自動詞と他動詞の区別の仕方!
この記事で学ぶこと
- 自動詞は動詞の後に目的語を必要としない動詞
- 他動詞は動詞の後に目的語を必要とする動詞
英語の動詞には「自動詞」と「他動詞」という2つのタイプがあります。これらの違いを理解することは、英語の文章を正しく作成し、より自然な表現をするために非常に重要です。この記事では、自動詞と他動詞の基本的な違いと、どのように使い分けるかを丁寧に解説します。目的語を必要とするかどうかで見分ける方法に加え、例文を豊富に紹介します。
自動詞とは?
自動詞(intransitive verb)とは、動作がそのまま完結し、目的語を必要としない動詞のことです。自動詞は主語の動作がそれだけで完結するため、動詞の後に「何を」「誰を」といった対象を示す言葉が続きません。
例えば、以下のような例があります。
自動詞の例
- He runs. (彼は走る。)
- The baby cried. (赤ちゃんが泣いた。)
- They arrived at the station. (彼らは駅に到着した。)
- She sleeps every night. (彼女は毎晩寝ます。)
- The sun rises in the east. (太陽は東から昇ります。)
他動詞とは?
他動詞(transitive verb)は、動作の対象となる目的語を必ず必要とする動詞です。他動詞を使う際には、動詞の後に「何を」「誰を」という対象を示す言葉が続かないと、文が不完全になります。
以下は他動詞の具体的な例です。
他動詞の例
- He reads a book. (彼は本を読む。)
- She opened the door. (彼女はドアを開けた。)
- I like apples. (私はリンゴが好きです。)
- They made a cake. (彼らはケーキを作った。)
- We bought a new car. (私たちは新しい車を買った。)
自動詞と他動詞の見分け方
自動詞と他動詞を見分けるためには、動詞の後に目的語が必要かどうかを確認することがポイントです。目的語が必要であれば他動詞、不要であれば自動詞です。例えば、動詞「open」は自動詞としても他動詞としても使えるため、文脈によってどちらの用法かを見分ける必要があります。
自動詞と他動詞の見分け方のポイント
動詞が自動詞か他動詞かを見分けるためのポイントとして、以下の点を確認しましょう。
- 動詞の後に何かを必要とするか? 目的語が必要な場合は他動詞、必要でなければ自動詞です。
- 動詞の使い方によって意味が変わるか? 一部の動詞は自動詞・他動詞両方で使えるため、文脈によって意味が異なります。
動詞 | 自動詞の例 | 他動詞の例 |
---|---|---|
run | He runs every morning. (彼は毎朝走る。) | × 他動詞としては使えない |
open | The door opened by itself. (ドアがひとりでに開いた。) | She opened the door. (彼女はドアを開けた。) |
eat | × 自動詞としては使えない | He eats an apple. (彼はリンゴを食べる。) |
arrive | They arrived at the station. (彼らは駅に到着した。) | × 他動詞としては使えない |
このように、動詞によっては自動詞としても他動詞としても使えるものがあり、文脈によってどちらかを選ぶ必要があります。また、動詞の後に目的語が続く場合は他動詞であり、続かない場合は自動詞という基本的なルールを覚えると便利です。
両方の用法を持つ動詞
英語には、自動詞と他動詞の両方で使える動詞があります。以下は、その例です。
- 自動詞: The door opened by itself. (ドアがひとりでに開いた。)
- 他動詞: She opened the door. (彼女はドアを開けた。)
- 自動詞: He runs every morning. (彼は毎朝走る。)
- 他動詞: × 他動詞としては使えない
自動詞として使う場合は、動作が主語で完結していることが特徴で、他動詞として使う場合は、目的語に影響を与える動作であることがわかります。このような動詞を使う際には、文脈に応じて正しい使い方を選ぶことが大切です。
まとめ
自動詞と他動詞の違いは、動作が完結するために目的語を必要とするかどうかで決まります。自動詞は主語の動作が完結する動詞であり、他動詞は動作の対象として目的語を必要とする動詞です。これらの違いを理解することで、より正確な英語表現が可能になります。また、動詞によっては自動詞と他動詞の両方で使えるものもあり、文脈に応じて使い分けることが必要です。
TOEIC対策例文
ここでは、自動詞と他動詞の使い方を意識したTOEICに役立つ例文を紹介します。各例文の解説と訳文をつけていますので、理解を深めてください。
- The company is growing rapidly.
解説: この例文では「grow」という自動詞を使って、会社が急速に成長している様子を表しています。目的語を必要とせず、動作が会社自身で完結しています。
訳文: その会社は急速に成長しています。
- They increased the production by 10% last year.
解説: 「increase」は他動詞として使われ、動作の対象である「production(生産量)」が必要です。何が増えたのかを示す目的語が必要な文です。
訳文: 彼らは昨年、生産量を10%増やしました。
- She apologized for the delay.
解説: 「apologize」は自動詞で、動作が完結しています。目的語は不要ですが、「for ~」を使って遅延の理由を述べています。
訳文: 彼女は遅延を謝罪しました。
- He broke the window while playing baseball.
解説: 「broke」は他動詞で、動作の対象として「the window(窓)」が必要です。彼が何を壊したのかを示すために目的語が使われています。
訳文: 彼は野球をしている間に窓を壊しました。
- The new product launched last week.
解説: 「launch」は他動詞として使われることが多いですが、この文では自動詞として使われ、製品自体が「発売された」という意味になります。
訳文: 新製品は先週発売されました。
