cursor
プロパティは、要素にカーソルを当てたときに表示されるマウスポインタの種類を指定します。ボタンやリンクなどのインタラクティブな要素に対して、適切なカーソルを指定することでユーザーに視覚的なフィードバックを提供します。
cursorプロパティの値とその効果
default
: 通常のカーソル。pointer
: リンクのようなクリック可能な状態を示すカーソル。wait
: 処理中でユーザーが操作できない状態を示すカーソル。text
: テキスト入力可能な部分を示すカーソル。move
: 要素を移動できることを示すカーソル。help
: ヘルプを提供できる状態を示すカーソル。crosshair
: 精度の高い操作が必要なことを示すクロスヘアカーソル。
注意点と関連情報
カーソルの種類はユーザーインターフェースの一貫性を保つために重要です。たとえば、クリック可能なボタンやリンクにはpointer
カーソルを設定することが推奨されます。cursor
プロパティは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために適切に使いましょう。
cursorプロパティが効かない時の原因と対策
適用対象の要素が不適切
cursor
プロパティは、マウスカーソルが要素上にあるときに指定したカーソルスタイルを適用しますが、要素が小さすぎたり、クリック可能な領域が限られていると、カーソルが表示されないことがあります。
対策: cursor
プロパティを適用する要素が十分なサイズで、マウスカーソルが正常にその領域に入るように確認しましょう。また、display: block
やinline-block
などのレイアウトプロパティで要素を適切に表示させます。
共通するCSSコード
.css-sample-container {
width: 100%;
max-width: 600px;
padding: 20px;
margin: 50px auto;
border: 1px solid #000;
font-size: 18px;
color: #333;
box-sizing: border-box;
}
cursor: pointer
cursor: pointer
は、リンクやボタンのようにクリック可能な要素を示すために使用されます。
HTMLコード
<div class="css-sample-container css-sample-cursor-pointer">
クリック可能な状態のカーソルです。
</div>
CSSコード
.css-sample-cursor-pointer {
cursor: pointer;
}
表示結果
cursor: wait
cursor: wait
は、処理中でユーザーが操作できない状態を示します。
HTMLコード
<div class="css-sample-container css-sample-cursor-wait">
処理中のカーソルです。
</div>
CSSコード
.css-sample-cursor-wait {
cursor: wait;
}
表示結果
cursor: text
cursor: text
は、テキスト入力が可能な状態を示します。
HTMLコード
<div class="css-sample-container css-sample-cursor-text">
テキスト入力可能なカーソルです。
</div>
CSSコード
.css-sample-cursor-text {
cursor: text;
}
表示結果
cursor: move
cursor: move
は、要素を移動できることを示します。
HTMLコード
<div class="css-sample-container css-sample-cursor-move">
要素を移動できるカーソルです。
</div>
CSSコード
.css-sample-cursor-move {
cursor: move;
}
表示結果
cursor: help
cursor: help
は、ヘルプ情報を提供できる状態を示します。
HTMLコード
<div class="css-sample-container css-sample-cursor-help">
ヘルプ情報が利用可能なカーソルです。
</div>
CSSコード
.css-sample-cursor-help {
cursor: help;
}
表示結果
cursor: crosshair
cursor: crosshair
は、精度の高い操作が必要なときに使うクロスヘアカーソルです。
HTMLコード
<div class="css-sample-container css-sample-cursor-crosshair">
クロスヘアカーソルです。
</div>
CSSコード
.css-sample-cursor-crosshair {
cursor: crosshair;
}
表示結果
まとめ
cursor
プロパティを使用すると、要素に対して適切なカーソルを指定することができ、ユーザーが要素に対して何ができるかを視覚的に伝えることができます。さまざまなカーソルを選択することで、より直感的なユーザーインターフェースを実現できます。