Attributeの概要
属性指定 VBAの予約語 | ||
Attribute 概要 Attribute ステートメントは、VBAのプロシージャ、モジュール、変数などに特定の属性を付与するために使用されます。通常、VBAエディターでは直接編集できませんが、モジュールをテキストエディターで開くことで確認・編集できます。 |
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Attributeの基本的な使い方
Attribute ステートメントは、VBAのエディターでは直接編集できませんが、モジュールをテキストエディターで開くことで追加・編集が可能です。
' ユーザー定義関数に説明を追加する
Attribute MyFunction.VB_Description = "この関数はサンプルです"
Function MyFunction()
MyFunction = "Hello, World!"
End Function
解説:
Attribute MyFunction.VB_Description
は、関数MyFunction
に説明を付加するための属性です。- このコードを適用すると、Excelの関数一覧などで関数の説明が表示されることがあります。
モジュールに関するAttributeの設定
モジュールに関する情報を指定するために、Attribute ステートメントを使用することができます。
' モジュール名の設定
Attribute VB_Name = "Module1"
' モジュールを外部からアクセス可能にする
Attribute VB_Exposed = True
解説:
VB_Name
: モジュールの名前を指定します。VBAエディター内での表示名と連動します。VB_Exposed
:True
にすると、外部のアプリケーションからこのモジュールの関数を呼び出すことができます。
API関数のエクスポートにおけるAttributeの活用
VBAでWindows APIの関数を呼び出す際に、Attributeを設定しておくことで適切に管理できます。
' API関数の定義
Declare Function GetTickCount Lib "kernel32" () As Long
' モジュールの属性
Attribute VB_Name = "API_Module"
Attribute VB_Exposed = True
解説:
Declare Function
により、Windows APIのGetTickCount
を呼び出せます。VB_Name
により、このモジュールが “API_Module” という名前で管理されます。VB_Exposed = True
を設定すると、他のアプリケーションからこのモジュールの関数を呼び出すことができます。
注意点
- VBAエディターでは直接編集不可: Attribute ステートメントを変更するには、モジュールをテキストエディターで開く必要があります。
- 無効な属性を追加しない: 間違ったAttributeを設定すると、VBAが正常に動作しなくなる可能性があります。
- 外部エクスポート時の設定に注意:
VB_Exposed
をTrue
にすると外部アクセスが可能になるため、適切に管理する必要があります。
よくある質問
- Q: VBAエディターでAttributeを編集できますか?
- A: いいえ。VBAエディターでは直接編集できません。モジュールをテキストエディターで開く必要があります。
- Q: Attribute VB_Exposed を True にするとどんな影響がありますか?
- A: VBAのモジュールが外部アプリケーションからアクセス可能になります。適切に管理しないと、セキュリティリスクが生じる可能性があります。
- Q: Attribute を間違えて設定した場合の影響は?
- A: VBAのコードが正しく動作しなくなることがあります。特に
VB_Exposed
やVB_Name
などの設定は慎重に行う必要があります。 - Q: Attribute VB_Name を変更すると何が変わりますか?
- A: モジュールの名前が変更されます。ただし、VBAエディター上では変更が反映されない場合があります。
- Q: Excelのユーザー定義関数(UDF)の説明を追加できますか?
- A: はい。
VB_Description
を使用すると、Excelの関数一覧に説明を追加できます。
まとめ
- Attribute ステートメントを使用すると、VBAのプロシージャやモジュールにメタデータを追加できる。
- ユーザー定義関数(UDF)の説明をExcelに表示させることができる。
- モジュールの名前や公開設定を管理できる。
- VBAエディターでは編集できず、テキストエディターを使用して変更する必要がある。
- API関数のエクスポートや外部アプリケーションとの連携に活用できる。