GoogleスプレッドシートとExcelの比較
| 特徴 | Googleスプレッドシート | Microsoft Excel |
|---|---|---|
| 価格 | 無料で利用可能（Googleアカウントが必要） | 有料（Microsoft 365サブスクリプションまたは一括購入） |
| 動作環境 | Webブラウザで動作（インターネット接続が必要） | デスクトップアプリとして動作（オフライン利用可能） |
| 共同編集 | リアルタイムでの共同編集が可能 | クラウド利用時（OneDriveなど）に共同編集が可能 |
| 機能の充実度 | 基本機能は充実しているが、一部高度な機能は未対応 | 高度なデータ分析やマクロ機能など、豊富な機能を提供 |
| 拡張性 |
Google Apps Scriptで拡張可能 ※VBAは使用不可 |
VBA（Visual Basic for Applications）で拡張可能 |
GoogleスプレッドシートとExcelの関数の違い
ほとんどのExcelの関数はそのまま使用できまが、SPLITやFLATTENなどGoogleスプレッドシート独自の関数があります。
Googleスプレッドシート独自の関数
- ARRAYFORMULA: 範囲全体に数式を一括適用。
- FLATTEN: 複数行や列の範囲を1次元のリストに変換する。
- GOOGLEFINANCE: 株価や為替レートなどの金融情報を取得する。
- GOOGLEMAPS: Googleマップのデータを取得し、地理情報を扱う。
- GOOGLETRANSLATE: テキストを指定した言語に翻訳する。
- IMPORTDATA: 外部ウェブページの公開データを取得。
- IMPORTFEED: 外部のRSSやATOMフィードからデータをインポートする。
- IMPORTHTML: 外部ウェブページからHTMLテーブルやリストをインポート。
- IMPORTRANGE: 他のGoogleスプレッドシートからデータをインポートする。
- IMPORTXML: 外部ウェブページからXMLデータを取得。
- ISEMAIL: 指定した文字列が有効なメールアドレスかどうかを判定する。
- ISURL: テキストが有効なURLかどうかを判定する。
- JOIN: セル範囲の値を指定した区切り文字で結合する。
- QUERY: SQLのようなクエリでデータを操作。
- REGEXEXTRACT: 正規表現に基づいてテキストを抽出する。
- REGEXMATCH: 正規表現に基づいてテキストが一致するかを判定する。
- REGEXREPLACE: 正規表現に基づいてテキストを置換する。
- SORTN: 上位N件またはユニークな値のみを抽出して並び替える。
- SPARKLINE: 小型のインライングラフを生成。
- SPLIT: セル内のテキストを特定の文字で分割。
GoogleスプレッドシートはExcelの代わりになるか？
Googleスプレッドシートは、特に以下のような状況でExcelの代替として十分に機能します。
- 共同作業が重要：Googleスプレッドシートはリアルタイムの共同編集機能があり、複数人での同時編集がスムーズに行えます。
- コストを抑えたい：無料で利用できるため、予算を抑える必要がある場合に適しています。
- オンライン環境が整っている：Webブラウザを使用するため、インターネット接続が必須です。
使用例：Googleスプレッドシートのリアルタイム共同編集
以下のようなシートを作成して、複数人が同時に編集することが可能です。
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 名前 | タスク | 進捗状況 |
| 2 | 山田 | レポート作成 | 完了 |
| 3 | 鈴木 | データ分析 | 進行中 |
結論
Googleスプレッドシートは、日常的な業務や共同作業においてExcelの代替として十分に活用できます。ただし、以下の場合にはExcelの方が適している場合があります。
- 高度なデータ分析やマクロを使用したい場合
- オフライン環境で作業する必要がある場合
利用目的や環境に応じて、GoogleスプレッドシートとExcelを使い分けることをお勧めします。