pipの使い方
pip
はPythonのパッケージ管理ツールであり、外部モジュール(ライブラリ)を簡単にインストール、アップグレード、削除することができます。Pythonの開発において、多くの外部モジュールが利用されており、pip
はそれらの管理に欠かせないツールです。
pipのインストール確認
多くのPythonインストールには、最初からpip
が含まれていますが、まずは自分の環境にpip
がインストールされているか確認しましょう。
pip --version
このコマンドをターミナルやコマンドプロンプトで実行すると、pip
のバージョンが表示されます。もし表示されない場合は、pip
をインストールする必要があります。
pipでパッケージをインストールする
パッケージをインストールする基本的なコマンドは次の通りです。
pip install パッケージ名
例えば、NumPyという数学ライブラリをインストールする場合は、次のコマンドを実行します。
pip install numpy
このコマンドにより、最新バージョンのNumPyがインストールされ、ライブラリが使用可能になります。
特定バージョンのパッケージをインストールする
特定のバージョンのパッケージをインストールしたい場合は、次のようにバージョン番号を指定します。
pip install パッケージ名==バージョン番号
例えば、NumPyのバージョン1.19.2をインストールする場合は、次のように実行します。
pip install numpy==1.19.2
インストールされているパッケージの一覧を確認する
現在インストールされているパッケージの一覧を表示するには、次のコマンドを実行します。
pip list
これにより、インストールされている全てのパッケージとそのバージョン番号が一覧表示されます。
パッケージをアップグレードする
パッケージを最新バージョンにアップグレードしたい場合は、--upgrade
オプションを使用します。
pip install --upgrade パッケージ名
例えば、NumPyを最新バージョンにアップグレードするには、次のように実行します。
pip install --upgrade numpy
パッケージをアンインストールする
インストールしたパッケージをアンインストールする場合は、次のコマンドを使用します。
pip uninstall パッケージ名
例えば、NumPyをアンインストールするには、次のコマンドを実行します。
pip uninstall numpy
requirementsファイルを使用した一括インストール
複数のパッケージを一度にインストールしたい場合、requirements.txt
というファイルを作成し、そのファイルにインストールするパッケージ名とバージョンを記載しておく方法が便利です。
例えば、requirements.txt
というファイルに次のような内容を書きます。
numpy==1.19.2
pandas==1.1.3
matplotlib==3.3.2
そして、次のコマンドを実行すると、requirements.txt
に記載された全てのパッケージがインストールされます。
pip install -r requirements.txt
pipのよく使われるコマンド一覧
コマンド | 説明 |
---|---|
pip install パッケージ名 |
指定したパッケージをインストールします。 |
pip install --upgrade パッケージ名 |
インストール済みのパッケージを最新バージョンにアップグレードします。 |
pip uninstall パッケージ名 |
指定したパッケージをアンインストールします。 |
pip list |
インストールされている全てのパッケージを一覧表示します。 |
pip show パッケージ名 |
指定したパッケージの詳細情報を表示します。 |
pip freeze |
インストールされているパッケージの一覧をrequirements.txt 形式で表示します。 |
まとめ
pip
はPython開発において欠かせないツールです。パッケージのインストール、アップグレード、削除など、簡単なコマンドで実行できるため、効率的に外部モジュールを管理することができます。requirements.txt
を使用した一括インストールも便利な機能ですので、プロジェクトで活用しましょう。