ライブラリのインストール(Scikit-learn、TensorFlow、Keras)
機械学習を始めるためには、必要なライブラリをインストールして開発環境を整える必要があります。
この記事では、機械学習でよく利用されるScikit-learn、TensorFlow、Kerasの役割とインストール方法について解説します。
機械学習ライブラリの関係を図で理解する

主要な機械学習ライブラリとは
Pythonには多くの機械学習ライブラリがありますが、特に利用頻度が高いのがScikit-learnとTensorFlowです。
| ライブラリ | 主な用途 |
|---|---|
| Scikit-learn | 分類・回帰・クラスタリング・前処理 |
| TensorFlow | ニューラルネットワーク・ディープラーニング |
| Keras | TensorFlow上で動作する高水準API |
初心者はまずScikit-learnで機械学習の基本を学び、その後TensorFlowやKerasでディープラーニングへ進むことが一般的です。
インストール前の準備
ライブラリは仮想環境内にインストールすることが推奨されます。
仮想環境を利用することで、プロジェクトごとに異なるライブラリやバージョンを管理できます。
仮想環境の作成
python -m venv myenv
仮想環境の有効化
# Windowsの場合
myenv\Scripts\activate
# macOS/Linuxの場合
source myenv/bin/activate
仮想環境が有効になると、その環境専用のライブラリをインストールできるようになります。
Scikit-learnのインストール
Scikit-learnは、機械学習の基本的なアルゴリズムやデータ前処理機能を提供するライブラリです。
インストール
pip install scikit-learn
インストール確認
import sklearn
print(sklearn.__version__)
バージョン番号が表示されれば、正常にインストールされています。
TensorFlowのインストール
TensorFlowはGoogleが開発しているディープラーニング向けライブラリです。
画像認識、自然言語処理、生成AIなど幅広い分野で利用されています。
インストール
pip install tensorflow
インストール確認
import tensorflow as tf
print(tf.__version__)
バージョン番号が表示されれば利用可能です。
Kerasのインストール
Kerasはニューラルネットワークを簡単に構築できるライブラリです。
現在はTensorFlowに統合されているため、通常はTensorFlowをインストールすると同時に利用できるようになります。
Kerasの確認
from tensorflow import keras
print(keras.__version__)
エラーが発生しなければ、Kerasも正常に利用できます。
よく使われる追加ライブラリ
機械学習では、次のライブラリも一緒に導入されることがよくあります。
| ライブラリ | 用途 |
|---|---|
| NumPy | 数値計算 |
| Pandas | 表形式データの操作 |
| Matplotlib | グラフ作成 |
| Seaborn | 統計グラフの作成 |
まとめてインストールする場合は次のように実行できます。
pip install numpy pandas matplotlib seaborn scikit-learn tensorflow
ライブラリ管理のポイント
複数のプロジェクトを扱う場合は、ライブラリのバージョン違いによるトラブルを防ぐために仮想環境を利用します。
また、現在の環境を保存しておくと、他のPCでも同じ環境を再現できます。
インストール済みライブラリ一覧の保存
pip freeze > requirements.txt
保存した環境の復元
pip install -r requirements.txt
これにより、同じライブラリ構成を簡単に再現できます。
Scikit-learn・TensorFlow・Kerasの使い分け
| 目的 | 推奨ライブラリ |
|---|---|
| 機械学習の入門 | Scikit-learn |
| 分類・回帰・クラスタリング | Scikit-learn |
| 画像認識 | TensorFlow / Keras |
| 自然言語処理 | TensorFlow / Keras |
| ディープラーニング | TensorFlow / Keras |
まとめ
Scikit-learnは機械学習の基本アルゴリズム、TensorFlowはディープラーニング、Kerasはそのモデル構築を簡単にするためのライブラリです。
まずは仮想環境を作成し、必要なライブラリをインストールして開発環境を整えることで、機械学習やAI開発を効率よく進められるようになります。