ifの基本
JavaScriptにおけるifは、条件によって実行されるコードを制御するための基本的な構です。条件がtrueの場合には指定されたコードが実行され、falseの場合は実行されません。ifは、プログラムのフローを制御するために非常に重要な要素です。
単一条件のif
単一条件のifは、1つの条件に基づいてコードを実行する場合に使用します。次に、基本的なifの構造を示します。
let age = 18;
if (age >= 18) {
console.log("成人です");
}
この例では、ageが18以上であれば「成人です」というメッセージが表示されます。単一条件では、条件がtrueであればそのまま実行されます。
複数条件のif
複数条件を使ってifを拡張することで、複数の条件に基づいてプログラムを制御することができます。JavaScriptでは、論理積(AND, &&)や論理和(OR, ||)を使って複数条件を組み合わせることができます。
論理積(AND)の例
&&(AND)を使った複数条件では、すべての条件がtrueである場合にのみコードが実行されます。
let age = 20;
let hasID = true;
if (age >= 18 && hasID) {
console.log("入場が許可されます");
}
この例では、ageが18以上かつhasIDがtrueの場合に、「入場が許可されます」というメッセージが表示されます。どちらか一方の条件がfalseであれば、メッセージは表示されません。
論理和(OR)の例
||(OR)を使った複数条件では、いずれかの条件がtrueであればコードが実行されます。
let hasTicket = false;
let isGuest = true;
if (hasTicket || isGuest) {
console.log("入場が許可されます");
}
この例では、hasTicketがfalseでも、isGuestがtrueであるため、「入場が許可されます」というメッセージが表示されます。複数条件のいずれかがtrueであれば実行されます。
複数条件を使ったelse if
ifの後にelse ifを追加することで、複数の条件を段階的に評価することができます。次に、複数条件を使ったelse ifの例を見てみましょう。
let score = 75;
if (score >= 90) {
console.log("優秀です");
} else if (score >= 70 && score < 90) {
console.log("良い成績です");
} else {
console.log("再試験が必要です");
}
この例では、スコアが90以上の場合には「優秀です」、70以上かつ90未満の場合には「良い成績です」、それ以外の場合には「再試験が必要です」と表示されます。else ifを使うことで、条件を段階的に評価できます。
ネストされたif
条件が複雑な場合や、さらに詳細なチェックが必要な場合には、ifをネストさせて使用することができます。ネストされたifでは、条件の中にさらに別のifが含まれます。
let age = 20;
let hasID = true;
if (age >= 18) {
if (hasID) {
console.log("入場が許可されます");
} else {
console.log("IDが必要です");
}
} else {
console.log("年齢制限に達していません");
}
この例では、ageが18以上であるかどうかを確認した後、さらにhasIDがtrueであるかをチェックしています。条件が複雑な場合や、段階的なチェックが必要な場合にネストされたifが役立ちます。
まとめ
JavaScriptのifは、単一条件でも複数条件でも、柔軟にプログラムのフローを制御するための重要なツールです。単一条件ではシンプルなチェックを行い、複数条件では論理積や論理和を使って条件を組み合わせることができます。また、else ifを使って複数のケースを段階的に評価したり、必要に応じてif文をネストして使うことで、より複雑なロジックを表現することが可能です。