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208 Already Reportedについて
208 Already Reportedの概要
すでに報告されたリソースを示すHTTPステータスコード | ||
208 Already Reported 概要 208 Already Reportedは、WebDAVプロトコルで使用され、リソースがすでにレスポンス内で報告されていることを示します。これにより、同じリソースが再びリストされることを防ぎ、レスポンスの冗長性を削減します。 |
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意味 クライアントのリクエストは成功しました。同じリソースがすでに報告済みであるため、レスポンスに再度記載されません。 |
208 Already Reportedはどのような時に返されるか
- WebDAVの
PROPFIND
メソッドで深いレベルのリソースを検索する際 - 同じリソースが複数の参照元から発見される可能性がある場合
- リソースの重複報告を防ぎ、効率的なレスポンスを返す必要がある場合
208 Already Reportedの具体例
WebDAVによるリソースの重複回避
PROPFIND /collection/ HTTP/1.1 Host: example.com Depth: infinity
レスポンス例:
HTTP/1.1 207 Multi-Status Content-Type: application/xml; charset=UTF-8 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <multistatus xmlns="DAV:"> <response> <href>/collection/resource1</href> <status>HTTP/1.1 200 OK</status> </response> <response> <href>/collection/subcollection/resource1</href> <status>HTTP/1.1 208 Already Reported</status> </response> </multistatus>
解説: クライアントがコレクション全体を再帰的に検索し、同じリソースが複数の場所から参照される場合、最初の報告以降には208ステータスコードを使用します。これにより、重複するリソース情報が抑制されます。
注意点
208 Already Reportedを返す際の注意点:
- レスポンスの重複回避を意識
208ステータスコードを使用することで、レスポンスの効率を向上させつつ、重要な情報を漏らさないように設計します。 - レスポンスフォーマットの統一
WebDAVレスポンスではXML形式が一般的であり、適切にフォーマットされたレスポンスを返す必要があります。
関連するHTTPステータスコードとの比較
208 Already Reportedと関連性のあるステータスコードについて解説します。
- 207 Multi-Status: 複数のリソースの状態をまとめて報告する際に使用されます。
- 200 OK: 単一リソースの成功を示すステータスコードで、リソースが重複する場合には208が優先されます。
これらの違いを理解することで、適切な用途で208ステータスコードを利用できます。