CSSのresizeでサイズ変更を制御する方法をわかりやすく解説

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resizeプロパティは、要素のサイズをユーザーが変更できるかどうか、またどの方向に変更できるかを指定するために使います。

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resizeプロパティの値とその効果の一覧

  • both – 横方向と縦方向の両方でサイズを変更可能。
  • horizontal – 横方向のみでサイズを変更可能。
  • vertical – 縦方向のみでサイズを変更可能。
  • none – サイズ変更を無効化。

注意点や関連情報

resizeプロパティは、要素のサイズを手動で変更できる機能を提供しますが、適切なサイズ制限がない場合、要素のレイアウトが崩れる可能性があります。
サイズ変更が無効化されるnoneを使用することで、ユーザーによる不要なサイズ変更を防ぐことができます。

resizeが効かない時の原因と対策

インライン要素にresizeが適用されている

resizeはブロックレベルの要素に対して有効であり、インライン要素(例えば、<span><a>など)には適用されません。これにより、resizeが期待通りに機能しないことがあります。

対策: resizeを適用する要素がインライン要素であれば、display: inline-blockdisplay: blockに変更します。これにより、要素のリサイズが有効になります。

要素にmax-widthやmax-heightが設定されている

resizeプロパティを使用しても、要素にmax-widthmax-heightが設定されていると、指定されたサイズを超えてリサイズできなくなることがあります。

対策: max-widthmax-heightの設定を確認し、必要に応じて削除または適切な値に変更します。これにより、リサイズ可能な最大範囲が広がります。

スクロールバーのスタイルが原因

resizeは要素のサイズを変更するため、スクロールバーが表示されることがありますが、スクロールバーのスタイルが意図せず非表示になっていると、リサイズの取っ掛かりが見えなくなることがあります。

対策: スクロールバーが適切に表示されているか確認します。必要に応じて、overflowの設定を見直し、要素のサイズ変更が容易になるようにスクロールバーを表示します。

モバイルデバイスではリサイズが制限されている

一部のモバイルデバイスでは、resizeプロパティが制限されているため、デスクトップと同じようにリサイズができないことがあります。

対策: モバイルデバイスでは、代替のUIや操作方法を検討します。JavaScriptを使ってカスタムのリサイズ機能を実装するか、モバイルに特化したデザインでリサイズを無効化することを検討します。

共通するCSSコード

.css-sample-container {
      display: flex;
      flex-direction: column;
      justify-content: center;
      align-items: center;
      width: 80%;
      margin: 20px auto;
      padding: 20px;
      border: 2px solid #333;
      background-color: #f9f9f9;
    }

    .css-sample-box {
      width: 100%;
      height: 150px;
      margin: 20px 0;
      padding: 10px;
      overflow: auto;
      border: 1px solid #ccc;
      resize: both;
    }
  

resize: both

縦方向と横方向両方でサイズを変更できる場合の例。(ボックスの右下をドラッグして確認できます。)

HTMLコード

<div class="css-sample-container">
      <div class="css-sample-box css-sample-resize-both">
        縦横両方向のサイズを変更できます。</div>
    </div>
  

CSSコード

.css-sample-resize-both {
      resize: both;
    }
  

表示結果

縦横両方向のサイズを変更できます。

resize: horizontal

横方向のみでサイズを変更できる場合の例。

HTMLコード

<div class="css-sample-container">
      <div class="css-sample-box css-sample-resize-horizontal">
        横方向のみのサイズを変更できます。</div>
    </div>
  

CSSコード

.css-sample-resize-horizontal {
      resize: horizontal;
    }
  

表示結果

横方向のみのサイズを変更できます。

resize: vertical

縦方向のみでサイズを変更できる場合の例。

HTMLコード

<div class="css-sample-container">
      <div class="css-sample-box css-sample-resize-vertical">
        縦方向のみのサイズを変更できます。</div>
    </div>
  

CSSコード

.css-sample-resize-vertical {
      resize: vertical;
    }
  

表示結果

縦方向のみのサイズを変更できます。

resize: none

サイズ変更を無効化する場合の例。

HTMLコード

<div class="css-sample-container">
      <div class="css-sample-box css-sample-resize-none">
        サイズ変更は無効です。</div>
    </div>
  

CSSコード

.css-sample-resize-none {
      resize: none;
    }
  

表示結果

サイズ変更は無効です。

まとめ

  • resizeプロパティは、ユーザーが要素のサイズを変更できる方向を指定します。
  • bothで縦横両方、horizontalで横方向、verticalで縦方向のサイズ変更を許可します。
  • noneを指定すると、サイズ変更が無効化されます。