変数とは?
変数とは、データを一時的に保存するための「箱」のようなものです。JavaScriptでは、変数を使って値を格納し、後でその値を操作したり表示したりすることができます。変数には、数値や文字列、配列などさまざまなデータ型を格納することができます。
変数の宣言方法
JavaScriptでは、変数を宣言するために以下の3つのキーワードを使用します。それぞれの違いを理解することが重要です。
キーワード | 説明 | スコープ(有効範囲) |
---|---|---|
var |
古くから使われている変数宣言方法。現在は非推奨。 | 関数スコープ |
let |
ブロックスコープを持つ変数。再代入可能。 | ブロックスコープ |
const |
定数を宣言。再代入不可。 | ブロックスコープ |
変数のスコープとは、その変数がどこで有効かを指します。スコープが適切に設定されていないと、思わぬエラーが発生することがあります。
ブロックスコープ | ブロック({} )内で宣言された場合、そのブロック内でのみ有効。 |
ブロックスコープ | let と同じく、ブロック内でのみ有効で再代入不可。 |
具体例
以下は、それぞれの変数宣言を使った例です。
var x = 10; // varで宣言
let y = 20; // letで宣言
const z = 30; // constで宣言
x = 50; // varは再代入可能
y = 40; // letも再代入可能
// z = 60; // constは再代入不可 → エラーになる
プログラムの解説
<script>
var x = 10; // varで宣言
let y = 20; // letで宣言
const z = 30; // constで宣言
x = 50; // varは再代入可能
y = 40; // letも再代入可能
// z = 60; // constは再代入不可 → エラーになる
console.log(x); // 50
console.log(y); // 40
console.log(z); // 30
</script>
このコードでは、var
、let
、const
を使って変数を宣言しています。var
とlet
で宣言した変数は再代入が可能ですが、const
で宣言した変数は再代入できません。const
は定数として使用され、値の変更を防ぎます。
まとめ
JavaScriptでは、変数を宣言する際にvar
、let
、const
の3つのキーワードを使います。let
とconst
は、ブロックスコープを持ち、特にconst
は再代入ができない定数を宣言するために使います。一方、var
は関数スコープを持ち、再代入可能ですが、現在はlet
やconst
の使用が推奨されています。