基本的なテストケースの書き方 | テストフレームワーク | JavaScript 超完全入門 基本から発展までのすべて

現在作成中です。今後加筆修正してまいります。
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テストケースとは?

テストケースは、特定の機能や関数が正しく動作することを確認するための具体的なテストのシナリオです。各テストケースは、期待される入力値とそれに対する予想される結果を定義し、実際の動作が期待通りかを確認します。

JavaScriptでは、MochaやJestといったテストフレームワークを使用して、簡単にテストケースを書くことができます。テストは自動化されており、プロジェクトの品質を保証するための重要な役割を果たします。

基本的なテストケースの書き方

テストケースを書く際の基本的な構造は、次の通りです。

  1. テストする機能やメソッドを呼び出す
  2. その結果をチェックする
  3. 結果が期待通りかどうかを確認する

以下に、MochaとJestを使用して基本的なテストケースを書く方法を解説します。

Mochaを使った基本的なテストケースの書き方

Mochaでは、describeit関数を使ってテストを構造化します。describeはテストのグループを作成し、itは具体的なテストケースを定義します。

テスト対象のJavaScriptコード

function add(a, b) {
    return a + b;
}

module.exports = add;

Mochaを使ったテストケースの例

const assert = require('assert');
const add = require('./add');

describe('Add Function', function() {
  it('should return 5 when 2 and 3 are added', function() {
    assert.strictEqual(add(2, 3), 5);
  });

  it('should return 0 when -1 and 1 are added', function() {
    assert.strictEqual(add(-1, 1), 0);
  });
});

この例では、2つのテストケースが定義されています。add(2, 3)が5を返すことと、add(-1, 1)が0を返すことを確認しています。

Jestを使った基本的なテストケースの書き方

Jestでは、テストケースの書き方はMochaと似ていますが、Jest独自のtest関数を使用します。また、Jestは標準でアサーション機能(expect)を提供しています。

テスト対象のJavaScriptコード

function add(a, b) {
    return a + b;
}

module.exports = add;

Jestを使ったテストケースの例

const add = require('./add');

test('adds 2 + 3 to equal 5', () => {
  expect(add(2, 3)).toBe(5);
});

test('adds -1 + 1 to equal 0', () => {
  expect(add(-1, 1)).toBe(0);
});

このJestの例では、expectを使って関数の結果が期待通りかを確認しています。結果が期待された値と異なる場合、テストは失敗します。

テストケースを書く上での注意点

テストケースを書く際には、いくつかの注意点があります。

  • カバレッジの確保: すべての機能や分岐がテストされるように、カバレッジを高めることが重要です。
  • 異常系のテスト: 正常系だけでなく、予期しない入力(例えばnullやundefinedなど)に対するテストも行い、アプリケーションが予期せぬ動作をしないようにします。
  • テストの自動化: テストは手動で行うのではなく、自動的に実行されるように設定しておくことで、開発サイクルの効率が大幅に向上します。

テストフレームワークの比較

MochaとJestの違いについて再度確認するために、基本的な特徴を比較した表を示します。

特徴 Mocha Jest
初期設定の簡単さ プラグインの追加が必要 設定不要でそのまま使える
パフォーマンス やや劣る 非常に高速
アサーションのサポート assertなど外部ライブラリが必要 標準でサポート(expect)
スナップショットテスト なし 標準でサポート

まとめ

基本的なテストケースを書くことは、アプリケーションの品質を確保する上で重要なステップです。MochaやJestを使って簡単にテストを構造化し、結果を検証できます。テストを書く際には、カバレッジの確保や異常系のテストを行うことを忘れないようにし、またテストを自動化して開発プロセスを効率化しましょう。