Lineの概要
描画処理 VBAの予約語 | ||
Line 概要 Line ステートメントは、VBAの わかりやすく説明 Line は、VBAで「ここからここまで線を引いて!」と指示するためのものです。ユーザーフォームやキャンバス(PictureBox)上に線や四角形を描くことができます。 |
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Lineの基本的な使い方
UserForm上に線を描画する例です。
Private Sub UserForm_Activate()
Me.Cls ' 画面をクリア
Me.Line (10, 10)-(100, 100), vbRed
End Sub
解説:
Me.Line (10, 10)-(100, 100), vbRed
は、(10,10) から (100,100) まで赤色の線を引く。Me.Cls
は、既存の描画を消去する。
四角形を描画する
四角形を描くには、最後に , B
を追加します。
Private Sub UserForm_Activate()
Me.Cls
Me.Line (20, 20)-(120, 80), vbBlue, B
End Sub
解説:
B
を指定すると、四角形を描画できる。- この例では、(20,20) から (120,80) までの青い四角形を描画する。
塗りつぶしの四角形を描画
四角形を塗りつぶすには、B
の後に F
を追加します。
Private Sub UserForm_Activate()
Me.Cls
Me.Line (30, 30)-(130, 90), vbGreen, BF
End Sub
解説:
BF
を指定すると、四角形を塗りつぶすことができる。- この例では、(30,30) から (130,90) までの緑色の塗りつぶされた四角形を描画する。
エラーを回避する方法
描画処理でエラーが発生しないように、エラーハンドリングを追加することを推奨します。
Private Sub UserForm_Activate()
On Error Resume Next
Me.Cls
Me.Line (50, 50)-(200, 150), vbBlack, B
If Err.Number <> 0 Then
MsgBox "エラー発生: " & Err.Description, vbExclamation, "エラー"
Err.Clear
End If
End Sub
解説:
On Error Resume Next
を使い、エラーが発生しても処理を継続。- エラーが発生した場合は、エラーメッセージを表示する。
Lineの注意事項
- 描画はUserFormやPictureBoxに限定される: シート上には直接描画できない。
- 座標はピクセル単位: 位置指定にはピクセル単位を使用する。
- 既存の描画は消えない: 新しい線を描画しても、前の線は残る。消したい場合は
Cls
を使用する。 - 重い処理になる可能性: 大量の描画処理を行うと、処理が遅くなる場合がある。
よくある質問
- Q: シート上に線を描くことはできますか?
- A: いいえ。Line ステートメントは UserForm や PictureBox でのみ使用できます。
- Q: 塗りつぶしの色を変更できますか?
- A: Line ステートメントだけではできませんが、PictureBoxを使うとカスタムカラーで塗りつぶしが可能です。
- Q: 画面が更新されない場合はどうすればいいですか?
- A:
Me.Refresh
を使用すると、描画が即座に反映されます。 - Q: 既存の線を消す方法は?
- A:
Me.Cls
を実行すると、すべての描画がクリアされます。
まとめ
- Line ステートメントを使うと、VBAのUserFormやPictureBox上に線を描画できる。
- 四角形の描画や塗りつぶしも可能。
- 描画した内容を消すには
Cls
を使用する。 - シート上には描画できず、フォーム上でのみ動作する。
- エラーハンドリングを適用して予期しないエラーを防ぐ。