DefIntの概要
特定の変数のデフォルト型をIntegerにする VBAの予約語 | ||
DefInt 概要 DefInt ステートメントは、VBAで特定の頭文字で始まる変数のデータ型を自動的に わかりやすく説明 特定の文字で始まる変数を、自動的にInteger型にする命令。 |
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DefIntの基本的な使い方
以下の例では、DefInt I
を使い、変数のデータ型を省略しても自動的にInteger型として扱うようにします。
DefInt I ' I で始まる変数は Integer 型になる
Sub TestDefInt()
Dim ICount ' DefInt により、Integer 型になる
ICount = 100
MsgBox "ICount の値: " & ICount & "(型: " & TypeName(ICount) & ")"
End Sub
解説:
DefInt I
: 変数名の先頭がI
で始まる場合、自動的に Integer 型になる。Dim ICount
: 型指定を省略しても Integer 型として扱われる。
複数の文字を指定する
カンマ区切りで複数の頭文字を指定できます。
DefInt I, J ' I, J で始まる変数は Integer 型
Sub TestMultipleDefInt()
Dim IValue, JCount
IValue = 12345
JCount = 200
MsgBox "IValue: " & IValue & vbCrLf & "JCount: " & JCount
End Sub
解説:
DefInt I, J
: I, J で始まる変数を Integer 型にする。Dim IValue, JCount
: どちらも Integer 型として扱われる。
Excel VBAでのDefIntの活用
Excelシートのループ処理にInteger型を活用する例です。
DefInt R ' R で始まる変数は Integer 型
Sub FillNumbers()
Dim RIndex
For RIndex = 1 To 10
Cells(RIndex, 1).Value = RIndex
Next RIndex
End Sub
解説:
DefInt R
: R で始まる変数を Integer 型にする。Dim RIndex
: 型指定なしでも Integer 型として扱われる。- ExcelのA列に1から10までの数値を入力。
DefIntの制限と注意点
- 範囲制限(-32,768 ~ 32,767): これを超える数値を扱う場合は
Long
を使用。 - コードの可読性に注意: 明示的な型指定がないため、可読性が低下することがある。
- モジュール単位でのみ適用: 他のモジュールには影響しない。
よくある質問
- Q: DefInt を使うメリットは?
- A: ループ処理やカウンタ変数を効率よく管理できる。
- Q: Option Explicit と一緒に使えますか?
- A: はい。ただし、
Dim
で変数を宣言する必要があります。 - Q: DefInt はどこで使用すべきですか?
- A: ループカウンタや小さい整数の計算に適していますが、可読性のために明示的な型指定を推奨します。
まとめ
- DefInt は、特定の頭文字で始まる変数を Integer 型として扱う。
- 複数の文字を指定することで、複数の変数を Integer 型に統一できる。
- -32,768 ~ 32,767 の範囲の整数を扱うのに適している。
- Excel VBAのループ処理やカウンタ変数に活用できる。
- 可読性を下げる可能性があるため、明示的な型指定を推奨。