byを省略する受動態
byを省略する受動態とは、受動態の文で「誰によって」を表す by ~ を書かない表現です。
英語の受動態では、動作をした人が重要でない場合や、誰がしたかが明らかな場合、by ~ を省略することがよくあります。
byを省略する受動態についてイラストで解説

基本的な例文で考える
- English is spoken in many countries.
- 英語は多くの国で話されています。
この文は受動態ですが、by ~ がありません。
「誰によって話されているか」よりも、英語が多くの国で話されているという事実が大切だからです。
byを省略する受動態の基本
受動態では、動作をした人を表すときに by ~ を使います。
しかし、by ~ が必要でない場合は省略できます。
- 主語 + be動詞 + 過去分詞
- 主語が〜される/〜された
- This room is cleaned every day.
- この部屋は毎日掃除されています。
このように、by ~ がなくても受動態として成り立ちます。
byを省略する理由
by ~ を省略する主な理由は、次の3つです。
- 誰がしたかが重要でない。
- 誰がしたかが明らかである。
- 誰がしたかが分からない。
受動態では、「誰がしたか」よりも「何がされたか」を重視することが多くあります。
誰がしたかが重要でない場合
動作をした人よりも、動作を受けたものが重要な場合、by ~ は省略されます。
- This book is used at school.
- この本は学校で使われています。
- The bridge was built in 1990.
- その橋は1990年に建てられました。
ここでは、「誰が使うか」「誰が建てたか」よりも、本や橋についての情報が大切です。
誰がしたかが明らかな場合
動作をした人が文脈から明らかな場合も、by ~ は省略されます。
- The room is cleaned every day.
- その部屋は毎日掃除されています。
この文では、清掃員や利用者など、誰かが掃除していることは分かります。
しかし、文の中心は「部屋が毎日掃除されている」という点です。
誰がしたかが分からない場合
動作をした人が分からない場合にも、by ~ を省略します。
- My bike was stolen.
- 私の自転車が盗まれました。
- The window was broken.
- その窓は割られました。
誰が盗んだのか、誰が割ったのか分からない場合、by ~ を付けることはできません。
byを使う受動態との違い
by ~ を使うかどうかで、文の焦点が少し変わります。
- The window was broken by Tom.
- その窓はトムによって割られました。
- The window was broken.
- その窓は割られました。
上の文では、トムがしたことを明らかにしています。
下の文では、誰がしたかよりも、窓が割られた事実に注目しています。
英語ではbyを省略することが多い
受動態では、by ~ を必ず付けるわけではありません。
実際の英語では、行為者が重要でない場合、by ~ は省略されることがよくあります。
- The meeting was canceled.
- 会議は中止されました。
- The door was opened.
- ドアは開けられました。
「誰によって」よりも、出来事そのものを伝えたいときに自然です。
日本語訳に注意する
by ~ がなくても、日本語では自然に「〜される」「〜された」と訳せます。
- This room is cleaned every day.
- この部屋は毎日掃除されています。
「誰によって」と無理に訳す必要はありません。
日本語として自然になるように訳すことが大切です。
注意すべきこと
- 受動態では、by ~ をいつも使うわけではない。
- 誰がしたかが重要でない場合、by ~ は省略される。
- 誰がしたかが明らかな場合も、by ~ は省略されることがある。
- 誰がしたかが分からない場合、by ~ は付けない。
- by ~ がなくても、受動態の形は be動詞 + 過去分詞 である。
- 英語では、by ~ を省略した受動態がよく使われる。
- 日本語では、自然に「〜される」「〜された」と訳す。
似た表現をする文法
- byを用いる受動態:動作をした人を by で表す。例:The window was broken by Tom.
- be+過去分詞:受動態の基本形。例:The window was broken.
- 能動態:動作をする側を主語にする。例:Someone broke the window.
- 現在完了の受動態:has / have been + 過去分詞。例:The work has been finished.
- 助動詞を含む受動態:助動詞 + be + 過去分詞。例:This room must be cleaned.
byを省略する受動態では、「誰がしたか」よりも「何がされたか」に注目します。
by ~ は必要なときだけ使う、と考えると理解しやすくなります。
例文
- English is spoken in many countries.
- 英語は多くの国で話されています。
- This room is cleaned every day.
- この部屋は毎日掃除されています。
- The bridge was built in 1990.
- その橋は1990年に建てられました。
- My bike was stolen.
- 私の自転車が盗まれました。
- The meeting was canceled.
- 会議は中止されました。
まとめ
- byを省略する受動態は、by ~ を使わない受動態である。
- 誰がしたかが重要でない場合、by ~ は省略される。
- 誰がしたかが明らかな場合も、by ~ を省略できる。
- 誰がしたかが分からない場合、by ~ は付けない。
- by ~ がなくても、受動態の基本形は be動詞 + 過去分詞 である。
- 英語では、by ~ を省略した受動態がよく使われる。
- 「誰がしたか」よりも「何がされたか」に注目する表現である。