DefStrの概要
特定の変数のデフォルト型をStringにする VBAの予約語 | ||
DefStr 概要 DefStr ステートメントは、VBAで特定の頭文字で始まる変数のデータ型を自動的に わかりやすく説明 特定の文字で始まる変数を、自動的にString型にする命令。 |
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DefStrの基本的な使い方
以下の例では、DefStr S
を使い、変数のデータ型を省略しても自動的にString型として扱うようにします。
DefStr S ' S で始まる変数は String 型になる
Sub TestDefStr()
Dim SMessage ' DefStr により、String 型になる
SMessage = "こんにちは、VBA!"
MsgBox SMessage
End Sub
解説:
DefStr S
: 変数名の先頭がS
で始まる場合、自動的に String 型になる。Dim SMessage
: 型指定を省略しても String 型として扱われる。
複数の文字を指定する
カンマ区切りで複数の頭文字を指定できます。
DefStr S, M ' S, M で始まる変数は String 型
Sub TestMultipleDefStr()
Dim SUserName, MMessage
SUserName = "田中"
MMessage = "ようこそ " & SUserName & " さん!"
MsgBox MMessage
End Sub
解説:
DefStr S, M
: S, M で始まる変数を String 型にする。Dim SUserName, MMessage
: どちらも String 型として扱われる。
Excel VBAでのDefStrの活用
Excelのセルから文字列を取得し、加工する例です。
DefStr C ' C で始まる変数は String 型
Sub ReadAndFormatCell()
Dim CValue
CValue = Range("A1").Value
MsgBox "セルの値: [" & CValue & "]"
End Sub
解説:
DefStr C
: C で始まる変数を String 型にする。Dim CValue
: 型指定なしでも String 型として扱われる。- セルA1の値を取得し、メッセージボックスに表示。
DefStrの制限と注意点
- 数値を代入すると自動変換される: 数値を入れると自動で文字列化されるが、計算には適さない。
- コードの可読性に注意: 明示的な型指定がないため、可読性が低下することがある。
- モジュール単位でのみ適用: 他のモジュールには影響しない。
よくある質問
- Q: DefStr を使うメリットは?
- A: 文字列処理をString型で統一でき、データの整合性を保ちやすい。
- Q: Option Explicit と一緒に使えますか?
- A: はい。ただし、
Dim
で変数を宣言する必要があります。 - Q: DefStr はどこで使用すべきですか?
- A: Excel VBAでのセルの値取得や文字列処理を多用する場合に便利ですが、可読性のために明示的な型指定を推奨します。
まとめ
- DefStr は、特定の頭文字で始まる変数を String 型として扱う。
- 複数の文字を指定することで、複数の変数を String 型に統一できる。
- Excel VBAの文字列処理やセルの値取得に活用できる。
- 可読性を下げる可能性があるため、明示的な型指定を推奨。