JavaScriptのNumberオブジェクトは、数値操作に便利なメソッドを提供します。以下に、Numberオブジェクトのメソッドをインスタンスメソッドと静的メソッドに分け、アルファベット順でまとめています。
Numberオブジェクトのインスタンスメソッド
メソッド名 | 説明と注意点 |
---|---|
Number.prototype.toExponential(fractionDigits) | 数値を指数表記に変換します。 注意点: fractionDigitsは小数点以下の桁数を指定します。 |
Number.prototype.toFixed(digits) | 指定された桁数に四捨五入した数値を返します。 注意点: 小数点以下の桁数を指定することで、表示を調整できます。 |
Number.prototype.toLocaleString(locales, options) | ローカライズされた数値表記を文字列として返します。 注意点: ロケールやオプションにより、形式が異なります。 |
Number.prototype.toPrecision(precision) | 指定された精度で数値を返します。 |
Number.prototype.toString([radix]) | 数値を文字列に変換します。 注意点: 基数を指定することで、異なる数値体系で表示できます。 |
Number.prototype.valueOf() | 数値のプリミティブな値を返します。 |
Numberオブジェクトの静的メソッド
メソッド名 | 説明と注意点 |
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Number.isFinite(value) | 引数が有限数であるかどうかを判定します。 注意点: 数値以外の値もチェック対象となります。 |
Number.isInteger(value) | 引数が整数であるかを判定します。 |
Number.isNaN(value) | 引数がNaNであるかを判定します。 注意点: NaNは特別な「Not-a-Number」値です。 |
Number.isSafeInteger(value) | 引数が「安全な」整数かどうかを判定します。 注意点: 安全な範囲は-(2^53 – 1)から(2^53 – 1)です。 |
Number.parseFloat(string) | 文字列を浮動小数点数に変換します。 注意点: グローバルのparseFloat()と同等です。 |
Number.parseInt(string, [radix]) | 文字列を整数に変換します。 注意点: 基数を指定することを推奨します。 |
Numberオブジェクトのプロパティ
プロパティ名 | 説明と注意点 |
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Number.EPSILON | 1と最も近い浮動小数点数との差を表します。 |
Number.MAX_SAFE_INTEGER | JavaScriptで安全に表現できる最大の整数です。 |
Number.MAX_VALUE | JavaScriptで表現できる最大の数値です。これを超えるとInfinityになります。 |
Number.MIN_SAFE_INTEGER | JavaScriptで安全に表現できる最小の整数です。 |
Number.MIN_VALUE | JavaScriptで表現できる最小の正の数値です。 |
Number.NaN | 「Not-a-Number」を表す特殊な値です。 |
Number.NEGATIVE_INFINITY | 負の無限大を表します。 |
Number.POSITIVE_INFINITY | 正の無限大を表します。 |