FLACファイルをCD-Rに書き込んで、音楽CDを作成したい
FLAC形式は、高音質を保ちながら音声を圧縮するための非可逆圧縮形式です。この記事では、FLAC形式の音楽ファイルを使用して音楽CDを作成する方法と、Windows Media Playerでの対応方法やトラック間隔(ギャップ)の調整について詳しく解説します。
必要なもの
- CD-Rディスク
- FLAC形式の音楽ファイル
- CD/DVD書き込み機能があるパソコン
- 書き込みソフト(CDBurnerXP、BurnAware Free、またはiTunesなど)
音楽CD作成時のポイント
FLACファイルをそのままCD-Rに書き込むと「データディスク」となり、一般的なCDプレイヤーでは再生できません。音楽CDを作成するには「オーディオCD形式」で書き込む必要があります。
Windows Media PlayerでFLACファイルを使用する場合
Windows Media Player(以下WMP)は、標準ではFLAC形式の音楽ファイルに対応していません。ただし、FLACファイルをMP3やWAV形式に変換することで音楽CDを作成できます。
手間がかかりますので、他の方法で作成することをおすすめします。
手順: FLACファイルを変換して音楽CDを作成
- FLACファイルをMP3またはWAV形式に変換
- おすすめソフト: fre:ac、Audacity
- これらのソフトを使用してFLACファイルをMP3またはWAVに変換します。
- 変換後のファイルをWindows Media Playerに追加
- CD-Rをドライブに挿入し、「書き込み」タブをクリック
- MP3またはWAVファイルを「書き込みリスト」に追加
- 「オーディオCD」を選択し、「書き込みの開始」をクリック
注意: WMPではトラック間にデフォルトで2秒のギャップが自動的に挿入され、この設定を変更することはできません。
CDBurnerXPを使用する場合(ギャップ調整可能)
CDBurnerXPはFLAC形式に対応しており、直接音楽CDを作成できます。トラック間隔の調整も可能です。
- CDBurnerXPをダウンロードしインストール
- 「オーディオディスク」モードを選択
- FLACファイルをドラッグ&ドロップでリストに追加
- トラックを右クリックして「プロパティ」を開く
- 「トラック間隔」を任意の秒数(例: 0秒、2秒、5秒など)に設定
- 設定後、「ディスク書き込み」をクリックしてプロセスを完了
BurnAware Freeを使用する場合(ギャップ調整可能)
BurnAware Freeは、FLACファイルをオーディオCDに変換して書き込むことができる使いやすいフリーソフトです。トラック間隔の調整も可能です。
- BurnAware Freeをダウンロードしインストール
- 「オーディオCD」モードを選択
- FLACファイルを追加(フォルダごと追加も可能)
- トラック間隔をオプションで設定(例: 0秒、2秒、5秒など)
- 「書き込み」をクリックしてプロセスを完了
トラック間のギャップ(間隔)について
トラック間隔(ギャップ)は、曲と曲の間に挿入される無音部分のことです。以下の設定が可能です。
- 0秒: 曲を連続して再生。ライブアルバムやミックスCDに適した形式。
- 2秒: 一般的な音楽CDの標準設定。
- 5秒以上: 曲間の間隔を広く取りたい場合に設定。
注意: 0秒ギャップに設定すると、プレイヤーによっては再生時に互換性の問題が生じる場合があります。
FLACファイルの確認と注意点
- FLACファイルは高音質ですが、対応していないプレイヤーでは再生できないことがあります。その場合はMP3やWAVに変換してください。
- CD-Rディスクは一度書き込むとデータの追記や編集ができません。曲順や内容をよく確認してから書き込みを開始してください。
まとめ
FLACファイルをCD-Rに書き込んで音楽CDを作成するには、CDBurnerXPやBurnAware Freeなどのツールを使用するのが便利です。Windows Media Playerを利用する場合は、事前にFLACファイルをMP3またはWAV形式に変換する必要があります。用途に応じたソフトを選び、音楽CD作成を楽しんでください。