CSVへの書き込み
Pythonでは、csv
モジュールを使用して簡単にCSVファイルにデータを書き込むことができます。CSVファイルはカンマで区切られたテキストファイルであり、Excelや他のスプレッドシートソフトウェアで読みやすい形式です。
CSVファイルにデータを書き込む方法
まずはPythonでCSVファイルにデータを書き込むための基本的なステップを紹介します。以下のようにcsv.writer()
を使うことで、リスト形式のデータを1行ずつCSVファイルに書き込むことができます。
import csv
# 書き込みたいデータを準備
data = [
['Name', 'Age', 'City'],
['Alice', '30', 'New York'],
['Bob', '24', 'Los Angeles'],
['Charlie', '29', 'Chicago']
]
# CSVファイルに書き込む
with open('output.csv', mode='w', newline='') as file:
writer = csv.writer(file)
writer.writerows(data)
このコードでは、open()
関数を使ってファイルを開き、csv.writer()
でCSVファイルにデータを書き込んでいます。リストdata
に入ったデータをwriter.writerows()
で一度に書き込むことができます。
CSVファイルに書き込みモードを指定する
Pythonのopen()
関数では、ファイルを開くモードを指定できます。書き込み時には主に次のモードを使います:
モード | 説明 |
---|---|
'w' |
新しいファイルを作成または既存ファイルを上書きする。 |
'a' |
既存のファイルに追記する。ファイルが存在しない場合は新しく作成される。 |
例: 追記モードを使ってCSVファイルにデータを追加する
以下は'a'
モードを使用して、既存のCSVファイルに新しいデータを追記する例です。
import csv
new_data = [
['David', '35', 'San Francisco'],
['Eve', '28', 'Boston']
]
with open('output.csv', mode='a', newline='') as file:
writer = csv.writer(file)
writer.writerows(new_data)
このコードでは、既存のCSVファイルに新しいデータを追加しています。mode='a'
を指定することで、既存の内容を消さずにデータを追記できます。
まとめ
CSVファイルへのデータの書き込みは、csv.writer()
とopen()
関数を組み合わせることで簡単に行えます。モードによって新しいファイルの作成や追記が可能です。ファイルの書き込み時にはnewline=''
を指定することで、余分な空行が挿入されないようにすることも重要なポイントです。