PythonでのMySQL接続方法
この節では、Pythonを使用してMySQLデータベースに接続する方法について説明します。MySQLは広く使用されているリレーショナルデータベースで、Pythonの標準ライブラリや外部モジュールを使って簡単に接続することができます。以下では、mysql-connector-python
ライブラリを使用した接続手順を詳しく解説します。
1. 必要なライブラリのインストール
MySQLに接続するには、mysql-connector-python
というライブラリを使用します。まず、Python環境にこのライブラリをインストールします。
pip install mysql-connector-python
2. MySQLへの接続
次に、PythonでMySQLデータベースに接続する基本的なコードを紹介します。接続には、ホスト、ユーザー名、パスワード、データベース名を指定する必要があります。
import mysql.connector
# MySQLデータベースに接続
connection = mysql.connector.connect(
host="localhost", # ホスト名
user="root", # ユーザー名
password="password", # パスワード
database="sample_db" # データベース名
)
# 接続が成功したか確認
if connection.is_connected():
print("MySQLに接続しました。")
# 接続を閉じる
connection.close()
上記のコードでは、mysql.connector.connect()
を使ってデータベースに接続し、接続が確立されたら確認メッセージを出力し、最後に接続を閉じています。
3. 接続のための引数
接続時に指定する主な引数については、以下の表で説明します。
引数 | 説明 |
---|---|
host |
MySQLサーバーのホスト名(ローカル環境ならlocalhost ) |
user |
MySQLに接続するユーザー名 |
password |
MySQLユーザーのパスワード |
database |
操作するデータベース名 |
4. 接続時のエラーハンドリング
データベース接続時には、様々なエラーが発生する可能性があります。これらを適切に処理するために、try
、except
文を使用して例外処理を行うのが一般的です。
import mysql.connector
from mysql.connector import Error
try:
# MySQLデータベースに接続
connection = mysql.connector.connect(
host="localhost",
user="root",
password="password",
database="sample_db"
)
if connection.is_connected():
print("MySQLに接続しました。")
except Error as e:
print(f"エラーが発生しました: {e}")
finally:
if connection.is_connected():
connection.close()
print("MySQL接続を閉じました。")
この例では、接続エラーが発生した場合にエラーメッセージを出力し、接続が確立されている場合は必ず接続を閉じる処理をfinally
で行います。
5. MySQL接続の応用
MySQLに接続できたら、次はデータベースのクエリ操作やデータの挿入、取得を行います。これについては、次回の記事で詳しく解説します。
まとめ
この記事では、PythonでMySQLに接続する方法について学びました。mysql-connector-python
ライブラリを使って簡単に接続でき、エラーハンドリングも容易です。接続に必要な引数やエラーハンドリングのポイントを押さえつつ、次は実際のクエリ実行について学びましょう。