Vue.jsとは?
Vue.jsは、シンプルかつ柔軟なフロントエンドフレームワークで、主にユーザーインターフェースを構築するために使われます。Vue.jsは、軽量で学習コストが低いため、初心者にも扱いやすいライブラリとして人気があります。
Vue.jsの基本構造
Vue.jsでは、UIをコンポーネントとして定義し、それを組み合わせてアプリケーションを作成します。基本的なVue.jsコンポーネントは、template
、script
、style
の3つの部分で構成されます。
基本的なコンポーネント構造
export default {
data() {
return {
message: 'Hello, Vue.js!'
}
}
}
このように、Vue.jsのコンポーネントはテンプレート、ロジック、スタイルが1つのファイルにまとめられています。
データとメソッドの定義
Vue.jsでは、コンポーネントの内部で状態を管理するためにdataオプションを使用します。また、methodsオプションを使って、関数を定義し、ユーザーインターフェースを操作することができます。
データとメソッドの定義例
export default {
data() {
return {
message: 'Hello, Vue.js!'
}
},
methods: {
reverseMessage() {
this.message = this.message.split('').reverse().join('');
}
}
}
上記の例では、dataで定義されたmessage
を、methodsに定義されたreverseMessage
メソッドを使って操作しています。
Vue.jsのコンポーネントライフサイクル
Vue.jsコンポーネントには、React同様、コンポーネントの作成、更新、破棄の際にフックできるライフサイクルフックがあります。
ライフサイクルフック | 説明 |
---|---|
created |
コンポーネントがインスタンス化された直後に呼ばれる。データの初期化などに利用。 |
mounted |
コンポーネントがDOMにマウントされた直後に呼ばれる。DOM操作を行いたい場合に使用。 |
updated |
コンポーネントが更新され、再描画された後に呼ばれる。 |
destroyed |
コンポーネントが破棄される直前に呼ばれる。 |
Vue.jsのディレクティブ
Vue.jsは、テンプレート内でさまざまなディレクティブを使って動的なUIを作成できます。ディレクティブとは、HTML要素に対して動的な振る舞いを指示する特別な属性のことです。
ディレクティブ | 説明 |
---|---|
v-bind |
HTML属性にJavaScriptのデータをバインドするために使用。 |
v-if |
条件に基づいて要素を表示・非表示にする。 |
v-for |
リストデータを反復して要素を表示する。 |
v-on |
イベントリスナーを追加するために使用。例:クリックイベント。 |
まとめ
Vue.jsはシンプルかつ強力なフロントエンドフレームワークであり、コンポーネントベースの設計、データバインディング、ディレクティブ、ライフサイクルフックを使うことで、複雑なユーザーインターフェースも簡単に作成できます。Vue.jsを活用することで、効率的なWebアプリケーションの開発が可能となります。