VBAのCloseで開いているファイルを閉じる方法をわかりやすく解説

Closeの概要

Closeの基本的な使い方

以下の例では、ファイルを開いた後にCloseで閉じます。

Sub CloseFile()
    Dim fileNum As Integer
    fileNum = FreeFile
    
    Open "C:\temp\sample.txt" For Output As #fileNum
    Print #fileNum, "Hello, World!"
    Close #fileNum
End Sub

解説：

• Open: ファイルを開く。
• Print: ファイルにデータを書き込む。
• Close: ファイルを閉じる（これを忘れると、ファイルがロックされることがある）。

すべての開いているファイルを閉じる

すべての開いているファイルを一度に閉じることも可能です。

Sub CloseAllFiles()
    Close ' すべての開いているファイルを閉じる
End Sub

解説：

• Close だけ記述すると、すべての開いているファイルを閉じる。
• 複数のファイルを開いた後、一括で閉じたい場合に便利。

Excel VBAでのCloseの活用

Excelのブックを閉じる場合にも Close を使用できます。

Sub CloseWorkbook()
    Workbooks("Sample.xlsx").Close SaveChanges:=True
End Sub

解説：

• Workbooks("Sample.xlsx").Close: 指定したExcelファイルを閉じる。
• SaveChanges:=True: 変更を保存する。

開いているファイルを確認してから閉じる

ファイルが開いているかを確認し、開いていれば閉じる方法です。

Function IsWorkbookOpen(ByVal wbName As String) As Boolean
    Dim wb As Workbook
    On Error Resume Next
    Set wb = Workbooks(wbName)
    IsWorkbookOpen = Not wb Is Nothing
    On Error GoTo 0
End Function

Sub CloseIfOpen()
    Dim wbName As String
    wbName = "Sample.xlsx"

    If IsWorkbookOpen(wbName) Then
        Workbooks(wbName).Close SaveChanges:=False
    Else
        MsgBox "ファイルは開いていません"
    End If
End Sub

解説：

• IsWorkbookOpen: 指定したブックが開いているか判定。
• CloseIfOpen: 開いていれば閉じる。

Excelのブックを保存せずに閉じる

変更を保存せずにExcelのブックを閉じる場合は以下のようにします。

Sub CloseWithoutSaving()
    ActiveWorkbook.Close SaveChanges:=False
End Sub

解説：

• ActiveWorkbook.Close SaveChanges:=False: アクティブなブックを保存せずに閉じる。

注意点

• Close を忘れるとファイルがロックされる: 他のプログラムがアクセスできなくなることがある。
• Close はファイルごとに適用: すべてのファイルを閉じる場合は Close を単独で使用。
• Excelのブックを閉じる場合はWorkbooks.Closeを使う: Close はテキストファイル用。

よくある質問

Q: Close をしないとどうなりますか？

A: ファイルが開いたままになり、他のプログラムから編集できなくなる可能性があります。

Q: すべての開いているファイルを閉じるには？

A: Close だけ記述すると、すべての開いているファイルを閉じることができます。

Q: Excelのブックを閉じるには？

A: Workbooks("ファイル名").Close を使用します。

まとめ

• Close は開いているファイルを閉じるために使用する。
• Excel VBAでファイル処理の終了時に適切に使用する必要がある。
• Excelのブックを閉じるには Workbooks.Close を使う。
• すべてのファイルを閉じる場合は Close を単独で使用。