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ボリンジャーバンドについて
ボリンジャーバンドの概要
Bollinger Bandsインジケーター | ||
ボリンジャーバンド 概要 ボリンジャーバンドは、一定期間の価格データの標準偏差を基に、移動平均線の上下にバンドを描く指標です。このバンド幅は市場のボラティリティ(価格変動の幅)を反映して広がったり縮まったりします。価格がバンドを突破するタイミングをトレードシグナルとして活用します。 |
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かんたん解説 ボリンジャーバンドは、移動平均線と上部・下部のバンドから構成されます。バンドの幅が広がるとボラティリティが高まり、狭まると低下します。価格がバンドの上下限を突破すると、買われすぎや売られすぎの可能性を示します。 | ||
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評価 10/10 トレンドフォローと逆張りの両方で活用される、非常に人気のある指標。 |
ボリンジャーバンドの長所
- トレンドとボラティリティの視覚化
価格の動きと市場の活発度を同時に把握できます。 - 買われすぎ・売られすぎの確認
バンドの上下限を基に反発の可能性を視覚的に判断できます。 - 多機能性
ボラティリティの測定、トレンドの確認、エントリー・エグジットタイミングの分析に対応可能です。 - スクイーズによる急変予兆
バンド幅が狭くなることで、価格急変のタイミングを予測できます。 - 他の指標との相性の良さ
他のインジケーターと併用することで、分析の精度が高まります。
ボリンジャーバンドの弱点
- レンジ相場での精度低下
価格がバンド内を小刻みに動く場合、明確なシグナルが得られないことがあります。 - 過去データ依存
移動平均線と標準偏差を基にしているため、現在の相場状況に遅れて反映されることがあります。 - 単独では方向性が不明
ボラティリティの変化は示しますが、価格の方向性を確実に示すものではありません。 - 設定パラメータの調整が必要
デフォルトの20期間設定がすべての市場に適しているわけではなく、調整が求められる場合があります。
ボリンジャーバンドの構成要素
- 移動平均線(ミドルバンド)
一定期間の単純移動平均(一般的には20日)を計算し、中心線としてプロットします。 - 上部バンド(アッパーバンド)
移動平均線に標準偏差の2倍を加算して描かれます。 - 下部バンド(ローワーバンド)
移動平均線から標準偏差の2倍を減算して描かれます。
ボリンジャーバンドのサンプルチャート
以下は2024年8月から12月までのTOYOTAの株価とボリンジャーバンドを示したグラフです。
ボリンジャーバンドでの売買シグナル
- 価格が上部バンドを突破
価格が上部バンドを突破した場合、買われすぎの状態を示し、反落の可能性が高まります(売りのタイミングを検討)。 - 価格が下部バンドを突破
価格が下部バンドを突破した場合、売られすぎの状態を示し、反発の可能性が高まります(買いのタイミングを検討)。 - スクイーズ(バンド幅の縮小)
バンド幅が狭くなると、ボラティリティの低下を示し、その後の価格急変を予兆する場合があります。 - エクスパンション(バンド幅の拡大)
バンド幅が広がると、ボラティリティが高まっていることを示し、トレンドの継続が期待されます。
ボリンジャーバンドと他の指標との併用
ボリンジャーバンドは、トレンドやボラティリティの判断に優れていますが、他の指標と併用することで信頼性を高められます。以下は代表的な併用例です。
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RSI(相対力指数)との併用
価格が上部バンドを突破した際にRSIが買われすぎを示していれば、反落の可能性が高まります。同様に、下部バンド突破とRSIの売られすぎを組み合わせることで信頼性の高いシグナルが得られます。 -
MACDとの併用
MACDのゼロライン越えやシグナルラインのクロスと、ボリンジャーバンドのスクイーズまたはエクスパンションを併用することで、トレンドの開始タイミングをより明確に判断できます。 -
