FLATTEN関数について
FLATTENの概要
範囲内のデータを1列にまとめるGoogleスプレッドシート関数 | ||
=FLATTEN( 範囲または値 ) 概要 FLATTEN関数は、指定した範囲や配列を縦方向に並べた1列のデータに変換します。ただし、範囲内のデータは列ごとに順番に処理されます。 |
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FLATTENはどのような時に使用するか
- データを縦方向にまとめたいとき。
- 行列状のデータを1列に統合して扱いたいとき。
- 配列から空白や重複データを整理したいとき(他の関数と組み合わせて使用)。
FLATTENの使い方
以下のtableを使ってFLATTEN関数の基本的な使い方を説明します。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | データ1 | データ2 | データ3 |
2 | 1 | 4 | 7 |
3 | 2 | 5 | 8 |
4 | 3 | 6 | 9 |
=FLATTEN(A2:C4) をD1セルなどに記入します。
結果
次のように、A2:C4の範囲が縦方向に1列にまとめられますが、列単位で順番に処理されます。
- 1
- 4
- 7
- 2
- 5
- 8
- 3
- 6
- 9
FLATTENの応用例
FLATTEN関数を使用して、データをまとめた後に追加の処理を行う例を紹介します。
応用例1: 重複データの削除
FLATTEN関数とUNIQUE関数を組み合わせて、1列にまとめたデータから重複を削除する例です。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | データ1 | データ2 | データ3 |
2 | 1 | 1 | 3 |
3 | 2 | 4 | 3 |
4 | 3 | 4 | 5 |
=UNIQUE(FLATTEN(A2:C4))
結果
- FLATTEN関数の結果は次のようになります: 1, 1, 3, 2, 4, 3, 3, 4, 5
- UNIQUE関数によって重複が削除され、次の結果が得られます: 1, 3, 2, 4, 5
応用例2: 空白セルの削除
FLATTEN関数とFILTER関数を組み合わせて、1列にまとめたデータから空白セルを除去する例です。
=FILTER(FLATTEN(A2:C4), FLATTEN(A2:C4) <> “”)
- 結果: 空白セルが取り除かれたデータが1列で返されます。
注意点
- FLATTEN関数は、範囲内のすべての値を列単位で処理し1列にまとめます。
- 空白セルも結果に含まれるため、空白セルを除去するには追加の処理が必要です。
- 範囲外の値や無効な入力があるとエラーが発生することがあります。
まとめ
- FLATTEN関数は、データ範囲を縦方向に1列にまとめる非常に便利な関数です。
- 列単位で処理されるため、データの順序に注意してください。
- 他の関数と組み合わせることで、データ整理や加工の効率を大幅に向上させます。