ブレークポイントの設定と確認 | デバッガツールの使用 | JavaScript 超完全入門 基本から発展までのすべて

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ブレークポイントとは?

ブレークポイントは、JavaScriptコードの特定の行で実行を一時停止させ、コードの状態を確認するために使用されるデバッグ機能です。デバッガツールで設定されたブレークポイントがあると、プログラムはそこで実行を停止し、変数の値や関数の呼び出しなどをリアルタイムで確認できます。

ブレークポイントの基本的な設定方法

デバッガツールを使うと、簡単にブレークポイントを設定してJavaScriptの実行を監視できます。以下に、主要なブラウザのデバッガツールを使用してブレークポイントを設定する方法を紹介します。

ブラウザ ブレークポイントの設定方法
Google Chrome F12キーでDevToolsを開き、「Sources」タブでコード行の横にある行番号をクリックして設定
Mozilla Firefox F12キーでDeveloper Toolsを開き、「デバッガ」タブでコード行番号をクリックして設定
Microsoft Edge F12キーでDevToolsを開き、「Sources」タブで行番号をクリックして設定
Safari 開発メニューから「Webインスペクタ」を開き、「リソース」タブでコード行番号をクリックして設定

Chrome DevToolsでのブレークポイントの設定

Google ChromeのDevToolsを使用して、JavaScriptコードにブレークポイントを設定する手順を見ていきます。

ブレークポイントの設定の例

  1. Chromeを開き、デバッグしたいページにアクセスします。
  2. F12キーを押してDevToolsを開き、「Sources」タブに移動します。
  3. ブレークポイントを設定したいコード行の番号をクリックします。
  4. 実行を開始すると、指定した行でプログラムが一時停止します。

ブレークポイントが設定されると、コードがその行に到達した時点で実行が停止し、変数や関数の状態を詳細に確認できます。

Firefox Developer Toolsでのブレークポイントの設定

Firefox Developer Toolsも、JavaScriptコードにブレークポイントを設定して実行の一時停止と監視が可能です。

オブジェクトの表示の例

  1. Firefoxを開き、F12キーを押してDeveloper Toolsを開きます。
  2. 「デバッガ」タブに移動し、コード行番号をクリックしてブレークポイントを設定します。
  3. 実行時に指定した行でプログラムが停止し、変数や呼び出しスタックを確認できます。

この機能を使うと、プログラムの途中経過を追跡しながら、特定の条件下での動作を確認できます。

ブレークポイントで確認できる情報

ブレークポイントを設定すると、プログラムが停止した時点で以下の情報を確認できます。

  • 変数の現在の値
  • 関数の呼び出しスタック
  • オブジェクトの状態
  • 次に実行されるコード

これにより、プログラムの実行過程をステップバイステップで追跡し、問題の発生箇所を詳細に確認できます。

条件付きブレークポイントの設定

通常のブレークポイントに加えて、条件付きブレークポイントも設定可能です。条件付きブレークポイントでは、指定した条件が満たされた場合にのみプログラムが停止します。

条件付きブレークポイントの設定の例

  1. DevToolsで「Sources」タブに移動します。
  2. ブレークポイントを設定したい行番号を右クリックし、「条件付きブレークポイント」を選択します。
  3. 条件を入力し、Enterキーを押します。
  4. 条件が満たされると、その行でプログラムが停止します。

例えば、ループ内で特定の条件を満たしたときだけプログラムを停止させたい場合に、この機能が非常に便利です。

ブレークポイントの活用場面

ブレークポイントを活用する場面は多岐にわたります。特に、次のような場面で効果を発揮します。

  • ループ内の変数の状態を逐次確認する
  • 特定の関数呼び出し時に動作を追跡する
  • 特定の条件が成立したときのみプログラムを停止する

まとめ

ブレークポイントは、JavaScriptのデバッグ作業を効率化するための強力なツールです。設定が簡単であり、リアルタイムで変数や関数の状態を確認しながら、プログラムの問題点を発見しやすくなります。条件付きブレークポイントを使うことで、特定の条件下でのみプログラムを停止させることができ、デバッグ作業をさらに柔軟に進めることができます。