂は「ちはやぶる」が枕詞となることもある。 「立つ」は飛び立つことから。解説「みづとりの」(水鳥の)は、「浮く」「羽」「泣く」などにかかる枕詞です。「水...
古文

枕詞 「やまがはの/山川の」の和歌集 万葉集、古今、拾遺、金葉、詞花、新古今などから33首!

「やまがはの」の歌簡単な説明 「やまがはの(やまかはの)」はあさ、音、たぎつ、はやしなどにかかる枕詞。 「山川の」、「山河の」と書かれる。 「たぎつ」「はやし」は山川の流れの激しさに由来する。解説「山川」とは、山から流れ出る川を指し、自然の力強さや清らかさを象徴します。川の流れが持つダイナミックな情景や自然の美しさを詠...
古文

枕詞 「ちはやぶる」和歌集 百人一首、万葉集、古今、後撰、拾遺、新古今などから54首!

ちはやぶるの歌在原業平ありわらのなりひらちはやぶる神代かみよもきかず竜田川たつたがわ唐紅からくれないに水みずくくるとは簡単な説明 「ちはやぶる」は神の枕詞です。「千早振る」と書きます。「ち」は神の力。「はや」はその力が強大であることを意味しているとされます。 「神」のほかに、「賀茂」、「宇治」、「神無月」、「あさまのた...
古文

枕詞 「あづさゆみ/梓弓」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から52首!

「あづさゆみ」の歌簡単な説明 「あづさゆみ(あつさゆみ)」は引く、張る、射る、本、末、寄る、たつ、や、音などにかかる枕詞。「梓弓」と書く。 弓を射る時の音から音の枕詞となっていると考えられる。 「梓弓」そのものとして詠まれることもあり(万葉集前半など)、必ずしも枕詞としての用いられているわけではない。解説「あづさゆみ」...
古文

枕詞 「からころも」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から69首!

「からころも」の歌簡単な説明 「からころも」は着る、裁つ、はる、袖、裾、紐などにかかる枕詞。「唐衣」、「韓衣」と書く。 唐衣とは袖が広く裾の長い唐風の服をいう。衣をつくるために布を裁つことから、枕詞となっている。解説「からころも」(唐衣)は、「着る」「袖」「裁つ」などにかかる枕詞です。「唐衣」は、中国から伝わった美しい...
古文

枕詞 「くさまくら」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から77首!

「くさまくら」の歌簡単な説明 「くさまくら」は旅、度、結ふ、夕、結ぶ、露などにかかる枕詞。「草枕」と書く。 草で枕を結び作って、野宿することを草枕という。旅そのものを草枕ともいう。解説「くさまくら」は、主に「旅」や「仮の宿」にかかる枕詞で、旅先での一時的な宿泊や草むらに寝転ぶ様子を象徴します。「くさまくら」は、草を枕に...
古文

枕詞 「くれたけの」の和歌集 古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から16首!

「くれたけの」の歌簡単な説明 「くれたけの」は節(ふし)、夜、むなしにかかる枕詞。「呉竹の」と書く。 呉竹は竹の一種。竹の節から、「ふし」となり、伏見、うきふしにもかかる。 節と節の間を節(よ)ともいうことから、夜、世にもかかる。解説「くれたけの」(呉竹の)は、「世」「節」「夜」などにかかる枕詞です。「呉竹」は竹の一種...
古文

枕詞 「さざなみの/ささなみや」の和歌集 万葉集、拾遺、金葉、千載、新古今から39首!

「さざなみの/ささなみや」の歌簡単な説明 「さざなみの」、「さざなみや」は近江、大津、志賀、なみ、寄り、夜にかかる枕詞。「細波の」「楽浪の」と書く。 琵琶湖の南西部沿岸地方一帯は楽浪とよばれていたことから、関連して、近江などの枕詞となっている。解説「さざなみの」(ささなみや)は、「志賀」「近江」「寄る」などにかかる枕詞...
古文

枕詞 「しろたへの」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、新古今から82首!

「しろたへの」の歌簡単な説明 「しろたへの」は衣、袖、袂(たもと)、領巾、紐、帯、白、雪、波、浜、木綿、富士などにかかる枕詞。「白妙の」、「白栲の」と書く。 白妙・白栲とは、楮(こうぞ)というクワ科の樹木であり、樹皮から繊維、布が作られ、和紙の原料にもなる。 その白さから、「しろたへ」で白い色をも意味し、雪や雲、波など...
古文

枕詞 「たまくしげ/玉櫛笥」の和歌集 万葉集と古今、後撰、拾遺、金葉、新古今などから33首!

「たまくしげ」の歌簡単な説明 「たまくしげ」はふた、身、みもろ、あく、覆ふ、奥に思ふなどにかかる枕詞。 玉櫛笥と書く。櫛を入れる箱のこと。玉は美しさを表現している。「玉(宝石)のように美しい」といった意味。 くしげに関係のある言葉にかかる。 箱の「ふた」から、2の「ふた」となるなど、枕詞として連想される範囲は広い。解説...
古文

枕詞 「たまのをの/玉の緒の」の和歌集 万葉集と古今、後撰、拾遺、新古今から26首!

「たまのをの」の歌簡単な説明 「たまのをの」は長し、短し、継ぐ、乱る、命などにかかる枕詞。 「玉の緒の」と書く。玉の緒とは、玉(宝石)を貫くひものこと。 長し、短し、など、玉の緒に関連した言葉にかかっている。 短い事の例えとして用いられることもあり、その意味から命にもかかる。解説「たまのをの」(玉の緒の)は、主に「長し...