関数の定義と呼び出し
Pythonでは、繰り返し使われる処理を関数としてまとめることができます。関数は、再利用性を高め、コードを整理するために非常に役立ちます。この記事では、Pythonにおける関数の定義と呼び出しについて基本的な部分を解説します。
関数の定義
Pythonで関数を定義するには、def
キーワードを使用します。次に関数の名前と、引数リスト(必要ならば)を指定し、最後に関数の処理内容をインデントして記述します。関数の基本的な定義は次のようになります。
# 基本的な関数の定義
def 関数名(引数1, 引数2):
処理内容
return 戻り値
以下は、2つの数値を加算する関数を定義する例です。
# 2つの数を加算する関数
def add_numbers(a, b):
result = a + b
return result
この関数は、引数として2つの数値を受け取り、それらを加算した結果を返します。
関数の呼び出し
定義された関数は、関数名を使って呼び出すことができます。関数を呼び出す際には、必要な引数を渡す必要があります。次のコードは、先ほど定義したadd_numbers
関数を呼び出し、その結果を表示する例です。
# 関数の呼び出し例
sum_result = add_numbers(5, 10)
print(sum_result) # 出力結果: 15
このコードでは、5と10をadd_numbers
関数に渡し、結果として15が返されます。
戻り値がない関数
Pythonでは、関数がreturn
文を持たない場合、自動的にNone
が返されます。次の例は、単にメッセージを表示するだけの関数です。
# 戻り値がない関数
def greet(name):
print("こんにちは、" + name + "さん!")
この関数を呼び出すと、指定した名前に挨拶メッセージを表示します。
# 関数の呼び出し例
greet("太郎")
結果は次の通りです。
こんにちは、太郎さん!
引数のデフォルト値
関数を定義するときに、引数にデフォルト値を設定することも可能です。これにより、関数呼び出し時に引数が渡されなかった場合、そのデフォルト値が使用されます。
# デフォルト引数を持つ関数
def greet(name="ゲスト"):
print("こんにちは、" + name + "さん!")
引数を指定せずにこの関数を呼び出すと、デフォルト値「ゲスト」が使用されます。
greet() # 出力結果: こんにちは、ゲストさん!
まとめ
関数は、プログラムの再利用性を高め、複雑な処理を整理するための重要な要素です。Pythonでは、def
キーワードを使って関数を定義し、関数名を用いて呼び出すことができます。関数の戻り値や引数のデフォルト値を活用することで、柔軟なプログラムを作成することが可能です。関数を適切に活用して、コードの効率を向上させましょう。