Pythonのelifによる条件分岐の使い方と複数条件の処理をわかりやすく解説

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elifの概要

複数の条件を分岐して処理する Python予約語

elif

概要 elif は、Pythonの条件分岐(if文)の一部として使用され、複数の条件を順番に評価するためのキーワードです。

わかりやすく説明 elif は「もしAがダメならBはどう?」のように、別の条件を試すためのものです。たとえば、点数によって「合格」「再試験」「不合格」を分ける場合に使えます。

  • if で最初の条件を判定し、elif で追加の条件をチェックします。
  • elif は必要なだけ追加でき、最初に成立した条件が実行されます。
  • すべての条件が成立しない場合、else を使ってデフォルトの処理を記述できます。

elifの基本的な使い方

以下の例では、点数に応じてメッセージを表示するプログラムを作成します。

# elif を使った条件分岐
score = 75

if score >= 90:
    print("優秀!")
elif score >= 70:
    print("合格")
elif score >= 50:
    print("再試験")
else:
    print("不合格")
  • 点数が 90 以上なら「優秀!」と表示されます。
  • 70 以上なら「合格」、50 以上なら「再試験」、それ以外は「不合格」です。
  • 最初に成立した条件だけが実行され、他のelifは無視されます。

elifを使った範囲判定

複数の条件を順番に評価し、適切な処理を実行できます。

# 気温に応じたメッセージ
temperature = 15

if temperature >= 30:
    print("暑いです")
elif temperature >= 20:
    print("ちょうどいい気温です")
elif temperature >= 10:
    print("少し肌寒いです")
else:
    print("寒いです")
  • 気温が 30 度以上なら「暑いです」、20 度以上なら「ちょうどいい気温です」。
  • 10 度以上なら「少し肌寒いです」、それ未満は「寒いです」。

elifとユーザー入力の組み合わせ

ユーザーの入力を条件分岐に活用する例を示します。

# ユーザー入力による条件分岐
day = input("今日は何曜日? ")

if day == "月曜日":
    print("今週も頑張ろう!")
elif day == "金曜日":
    print("もうすぐ週末!")
elif day == "土曜日" or day == "日曜日":
    print("週末を楽しもう!")
else:
    print("普通の日ですね")
  • 「月曜日」と入力すると「今週も頑張ろう!」と表示されます。
  • 「金曜日」は「もうすぐ週末!」、「土日」は「週末を楽しもう!」と表示されます。
  • それ以外は「普通の日ですね」となります。

elifの実践的な使用例

交通信号の色に応じて行動を決めるプログラムを作成します。

# 交通信号の色を判定
signal = "黄"

if signal == "赤":
    print("止まる")
elif signal == "黄":
    print("注意して進む")
elif signal == "青":
    print("進む")
else:
    print("無効な信号の色です")
  • 信号が「赤」なら「止まる」。
  • 「黄」なら「注意して進む」。「青」なら「進む」。
  • それ以外の入力には「無効な信号の色です」と表示されます。

elifの注意点

  • elifは順番が重要: 上から順に評価され、最初に成立した条件のみが実行されます。
  • elseを適切に活用: すべてのifelifが成立しない場合のデフォルト処理を用意すると安全です。
  • 複雑な条件にはandorを使う: 例えば、elif age >= 18 and age <= 65: のように組み合わせることも可能です。

elifのよくある質問

Q: elifはいくつでも使えますか?
A: はい。必要なだけ追加できますが、多すぎるとコードが読みにくくなるため注意が必要です。
Q: elifなしでifelseだけを使うことは可能ですか?
A: はい。ただし、elifを使うとより細かい条件分岐が可能になります。
Q: elifの順番を変えると動作に影響がありますか?
A: はい。条件は上から順に評価されるため、順番が異なると期待通りに動作しない可能性があります。

まとめ

elifは、複数の条件を順番に評価し、適切な処理を実行するための重要なキーワードです。適切に活用することで、コードの可読性と柔軟性が向上します。

  • if の後に elif を使い、複数の条件を順番に評価できます。
  • 最初に成立した条件のみが実行され、それ以降のelifは無視されます。
  • else を最後に追加すると、どの条件にも当てはまらない場合の処理を定義できます。

適切に elif を活用し、条件分岐のあるプログラムを効率よく作成しましょう。