else if構文とは?
JavaScriptのif
文では、1つの条件を評価してその結果に基づいてコードを実行します。しかし、条件が1つではなく、複数の条件を評価する必要がある場合に使うのがelse if構文です。else if
を使うことで、複数の条件を順番に評価し、最初にtrue
となる条件のコードを実行します。
else if構文の基本構造
else if
は、最初のif
条件がfalse
であった場合に、次に評価される条件を定義します。複数のelse if
を使って、複数の条件を順に評価できます。
let score = 75;
if (score >= 90) {
console.log("優秀です");
} else if (score >= 70) {
console.log("良い成績です");
} else if (score >= 50) {
console.log("合格です");
} else {
console.log("再試験が必要です");
}
この例では、score
が90以上であれば「優秀です」、70以上であれば「良い成績です」、50以上であれば「合格です」と表示され、それ以外は「再試験が必要です」となります。
else ifでの複数条件の評価
else if
文では、複数の条件を評価するために、&&
(論理積)や||
(論理和)を使って、条件を組み合わせることができます。論理積はすべての条件がtrue
である場合にのみ評価が成功し、論理和は1つでも条件がtrue
であれば評価が成功します。
論理積(AND, &&)を使った例
次に、複数の条件を&&
で組み合わせたelse if
文を見てみましょう。
let age = 20;
let isStudent = true;
if (age >= 18 && isStudent) {
console.log("学生割引が適用されます");
} else if (age >= 18) {
console.log("通常料金です");
} else {
console.log("未成年料金が適用されます");
}
この例では、年齢が18歳以上かつ学生であれば「学生割引が適用されます」、18歳以上であれば「通常料金です」、それ以外は「未成年料金が適用されます」と表示されます。
論理和(OR, ||)を使った例
次に、||
(論理和)を使って、いずれかの条件がtrue
であれば評価が成功する例を見てみましょう。
let hasVIPPass = false;
let isGuest = true;
if (hasVIPPass || isGuest) {
console.log("VIPエリアに入場できます");
} else {
console.log("一般エリアにご案内します");
}
この例では、VIPパスを持っているか、ゲストであれば「VIPエリアに入場できます」、どちらでもなければ「一般エリアにご案内します」と表示されます。
else ifとelseの使い分け
else
は、すべてのif
やelse if
の条件がfalse
であった場合に実行される部分です。else if
では特定の条件を評価しますが、else
では条件を指定せず、それまでのどの条件にも該当しない場合に処理を実行します。
let temperature = 35;
if (temperature > 30) {
console.log("今日は暑いです");
} else if (temperature > 20) {
console.log("ちょうどいい気温です");
} else if (temperature > 10) {
console.log("少し寒いです");
} else {
console.log("とても寒いです");
}
この例では、気温が30度以上であれば「今日は暑いです」、20度以上であれば「ちょうどいい気温です」、10度以上であれば「少し寒いです」、それ以外の場合には「とても寒いです」と表示されます。
まとめ
JavaScriptのelse if
構文は、複数の条件を順に評価し、条件に応じた適切な処理を行うための便利な手段です。&&
(論理積)や||
(論理和)を使って条件を組み合わせることで、複雑なロジックを実現することができます。また、else
を使って、すべての条件がfalse
だった場合にデフォルトの処理を実行することも可能です。