DefDateの概要
特定の変数のデフォルト型をDateにする VBAの予約語 | ||
DefDate 概要 DefDate ステートメントは、VBAで特定の頭文字で始まる変数のデータ型を自動的に わかりやすく説明 特定の文字で始まる変数を、自動的にDate型にする命令。 |
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DefDateの基本的な使い方
以下の例では、DefDate D
を使い、変数のデータ型を省略しても自動的にDate型として扱うようにします。
DefDate D ' D で始まる変数は Date 型になる
Sub TestDefDate()
Dim DToday, DNextWeek ' Date 型として扱われる
DToday = Date
DNextWeek = Date + 7
MsgBox "今日の日付: " & DToday & vbCrLf & "1週間後の日付: " & DNextWeek
End Sub
解説:
DefDate D
: 変数名の先頭がD
で始まる場合、自動的に Date 型になる。Dim DToday, DNextWeek
: 型指定を省略しても Date 型として扱われる。Date + 7
: 1週間後の日付を計算。
複数の文字を指定する
カンマ区切りで複数の頭文字を指定できます。
DefDate D, E ' D, E で始まる変数は Date 型
Sub TestMultipleDefDate()
Dim DStart, EEnd
DStart = Date
EEnd = DStart + 30 ' 30日後の日付
MsgBox "開始日: " & DStart & vbCrLf & "終了日: " & EEnd
End Sub
解説:
DefDate D, E
: D, E で始まる変数を Date 型にする。Dim DStart, EEnd
: どちらも Date 型として扱われる。- 30日後の日付を計算。
Excel VBAでのDefDateの活用
Excelシートの日付データをDate型として処理する例です。
DefDate S ' S で始まる変数は Date 型
Sub CalculateDueDate()
Dim SOrderDate, SDueDate
SOrderDate = Range("A1").Value
SDueDate = SOrderDate + 14 ' 2週間後の納期を計算
Range("B1").Value = SDueDate
End Sub
解説:
DefDate S
: S で始まる変数を Date 型にする。Dim SOrderDate, SDueDate
: 型指定なしでも Date 型として扱われる。- セルA1の注文日を取得し、納期(2週間後)を計算してB1に出力。
DefDateの制限と注意点
- 時刻も格納される: 単なる日付だけでなく、時刻情報も含む。
- コードの可読性に注意: 明示的な型指定がないため、可読性が低下することがある。
- モジュール単位でのみ適用: 他のモジュールには影響しない。
よくある質問
- Q: DefDate を使うメリットは?
- A: 日付計算でDate型を統一でき、計算時のエラーを防ぐ。
- Q: Option Explicit と一緒に使えますか?
- A: はい。ただし、
Dim
で変数を宣言する必要があります。 - Q: DefDate はどこで使用すべきですか?
- A: 日付処理を多用するVBAプログラムで活用できますが、可読性のために明示的な型指定を推奨します。
まとめ
- DefDate は、特定の頭文字で始まる変数を Date 型として扱う。
- 複数の文字を指定することで、複数の変数を Date 型に統一できる。
- 日付計算やExcel VBAでのスケジュール管理に活用できる。
- 可読性を下げる可能性があるため、明示的な型指定を推奨。