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Remの概要
コメント記述 VBAの予約語 | ||
Rem 概要 Rem は、VBAでコメントを記述するために使用されるキーワードです。ただし、現在は一般的にシングルクォート( わかりやすく説明 Rem は、「ここから先はプログラムとして実行しないよ!」という命令です。コードの説明を書いたり、処理を一時的に無効化したりするときに使います。 |
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Rem の基本的な使い方
Rem を使ってコメントを記述する基本的な例です。
Sub UseRem()
Rem これはコメントです
MsgBox "Hello, World!" ' こちらもコメント
End Sub
解説:
Rem
を使うと、その行の内容が無視される(コメント扱いになる)。- シングルクォート(
'
)でも同様のコメントを記述できる。
Rem とシングルクォート(’)の違い
Rem は古い書き方であり、現在はシングルクォートを使うのが一般的です。
Sub CommentExamples()
' これは一般的なコメントの書き方
Rem これは古いスタイルのコメント
End Sub
解説:
'
(シングルクォート)は、Rem よりも短く書けて便利。- Rem はコードの見た目が統一されないため、現在はほとんど使用されない。
ExcelでのRemの活用例(コメントを利用したコード管理)
Rem を使って、処理を一時的に無効化する例です。
Sub ModifyCell()
Range("A1").Value = "Hello"
Rem Range("A1").Interior.Color = vbYellow ' 背景色を設定(無効化)
End Sub
解説:
- Rem を使うと、その行のコードが実行されなくなる。
- 一時的に処理を無効化したい場合に利用できる。
エラーを回避する方法
Rem を使用する際に、誤った書き方をするとエラーになることがあります。
Sub IncorrectRemUsage()
' Rem の後にはスペースが必要
Remこれはエラーになります ' → エラー発生
End Sub
解説:
Rem
の後にスペースがないと構文エラーになる。- コメントを記述する際は、シングルクォートを使う方が安全。
Rem の注意事項
- 現在はシングルクォート(’)の使用が推奨される: Rem は古い記述方法。
- 行の途中では使用できない: Rem はその行の先頭でのみ使うべき。
- Rem の後にはスペースが必要:
Remコメント
のように書くとエラーになる。
よくある質問
- Q: Rem と ‘(シングルクォート)のどちらを使うべきですか?
- A: シングルクォートを使うのが一般的で、VBAの標準的な書き方です。
- Q: Rem を使うメリットはありますか?
- A: ほとんどありません。歴史的な理由で存在しますが、現代では推奨されません。
- Q: Rem をコードの途中で使えますか?
- A: いいえ。Rem はその行の先頭でしか使用できません。
- Q: ExcelのVBAでコメントアウトする場合、どの方法が推奨されますか?
- A: シングルクォート(
'
)を使うのが最も推奨されます。
まとめ
- Rem はコメントを記述するためのキーワードだが、現在はほとんど使われない。
- シングルクォート(’)を使う方が簡潔で可読性が高い。
- Rem を使用する場合は、必ずスペースを入れる必要がある。
- コードの途中では使えず、行の先頭でのみ利用可能。