実行時エラーの処理 | エラーの発生タイミング | JavaScript 超完全入門 基本から発展までのすべて

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実行時エラーとは?

JavaScriptの実行時エラーは、コードが実行されている途中で発生するエラーのことです。これらのエラーは通常、プログラムが実行されるまで発見されず、実行環境やユーザーの操作に依存して発生します。実行時エラーの代表的な例として、変数が未定義であることや、無効な操作を行った場合などが挙げられます。

実行時エラーの一般的な種類

実行時に発生するエラーの種類とその原因、例を以下にまとめます。

エラーの種類 発生原因 対策
ReferenceError 存在しない変数や関数を参照したときに発生
console.log(undefinedVar);
変数や関数が宣言されているか確認する
TypeError 不適切なデータ型に対して操作を行った場合に発生
let str = "hello"; str.push("!");
操作対象のデータ型が適切か確認する
RangeError 範囲外の値を使用した場合に発生
let arr = new Array(-1);
適切な範囲内の値を使用する
URIError 不正なURI処理を行ったときに発生
decodeURIComponent('%');
URIが正しい形式であるか確認する

プログラムの解説

以下は、実行時エラーが発生する例と、その処理方法を示すプログラムです。

try {
    console.log(undefinedVar); // 未定義の変数
} catch (error) {
    console.error("エラーが発生しました:", error.message);
}

このJavaScriptコードでは、try...catch構文を使って、実行時に発生するReferenceErrorをキャッチし、エラーメッセージを表示しています。これにより、プログラムのクラッシュを防ぎ、エラーに対処することができます。

エラー処理の基本

実行時エラーを適切に処理するためには、以下の方法が有効です。

  • try…catch構文の使用: 実行時にエラーが発生する可能性のあるコードはtry...catch構文で囲むことで、エラー発生時にプログラムを中断させずにエラーハンドリングを行います。
  • データ型の検証: 操作対象のデータが期待通りの型であることを確認することで、TypeErrorの発生を防ぐことができます。
  • 変数の初期化: 変数が適切に初期化されていることを確認し、未定義の変数や関数の参照を避けるようにします。
  • 範囲チェック: 配列やその他の範囲を扱う操作でRangeErrorを防ぐために、範囲内の値を使用するか、事前にチェックを行います。

まとめ

JavaScriptの実行時エラーは、コードが実際に動作する際に発生するものであり、未定義の変数や不正なデータ型の操作などが原因です。try...catch構文を活用して、エラー発生時にプログラムが適切に動作するようにエラーハンドリングを行うことが重要です。また、データ型や変数のチェックを事前に行うことで、エラーの発生を防ぐことができます。