移動平均線(SMAまたはEMA)との併用
ボリンジャーバンドの中心線が移動平均線であるため、これを他の期間の移動平均線と比較し、長期的なトレンドの方向性を確認します。
ボリンジャーバンドの計算式(参考)
ボリンジャーバンドは以下の式で計算されます。
- ミドルバンド(移動平均線): 過去n日間の単純移動平均(nは一般的には20)
- 上部バンド: ミドルバンド + (標準偏差 × 2)
- 下部バンド: ミドルバンド – (標準偏差 × 2)
まとめ
ボリンジャーバンドは、価格変動の幅(ボラティリティ)を視覚的に把握するための強力なツールです。バンドの上下限突破やバンド幅の変化を利用して、売買タイミングを判断できます。他の指標と組み合わせることで、トレンドの信頼性を高め、より効果的なトレード戦略を構築することが可能です。
インジケーターについて
インジケーターの弱点
- 過去データに依存
インジケーターは過去の価格や取引量を基に計算されるため、未来の価格変動を完全に予測するものではありません。予期せぬ中央銀行の発表や突発的な事態、政治動向の急変などには対応できません。 - 遅延が発生する
特に移動平均のようなトレンド系指標では、価格変動に対して反応が遅れるため、急激な変動に対応しにくい場合があります。 - ノイズへの敏感さ
短期指標では価格の一時的な動き(ノイズ)に敏感になりすぎ、誤ったシグナルが出やすいことがあります。 - 単独使用の限界
一つの指標だけでは情報が偏り、相場の全体像を正確に把握できないことが多いです。
インジケーターの弱点への対応策
- 複数指標の組み合わせを意識する
一つの指標に頼らず、異なる種類の指標(トレンド系とオシレーター系など)を組み合わせて使うと精度が向上します。 - 市場環境に合わせる
インジケーターの効果は、トレンド相場かレンジ相場かによって大きく異なるため、適切な指標を選ぶことが重要です。 - 過剰な複雑化を避ける
多くの指標を同時に使うと混乱を招き、明確な判断が難しくなることがあります。シンプルな組み合わせを心がけましょう。 - ファンダメンタルズも考慮する
インジケーターは価格の動きに焦点を当てているため、経済指標やニュースなどのファンダメンタルズを無視すると重要なリスクを見逃す可能性があります。 - 相場の変化に注意
過去に効果的だった指標や設定が、相場の状況が変わると機能しなくなることもあります。定期的な見直しが必要です。
株式市場における各種指標
ファンダメンタルズ指標 |
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| EBITDAマージン | EPS | PBR | PER | ROA | ROE | ROE拡張 | VWAP | インタレストカバレッジレシオ | キャッシュ比率 | フリーキャッシュフロー | 出来高 | 営業キャッシュフロー | 営業利益率 | 固定比率 | 売上高成長率 | 売買代金 | 当座比率 | 流動比率 | 純利益率 | 自己資本比率 | 負債比率 | 貸株金利 | 配当利回り | 配当性向 | 配当成長率 | 信用倍率 | |
信用取引関連指標 |
| 信用期限到来残高 | 信用残高 | 信用貸株金利 | 回転日数 | 日証金速報 | 空売り残高 | 空売り比率 | 融資残高 | 貸株残高 | 貸株金利 | 逆日歩 | |
トレンド系テクニカル指標 |
| EMA | HLバンド | Variable Volatility Stops | パラボリック | ピボットポイント | フィボナッチ(戻り・ザラ場) | フィボナッチ(戻り・終値) | フィボナッチ(新値・ザラ場) | ボリンジャーバンド | 一目均衡表 | 単純移動平均線 | 回帰トレンド | |
オシレーター系テクニカル指標 |
| Aroon-Indicator | Aroon-Oscillator | ATR | CCI | DMI | DPO | MACD | RCI | RSI | UOS | ウィリアムズ%R | サイコロジカルライン | ストキャスティクス | ポラティリティレシオ | ボリュームレシオ1 | ボリュームレシオ2 | モメンタム | レシオケータ | 標本標準偏差 | 標準偏差 | |